去年 の 冬 きみ と 別れ あらすじ。 ミステリー小説 中村文則「去年の冬、きみと別れ」あらすじと感想

ミステリー小説 中村文則「去年の冬、きみと別れ」あらすじと感想

去年 の 冬 きみ と 別れ あらすじ

Contents• 岩田剛典『去年の冬、きみと別れ』主演抜擢!あらすじは? 少し前に2018年3月公開予定の映画『パーフェクトワールド』の主演に抜擢された岩田剛典さんに、 新たな映画主演情報が入ってきました!! 映画タイトルは『去年の冬、きみと別れ』。 それでは、詳しく映画のあらすじやキャストに迫っていく前に、 まずは原作について知っておきましょう。 今回映画化決定した『去年の冬、きみと別れ』の原作は 人気を博すサスペンス小説となっております。 既にご存知の方もおられると思いますが、おさらいの意味で読んで頂ければと思います。 『去年の冬、きみと別れ』原作&著者紹介! 『去年の冬、きみと別れ』について簡単にご紹介させていただきますと、 原作は小説家、中村 文則(なかむら ふみのり)さんが2013年に出したサスペンス小説です。 中村さんは過去に芥川賞など数多くの賞を受賞した経歴を持っていて、 アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙でも、2012年のベスト10小説に 選ばれたこともある小説家です。 そんな実力派である中村さんの最高傑作サスペンスと名高い作品が 今回映画化決定した『去年の冬、きみと別れ』なんです。 原作小説のあらすじなのですが、以下の通りです。 「僕はあなたについての本を書くと決めたのです」 ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。 事件の全貌及び被告の素顔をあぶり出し、ノンフィクション作品として刊行することを出版社から依頼されたからだ。 被告の職業はカメラマン。 その才能は海外からも高く評価されるほどのものだが、被写体への異常なまでの執着が乗り移ったかのような彼の写真は、見る物の心をざわつかせた。 彼は、二人の女性を殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けている。 だが、何かがおかしい。 調べを進めるほど、事件への違和感は強まる。 そして、関係者たちの精神的な歪みが「僕」をのみ込んでいく。 彼は一体なぜ、女たちを殺したのか? それは本当に殺人だったのか? 何かを隠し続ける被告、男の人生を破滅に導いてしまう被告の姉、大切な誰かを失くした人たちが群がる人形師。 それぞれの狂気が暴走し、事件は混迷の度合いを深めていく。 引用元 Amazon. 原作との違いは? 『去年の冬、きみと別れ』の映画では、 どのようなあらすじなのか? そして 原作小説との違いについて気になりますよね〜。 映画のあらすじ、原作と違いがあるのか、調べてみました! まず映画のあらすじは以下の通り。 【あらすじ】 新進気鋭のルポライター耶雲恭介。 彼女との結婚を間近に控え、本の出版を目指す彼が目を付けたのは・・・不可解な謎が残る、盲目の美女が巻き込まれた焼死事件と、その事件の容疑者である天才写真家・木原坂雄大だった。 引用元 EXILE TRIBE mobile 公式サイトのあらすじだと簡略化されていたので、原作との違いについては よく分かりませんでした。 著者の中村 文則さんは、今回の『去年の冬、きみと別れ』映画化について 以下のコメントをしています。 映像化不可能と言われていたミステリーですが、脚本を読んだ時に「この手があったか!」と感心してしまいました。 大変楽しみにしています。 引用元 シネマトゥデイ もともと小説が原作なので、映像化するにあたって様々な苦労があると思います。 なので原作と色々と違いがある可能性が高そうですね〜! 岩田剛典の映画での役どころは? 岩田剛典さんが主人公の耶雲恭介(やくもきょうすけ)役として、 盲目の美女が巻き込まれた謎の焼死事件の真相を追って、 本の出版を目指している新進気鋭のルポライターを演じます。 その真相を追ううちに、いつの間にか抜けることの出来ない深みにのみ込まれていく といった、なかなか難易度が高い役柄に挑戦します。 