蓄膿症 薬。 蓄膿症の薬は抗生物質が効く?市販薬はどうなの?

[医師監修・作成]慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の薬はどんな薬?

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鼻の奥が詰まって苦しい、嫌な匂いがする、喉の奥に鼻水が垂れてくるなど不快な症状を伴う蓄膿症(副鼻腔炎)は放置していると慢性化してしまうこともあります。 風邪やアレルギーをきっかけに蓄膿症となってしまうことも少なくありませんが、基本的には病院での治療が必要です。 市販薬で蓄膿症に使われる薬としては漢方薬や抗アレルギー薬、また点鼻薬などの選択肢があります。 しかし、あくまでもすぐに病院へ行けない場合の対処にとどめ、なるべく早めに病院にかかることが望ましいでしょう。 そこで今回は市販薬で一時的に蓄膿の症状を少しでも和らげたいというときのためのお薬の選び方と人気の商品をランキング形式で紹介していきます。 この記事を監修したのはこの人! 薬剤師としての臨床経験 8年(総合病院門前および小児科門前など多岐に渡る)他、外資系製薬企業でのDIおよび学術職等、製薬企業勤務 6年 薬学修士アロマテラピー検定1級 漢方養生指導士ISC(インテンシブヨガサークル)修了 蓄膿の原因とは 蓄膿いわゆる慢性副鼻腔炎は鼻の奥にある「副鼻腔」という空洞部分に膿がたまった状態が慢性的になっている場合のことをいいます。 本来は鼻の奥の空洞部分には何もありませんが、風邪やアレルギーをきっかけに炎症が起きて膿が溜まってしまうと蓄膿になります。 蓄膿になると、• ・鼻が詰まる• ・鼻の奥から喉の方へ鼻汁が垂れてくる(後鼻漏)• ・鼻に嫌な匂いを感じる• ・鼻から緑色っぽい鼻水が出てくる• ・頬骨のあたりの痛み、額などの頭痛• ・匂いがわかりにくくなる などの症状が多く見られるようになります。 副鼻腔炎はその症状の経過により急性と慢性に分けることができます。 蓄膿と呼ばれるのは「慢性副鼻腔炎」の方です。 急性は主にウイルス感染がきっかけで、風邪やインフルエンザのあとにかかることが多いです。 鼻がつまる、頭痛や顔面を抑えると痛みを感じる症状が特徴的で多くの場合は1週間くらいで改善します。 ほとんどがウイルス感染が原因なので抗菌剤を使う必要はありません。 しかし、急性のうちに早めに対処しておかないと慢性化してしまうことも多いので早めに治療を受けることが大切です。 一方、慢性の副鼻腔炎つまり蓄膿は 「ひどい症状が3、4日以上続く」、「10日以上たっても改善しない」、「改善した後に再び悪化」などの場合に疑われます。 慢性副鼻腔炎では細菌の感染が考えられるため、病院で抗菌剤を使って炎症や膿を抑えていくのが一般的な治療です。 残念ながら市販薬に抗菌剤はありませんので、本当の意味での治療は難しいのです。 代わりに炎症を抑えたり膿の排出を促す漢方薬、アレルギーを抑えるお薬などを使って一時的に対処することはできます。 ただし、あくまでも一時的な応急的な処置にすぎず、根本的な治療には病院で診てもらうことが必要です。 蓄膿におすすめの市販薬の選び方 市販のお薬では蓄膿の原因となる細菌を抑えることは難しく、原因を除去することはできません。 蓄膿を市販薬で治すことは難しいので、あくまでも一時的に使うものと思っておいた方が良いでしょう。 それでも病院にすぐに行けない場合の選択肢として、市販薬を使う場合には次のようにお薬を選ぶようにしてください。 花粉症などアレルギーが原因の蓄膿症の方に 花粉症やホコリなどによるアレルギー性鼻炎から副鼻腔炎に進行してしまうことも多いと言われています。 鼻水がサラサラしていたのが、ドロドロとし始めたり、鼻が詰まったり、緑色など色が濃くなってきたら蓄膿になっているかもしれません。 もし、一時的に市販薬で対処するならば アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン成分の入っているタイプが鼻汁の分泌を抑えてくれます。 