映画『去年の冬、きみと別れ』出演キャストは?山本美月と共演! 『去年の冬、きみと別れ』が映画化されるにあたって、 出演キャストについても知りたいですよね! 現在分かっている情報は以下の通りです。 耶雲の婚約者である松田百合子(まつだゆりこ)役に山本美月さん、耶雲が事件の取材ルポタージュの提案をする週刊誌・編集者の小林良樹(こばやしよしき)役に北村一輝さん、耶雲の取材対象者であり、事件の被告である世界的フォトグラファー木原坂雄大(きはらざかゆうだい)役に斎藤工さん、さらには木原坂雄大の姉で弟を事件からかばう木原坂朱里(きはらざかあかり)役に浅見れいなさん。 引用元 EXILE TRIBE mobile 岩田剛典さん扮する耶雲恭介の婚約者役ということで、 特に気になるのは松田百合子役の山本美月さんですよね〜! どんな方なのか簡単にご紹介させていただきます。 2011年からは女優としても活躍されており、多数のCMや映画に出演されています。 今回は岩田剛典さんの婚約者役ということで、どんな演技を見ることができるのか楽しみですね! 山本美月さんの公式コメントは探しても見つからなかったので、 岩田剛典さんのコメントだけ載せておきますね。 《本作の出演オファーを貰った時の率直な感想-。 》 大変なお話を頂いてしまったなと率直に感じました。 これだけ重厚感のある作品にまだ出会っていなかったというのもありますし、この役を演じることは自身にとってはチャレンジですが、その分得るものも大きいと感じ、オファーを受けさせて頂きました。 全てを賭けて臨まないと演じられないと感じるくらい、複雑かつやり甲斐のある役どころなので、とにかく没頭して撮影に臨んでいきたいなと思います。 《始めて台本を読まれた時の、役柄の感想-。 》 登場人物全員が、人間の表と裏の顔であったり、人間のもつ様々な感情を表現する、先の読めない複雑なストーリー展開だと感じました。 その中で僕が演じる耶雲恭介は、ストーリーテラーでもあり、心の中に抱えるトラウマと戦う役柄。 この撮影期間ずっと悩みながら、役に没頭しないと演じるのが難しいと思うほど、とてもやり甲斐のある役柄だと感じました。 乃木坂46西野七瀬との共演ではない? 以前、岩田剛典さんが乃木坂46の西野七瀬さんと共演して、 サスペンス映画を撮影しているという目撃情報がありましたよね〜。 私はてっきり今作の撮影だと思っていましたが、今のところ出演キャストに 西野七瀬さんの名前は挙がっていないようです。 第二弾の出演キャスト発表に期待しましょう!! 岩田剛典『去年の冬、きみと別』映画主演決定でファンの反応は? 岩田剛典さんが映画『去年の冬、きみと別』の主演に抜擢されたニュースを見て、 岩田さんのファン及び三代目JSBファンはどんな反応だったのか気になりますよね。 本当に優しいファンが多いんですね。 岩田剛典さん自身の「チャレンジ」でもある今回の役柄。 秋からは三代目JSBの活動も本格的になっていき、忙しくなっていくと思います。 そんな中で今回のオファーを受けるということは相当な決断だったと思います。 努力家でストイックな岩田剛典さんなので、今回の難しい役どころも 必ず完璧に演じ切ってくると思います。 来年春の公開が楽しみですね〜! 『去年の冬、きみと別』映画公式サイト、ツイッター情報 映画『去年の冬、きみと別』の最新情報は公式サイトやツイッターで 随時最新情報が公開されていくので、乗り遅れないようにチェックしておきましょう。 笑 がんちゃんファンからすると観に行くのが気が引けてしまいますよね。 ポスター解禁! 本作のティザーポスターと本ポスターが解禁となりました。 引用元 EXILE TRIBE mobile 黒髪ヘアーで、少し儚げな目をした岩田剛典さん。 役者としての岩田剛典さんの表現力を感じるポスターですね〜!! 「愛するために、人はどこまで変われるのか?」キャッチコピーからして既に泣けそうです。 そしてこちらが最新ポスター。 「2017年の冬に別れを告げたものは?」という質問に対して、 がんちゃんが「血豆です。 」と回答してたのが可愛かったです。 今回はどのネットショップでも定価販売なので、お好きなショップでお買い求め下さい。