さらに 鼻づまりを解消したいならば、鼻粘膜血管収縮成分である塩酸プソイドエフェドリン dl-メチルエフェドリン塩酸塩が配合されている鼻炎薬を選びましょう。 ただし、これらの血管収縮薬は服用に当たって合併症などを確認して問題ない場合に使うことが大事です。 高血圧や心臓病、緑内障、前立腺肥大などがある場合には薬剤師にご相談ください。 膿の排出を促したい、鼻づまりを改善したい方に 蓄膿症で気持ちが悪いのは鼻の奥にずっと鼻汁がひっかかったような感じがしたり、嫌な匂い、鼻づまりで匂いや味が分からなくなる等の症状です。 溜まった膿の排出を促して、鼻づまりを楽にしたいという方には、上で紹介したようなお薬の他に漢方薬を使う方法もあります。 漢方薬としては、 「荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)」、「葛根湯加川キュウ辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」「辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)」などの種類が蓄膿に対して効果があります。 荊芥連翹湯は、体力が中等度以上にあり皮膚が浅黒く、手足の裏に汗をかきやすい方、アレルギー体質、ニキビができやすい方などに適しています。 また、葛根湯加川キュウ辛夷の方は比較的体力がある方の鼻づまり、蓄膿症に効果があります。 すぐに鼻の通りをスッキリさせたい方に 鼻が詰まってしまって仕事や勉強に集中できないという時や、息苦しくて辛いという時には一時的な処置として点鼻薬(鼻スプレー)も有効です。 鼻の腫れ上がった粘膜の血管を収縮させて鼻づまりを解消させるタイプの点鼻薬を選びましょう。 鼻腔内の血管を収縮させることで鼻の通りを一旦良くする効果があります。 ただし、使いすぎると逆に粘膜が腫れてしまうことがあるため連用はしないでください。 また、使い続けることでお薬が効きにくくなってしまうこともあります。 点鼻薬は根本的な治療にはならないため、あくまでも一時的な対処法として用いるようにしましょう。 蓄膿におすすめの薬ランキング7選 市販薬で慢性の蓄膿を完全に治すことは難しいですが、鼻の詰まりを解消させたり炎症を抑えることで一時的な改善を期待することはできます。 具体的に市販薬を紹介していくので、選ぶときの参考にしてください。 また、服用しても改善が見られない場合には耳鼻科などで適切な治療を受けることが大事です。 病院では抗菌剤や粘液の排出を促すお薬、さらにひどい場合には外科的な治療が行われることもあります。 市販薬では限界があるため、早めに病院を受診することをおすすめします。 7位 【第2類医薬品】ナシビンMスプレー 1,001円 税込• このナシビンMスプレーに配合されているオキシメタゾリン塩酸塩は、鼻の腫れ・つまりの原因である血管のうっ血を改善します。 血管を収縮させ、鼻粘膜の炎症を鎮める作用があるお薬です。 即効性に優れているため、なんども使いたくなってしまうことがありますが使用回数を守ることが大事です。 使い続けることで逆に鼻粘膜が腫れてきたり、効きにくくなることもあります。 あくまでも一時的な対処として使うにとどめ、なるべく他の治療を行うようにしてください。 6位 【第2類医薬品】ツムラ漢方葛根湯加川キュウ辛夷エキス顆粒 1,483円 税込• 詳細情報 漢方処方 葛根湯加川キュウ辛夷 剤形 顆粒 内容量 24包 用法・容量 成人(15才以上)1包/回・2回/日 医薬品の種類 第2類医薬品 鼻づまりに効く飲みやすい顆粒タイプ この漢方薬は葛根湯をベースに鼻づまりに効く生薬のシンイ・センキュウをプラスした処方です。 漢方メーカーのトップを誇るツムラの商品で、溶けの良い顆粒タイプになります。 漢方は1日3回服用タイプが多いですが、このお薬は1日2回服用なので飲み忘れを起こしにくい便利なタイプです。 比較的体力がある方の鼻づまり、蓄膿症 副鼻腔炎 、慢性鼻炎に効果があります。 5位 【第2類医薬品】ツムラ漢方荊芥連翹湯エキス顆粒 2,656円 税込• 詳細情報 剤形 錠剤 内容量 192錠 用法・容量 成人(15才以上)4錠/回・3回/日 医薬品の種類 第2類医薬品 「荊芥連翹湯」を配合した錠剤タイプで飲みやすい このお薬はクラシエの漢方シリーズの一つで、「荊芥連翹湯」のエキスを錠剤にしたお薬です。 荊芥連翹湯は鼻づまりや慢性鼻炎、蓄膿症に効く漢方薬です。 体力が中程度以上で皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく、お腹(腹壁)が張っているような方に適しています。 アレルギー体質、ニキビができやすい方にも用いられる漢方です。 1回4錠を1日3回服用し、しばらく継続して飲むことで効果を得られやすくなります。 3位 【第2類医薬品】「クラシエ」ベルエムピK葛根湯加川キュウ辛夷エキス錠 2,149円 税込• 詳細情報 漢方処方 葛根湯加川キュウ辛夷 剤形 錠剤 内容量 228錠 用法・容量 成人(15才以上)4錠/回・3回/日 医薬品の種類 第2類医薬品 鼻づまり・蓄膿症に効く漢方薬を錠剤タイプで クラシエは漢方メーカーとして人気が高いブランドであり、このお薬には鼻づまりに効く葛根湯加川キュウ辛夷のエキスが配合されています。 飲みやすいように錠剤に成型されているため、粉薬が苦手な方や漢方の味が嫌いな方でも飲みやすくなっています。 風邪の初期に使われる葛根湯をベースにセンキュウとシンイの2つの生薬をプラスした処方で、「水」の流れを良くする作用があります。 また熱がこもって水分がなくなり鼻づまりを起こしている状態を改善します。 2位【指定第2類医薬品】ロートアルガード鼻炎内服薬ゴールドZ 1,370円 税込• 詳細情報 剤形 カプセル 内容量 10カプセル 用法・容量 成人(15才以上)1カプセル/回・1回/日 医薬品の種類 指定第2類医薬品 アレルギー性鼻炎によって起きる副鼻腔炎に この鼻炎薬には抗ヒスタミン剤の中でも比較的眠くなりにくい「メキタジン」を配合しています。 鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状を改善します。 さらにそれだけでは効果が不十分なので、鼻づまりを解消するために塩酸プソイドエフェドリン dl-メチルエフェドリン塩酸塩という鼻粘膜の血管を収縮する成分がはいっています。 また、生薬の中でも鼻づまりに効くシンイも配合。 鼻水を効果的に抑えるベラドンナ総アルカロイドも配合されているので、しっかり鼻汁の分泌を抑えます。 ただし、このお薬は治療中の病気がある方や、妊娠中など飲むことができない場合があります。 眠気や喉の渇きなどの副作用にも注意が必要です。 1位 【第2類医薬品】チクナインa 2,954円 税込• 辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)という処方が配合されています。 鼻の奥の炎症を鎮めながら、溜まった膿の排出を促す作用があります。 鼻の通りを良くして、呼吸をラクにしてくれます。 シンイという生薬は鼻づまりに優れた効果を持ちます。 1日2回服用なので忙しい方でも飲み忘れにくいのでおすすめです。 漢方なので体質を選びますが、体力が中程度以上にあり濃い鼻汁が出て熱っぽさのある方に適しています。 慢性化させないようにするためには、いつもの風邪やアレルギーの症状と違うなと思った時に早めに治療を開始することが大事です。 また、合わせて次のような対処法を取り入れることで副鼻腔炎の悪化を防ぎましょう。 鼻の正しいかみ方 ついつい鼻水が出てくるとかむのが面倒ですすってしまう癖がある方は多いかと思います。 しかし、すすった鼻水は鼻の奥で溜まってしまい雑菌が繁殖しやすくなるので、鼻水はきちんとかんで出し切ることが大事です。 間違った方法では耳が痛くなったり鼻血が出てしまうこともあるので、正しい方法でかむようにしましょう。 ・片方の鼻の穴を抑えて、片方ずつ鼻をかむ• ・鼻水を押し出すために口から息をしっかり吸う• ・強くかまず、ゆっくり少しずつかむ• ・中途半端にかまず、最後までかみ切る• ・ななめ下をむいてかむ 鼻うがいを活用して副鼻腔炎を予防する 鼻に溜まった鼻汁をきれいに流すには、鼻うがいが効果があります。 鼻うがいの方法にはいろいろな意見がありますが、一般的に家庭で行うならば薄めの食塩水を使った鼻うがいが簡単に行えるのでおすすめです。 鼻うがいを活用することで、副鼻腔炎のときに低下している鼻の洗浄能力を助けることができます。 鼻うがいに使う器具としては市販されているものならば「ハナクリーン」のような商品があります。 他にもノズルの付いた容器で代用することも可能ですが先端が尖っているものは使用しないように気をつけましょう。 また、鼻うがいを行っても鼻のつまりが解消されないということもあります。 ただし、副鼻腔に溜まってしまった鼻汁はうがいでは取れないので、耳鼻科で吸引してもらうことをおすすめします。 まとめ 蓄膿におすすめの市販薬を紹介してきましたが参考になったでしょうか?蓄膿症は慢性的な副鼻腔炎であり、放置していると鼻ポリープや気管支喘息などを引き起こしてしまうこともあります。 早めに適切な処置を病院で受けるようにしましょう。 市販薬としては今回紹介したような種類に適応がありますが、完全に原因を除去することはできません。 あくまでも病院にすぐに行けない場合の応急処置としてお役立てください。 この記事を監修したのはこの人!.

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蓄膿症は放置で自然治癒する?完治させるための3つのポイント

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スポンサーリンク 蓄膿症を薬で治す場合は抗生物質が使われる? 蓄膿症を治すには投薬が有効的なんですよ。 抗生物質は細菌をやっつけてくれる薬というのは有名な話ですよね。 細菌をやっつける抗生物質の力を借りて、蓄膿症の原因となっている菌を減らしていくんですよ。 でも、飲むのは抗生物質だけではないんです。 治るまでは抗生物質と一緒に、症状を緩和させる薬も飲むんですね。 「消炎鎮痛剤」。 これは痛み止めと考えて良いでしょう。 蓄膿症になると目や歯や鼻が痛くなってくるので、薬を飲んで痛みを抑えるんですよ。 「膿を排出しやすくする薬」も処方されることがありますね。 膿が溜まっていたら蓄膿症は治りませんので、薬を使って膿を出しやすくするんです。 つまり蓄膿症は抗生物質と他の薬を組み合わせて治していく、ということになります。 では、その役割を市販薬が果たせるのかと言いますと…? 蓄膿症は市販薬で治すことができる? 蓄膿症を市販薬で治したいなら、蓄膿症のための市販薬を購入しましょう。 まだ初期の蓄膿症であれば、病院に行かなくても治せる可能性があります。 ただし蓄膿症がある程度まで進んでしまうとお医者さんの力と抗生物質の力を借りなければ治せませんから、もし市販薬を飲んでも改善が見られない場合はすぐに病院へ行って下さいね。 その昔、蓄膿症は治らない病気と考えられていました。 それが今では薬で治せるようになったのですから、とてもありがたいことですよね。 では、蓄膿症にはどんな市販薬があるのかを見ていきましょう。 価格:2,840円(税込、送料込) 小林製薬から出ている薬です。 チクナインは1日2回の服用になっているので、朝食と夕食のタイミングに合わせて飲むと良いでしょう。 食前の市販薬というのも珍しいですね。 チクナインは蓄膿症に効果のあるシンイセイハイトウが含まれているんです。 このシンイセイハイトウが炎症と膿を抑える働きを持っているんですね。 だから蓄膿症の症状が楽になって、呼吸がスーっとしてくるんですよ。 顆粒と錠剤があるので飲みやすい方を購入しましょう。 