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ミステリー小説 中村文則「去年の冬、きみと別れ」あらすじと感想

去年 の 冬 きみ と 別れ あらすじ

「去年の冬、きみと別れ」のネタバレあらすじ:起 フリーライターの耶雲恭介(岩田剛典)はある事件の記事を編集社のベテランライター小林良樹(北村一輝)の元に持ち込みます。 その事件とは、異質な才能を放つカメラマン木原坂雄大(斎藤工)が撮影中、火事によりモデルの女性が焼死したというものでした。 しかし、この事件の裁判は既に決着しており、雄大は過失致死傷として執行猶予の判決が下されていました。 解決した事件は記事にならないとして、小林は取り合おうとしませんが、恭介は食い下がり「結婚を控えているからその前に自分の力を試したい」と熱弁し、仕方なく面倒を見る事になります。 恭介は警察の判断を疑い、「過失ではなく、雄大は敢えて女性を助けなかった」そして、「その時の写真が存在する」と話しますが証拠は無く、小林は「裏を取ってからじゃないと記事に出来ない」と言い、恭介は事件について本格的に調査を開始します。 「去年の冬、きみと別れ」のネタバレあらすじ:承 恭介は雄大に取材出来る事になり、次第に雄大のスタジオを出入りするようになります。 小林はあまり執着し過ぎないようにと警告しますが、恭介は雄大を始め、彼の姉の朱里(浅見れいな)や周りの人物にも熱心に取材を進めます。 そんな中、知人の証言により雄大の父親が彼の幼少期に刺し殺されていた事が分かります。 当時、雄大と朱里は父親から虐待を受けており、姉弟による殺害の可能性も挙げられましたが、刺し傷はとても子どもに付けられるような大きさではなく、第三者の関与説も浮上しましたが立証されないままでした。 恭介は取材に明け暮れる日々が続き、婚約者の松田百合子(山本美月)との関係を疎かにしてしまい、遂に百合子のバイト先の喫茶店で口論になってしまいます。 その様子を外から雄大が見ていました。 雄大は恭介に取材されていくうちに百合子に興味を持ち、近付こうとしていたのです。 「去年の冬、きみと別れ」のネタバレあらすじ:転 そんな中、恭介と百合子の関係は更に悪化し、遂には百合子は姿を消してしまいます。 恭介は百合子のTwitterの裏アカウントを見つけると、百合子が雄大のスタジオに監禁されている事が分かります。 急いでスタジオに駆けつけ中に入ろうとしますが、雄大が出てきて百合子の写真を見せ「彼女は自ら望んでここに来た」と言います。 小林も恭介の連絡でスタジオへ駆けつけますが、その頃にはスタジオは炎に包まれていました。 まるであの時の事件のように。 恭介は百合子がいる部屋へ辿り着くと既に火の手が周っており、その中で狂ったようにシャッターを切り続ける雄大の姿がありました。 その先には燃える百合子の姿が…。 百合子は焼死し、雄大は殺人犯として逮捕されました。 最愛の人を失った恭介は抜け殻のようになり、小林も自分の非力さに打ちのめされる事になります。 しかし、今回の事件に違和感を覚えた小林は、恭介の事を調べ始めます。 すると、衝撃の事実が浮かび上がります。 「去年の冬、きみと別れ」の結末 恭介には別の目的がありました。 耶雲恭介と言う名前も、フリーライターという肩書きも偽物でした。 恭介は、最初の焼死事件の被害者、吉岡亜希子(土村芳)の元恋人だったのです。 恭介は、亜希子への想いの強さ故に関係が崩れ、別れてしまうのですが、それでも彼女への好意を捨てきれませんでした。 そんな中、亜希子は雄大に監禁され焼死しました。 それには雄大の姉、朱里も関わっていました。 燃える人間に執着がある雄大に、最高の写真を撮らせる為、朱里が亜希子に火を付けたのです。 更に、小林も雄大と朱里に関係していたのです。 小林は、木原坂姉弟の父殺しの共犯で、それ以来朱里の言いなりになっていました。 そして肉体関係になり、朱里に溺れていくようになっていたのです。 恭介に雄大の事を調べ過ぎないように言ったのも、この事がバレるのを恐れていたからでした。 恭介は雄大を調べる中、朱里と接触した際、この事を知ります。 そして、復讐を決意します。 雄大を確実に死刑に追い込む為、2人の人間を殺した殺人犯として仕立て上げる計画を練りました。 そして、ネットの掲示板で知り合った女性に婚約前の恋人を演じさせ、雄大をおびき寄せます。 この女性が百合子だったのです。 更に、百合子はわざと監禁された際、隙を見て脱出し、恭介は朱里を睡眠薬で眠らせ誘拐します。 朱里をスタジオへ連れていき、百合子と入れ替え火を付けます。 スタジオに戻った雄大は火を見て歓喜し、燃えているのが実の姉だとも知らずに写真を撮り続けたのです。 現場に居合わせた小林は、燃えているのが溺愛した相手とも知らずにただ見ていたのでした。 全てを知った小林は、「お前こそ狂ってる、化け物だ」と泣き崩れます。 そして、恭介は「復讐をする為には今までの自分ではいられないから亜希子と別れを告げた」と話します。 亜希子が殺されたのは秋でしたが、恭介にとっての本当の別れは化け物になると決心した去年の冬だったのです。 以上、「去年の冬、きみと別れ」のあらすじと結末でした。