しかもチクナインは眠くならないので、大事な仕事の前にも飲むことができるんです。 市販薬を飲む時に気をつけた方が良いことって? 蓄膿症は薬で治る時代。 でも、症状が進んでしまうと市販薬では治らないこともあるんです。 また、市販薬で治ったとしても、病院を受診して抗生物質など適切な薬を処方してもらった方が早く治るケースもあるんですね。 「市販薬を飲んでもなかなか良くならない」 「とにかく早く蓄膿症を治したい」 このような人は早いうちに耳鼻咽喉科か耳鼻科にかかり、しっかり抗生物質を飲んで蓄膿症を治した方が良いでしょう。 特に市販薬は長く飲み続けると体にとって良くありませんから、しばらく飲んでも改善が見られないなら病院へ行くようにしたいですね。 蓄膿症が治らずに悪化していくと、最悪の場合は手術をしなければいけなくなることもあるんです。 薬と手術では負担も費用も違ってきますから、薬で治るうちに治療を開始するのが得策ではないでしょうか? まとめ 蓄膿症を薬で治すには、自分の蓄膿症がどのくらい進んでいるのか把握することが大事なんです。 初期なら市販薬で治る可能性もありますが、症状が悪化してしまうとお医者さんや抗生物質の力を借りなければ治りません。 蓄膿症は風邪と非常に症状が似ていて勘違いされやすいので、間違えないよう症状をじっくり観察してみて下さい。 風邪をこじらせて蓄膿症になってしまう人も多いので、風邪をひいたら重くさせないようにしましょう。 重い風邪をよくひく人やアレルギー性鼻炎の人は蓄膿症にかかりやすいと言われていますから、日頃から鼻の状態を見るようにしておくと早期発見に繋がりますよ。

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蓄膿症の原因や症状と治し方【鼻うがい・市販薬・漢方】

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クリックすると大きく表示されます。 アレルギー性鼻炎とは、鼻の粘膜でアレルギーを起こし、「くしゃみや鼻水、 鼻詰まり」などの症状が現れる病気です。 アレルギーを招く原因物質(抗原)によって、次のように分けられます。 原因物質 症状が現れる期間 症状の強さ 花粉症 花粉 (スギ、ヒノキ、イネ科の植物、ヨモギなど) 花粉が飛散する時期 強い 通年性アレルギー ハウスダスト (ホコリやダニなど) 一年中 弱い 通年性アレルギーは、とくに若い世代に多く、5人に1人が通年性アレルギーとされています。 アレルギー性鼻炎が起こるしくみは? 人間の身体には、異物が侵入した際、それを排除しようとする「免疫」の働きがあります。 その免疫が、通常反応しないようなものにまで過剰に反応することによって、アレルギーが起こり、次のようなしくみで症状が現れます。 侵入した抗原に対して「IgE抗体」が作られ、その抗体が肥満細胞と呼ばれる細胞の表面に付く• 再び抗原を吸い込むと、鼻の粘膜にあるIgE抗体と結合して、肥満細胞から「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」という化学伝達物質が放出される• これら化学伝達物質が、鼻の粘膜の血管や神経に作用して、くしゃみや 鼻水、鼻詰まりの症状を引き起こす アレルギー体質の人は、このIgE抗体が作られやすい傾向にあるようです。 また、抗原にさらされる機会の多い人ほど、IgE抗体ができやすいとも言われていますので、抗原を除去するのは大切な予防法の一つです。 次に、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)について見ていくことにしましょう。 蓄膿症(慢性副鼻腔炎)とは? 鼻腔の周囲には、右のような4つの空洞があり、総称して「副鼻腔」 と言います。 その副鼻腔の粘膜で、細菌やウイルスの感染によって炎症 を引き起こし、膿のような粘液がたまる病気が副鼻腔炎です。 膿の粘液には、炎症を引き起こす物質が含まれているため、たまる ことによってさらに炎症を招き、副鼻腔炎が長引いてしまったものが 「蓄膿症(慢性副鼻腔炎)」です。 先のアレルギー性鼻炎と蓄膿症はどちらも鼻の病気ですが、主な症状に違いがありますので、比較してみることにしましょう。 アレルギー性鼻炎と蓄膿症の主な症状は?(起こりやすい順に…) アレルギー性鼻炎 蓄膿症 くしゃみ 鼻汁(サラサラした水様性の鼻汁) 鼻づまり 目のかゆみ 鼻づまり 鼻汁(ネバネバした鼻水や黄色い鼻汁) 後鼻漏(鼻水がのどのほうに流れる) 頭重感(特に、額や目と目の間が痛みます) 嗅覚障害(においが分からなくなる) 最近では、アレルギー性鼻炎を起こす人の約4割が、蓄膿症を合併しているとか…アレルギー性鼻炎が長期にわたることによって、鼻や副鼻腔の粘膜が慢性的に腫れ、蓄膿症を起こしやすいためと言われています。 では、アレルギー性鼻炎と蓄膿症について、一般的な治療法を見てみますと… アレルギー鼻炎と蓄膿症の治療法は? アレルギー性鼻炎 蓄膿症 抗原の除去、薬物治療(抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬の内服、ステロイドの点鼻など)、手術療法(肥厚した粘膜の切除) 鼻処置(鼻汁の吸引)、ネフライザー療法、薬物療法(抗菌薬や抗生物質、去痰剤など)、手術療法(副鼻腔の粘膜切除) 漢方でよく用いられる処方は? アレルギー性鼻炎では「小青竜湯」が、そして蓄膿症では「葛根湯加川キュウ辛夷」 といった処方がよく用いられます。 これらの処方に共通して配合されている生薬と言えば… 「麻黄」 麻黄の主成分エフェドリンは、鼻づまりを改善しますが、これは鼻粘膜の血管を収縮させるためです。 ただし、麻黄は鼻以外でも血管を収縮させ心臓への刺激作用があるため、次のような人に注意が必要です。 蓄膿症 ホノミビスキン 10種類の生薬の働きを活かし、鼻腔や副鼻腔に起こった炎症を鎮めながら、溜まった鼻汁(膿汁)を排出させて、蓄膿症による不快な症状を改善していきます。 漢方における陰陽五行説の考え方を大切に… 漢方には陰陽五行説という考え方があります。 その中で、病気を改善する上では「虚するときはその母を補せ」というルールがあります。 アレルギー性鼻炎や蓄膿症といった鼻の病気の場合、「 鼻」は「 金」に 属することから、その母である「土」に属する臓器の「脾・胃」、つまり 胃の働きを良くする(補う)ことが、鼻の病気を治す上で大切になるのです。 ホノビエン錠 deuxやホノミビスキンは、鼻のことだけではなく、胃のことも大切に考えられているお薬です! 養生方法は? 病気の改善には、お薬の服用だけではなく、日頃の養生も大切! そこで、その養生法についてご紹介しましょう アレルギー性鼻炎の養生法 1)原因物質を避けましょう。 ・外出するときはマスクやゴーグルなどをして、目や鼻から花粉が入らないようにします。 ・ニットなど毛羽立った服装ではなく、表面がサラサラしたものを着用し、家に入る前は外で払うようにします。 ・こまめに部屋の掃除をしてダニやホコリなどを取り除くようにします。 2)タバコやアルコールは控えましょう。 ・タバコやアルコールは、鼻やのどの粘膜の線毛運動を低下させると言われています。 3)充分に睡眠をとりましょう。 ・働き過ぎや睡眠不足は体力の低下を招くため、身体を休めることが大切です。 蓄膿症の養生法 1)身体の血行を良くしましょう。 ・鼻づまりや鼻汁などの症状は、鼻部の血行不良が関係しているため、適度に運動したり、お風呂にゆっくりつかるなど、全身の血行を良くすることが大切です。 2)ビタミンAを豊富に含んだ食材をとり入れましょう。 ・ほうれん草やにんじん、鶏や豚のレバーなどに豊富に含まれるビタミンAには、鼻の粘膜を強くする働きがあります。 3)胃に負担をかけないようにしましょう。 ・鼻の病気全般に言えることですが、漢方の陰陽五行説の考え方に基づいて、胃をいたわる食生活を心がけます。

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