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ミステリー小説 中村文則「去年の冬、きみと別れ」あらすじと感想

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「去年の冬、きみと別れ」のあらすじ ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。 彼は、二人の女性を殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けていた。 調べを進めるほど、事件の異様さにのみ込まれていく「僕」。 そもそも、彼はなぜ事件を起こしたのか? それは本当に殺人だったのか? 何かを隠し続ける被告、男の人生を破滅に導いてしまう被告の姉、大切な誰かを失くした人たちが群がる人形師。 それぞれの狂気が暴走し、真相は迷宮入りするかに思われた。 日本と世界を震撼させた著者が紡ぐ、戦慄のミステリー! 物語は、ライターの「僕」が、死刑囚・木原坂雄大と対面するところから始まります。 彼は二人の女性を殺した猟奇的殺人犯で、死刑判決を受けて拘置所に拘束されています。 その答えを知るため、「僕」は木原坂雄大のもとを訪れますが、交換条件として事件のことを話す代わりに、「僕」の内面を教えるように条件を突きつけられます。 「狂気の交換」ともいえる異様な行為を続ける中で、「僕」は知られざる事件の真相を掴んでいくことになります。 木原坂雄大の犯した事件とは? 木原坂雄大は現在の年齢が35歳。 カメラマンとしてアート写真を撮っており、一部の層から高い評価も受けていましたが、2人の女性を殺した罪で捕まり、死刑判決を受けています。 彼は幼い頃から両親の元を離れ、姉と一緒に養護施設で幼少期をすごしました。 その後、自動車の部品メーカーで働きながら、写真の専門学校へ通い、カメラマンとしての道を進み始めるのでした。 中規模でありながら、海外の賞も受賞した彼の人生は順調に見えましたが、2人の女性を焼き殺した罪で捕まってしまいます。 一つ目の事件は、撮影中の不慮の事故として警察に処理されましたが、同様の事件が二度続いたことにより、彼は有罪判決を受けてしまうのでした。 しかし「僕」は彼を調べるうちに、一つの疑問へとたどり着きます。 なぜ、彼は被害者が燃えている様子を写真におさめなかったのか。 事件を起こした当時から写真に対して狂気じみた信念を持っていた彼なら、目の前で女性が燃えていれば必ず写真を撮ったはず。 そして、それこそが2人の女性を焼き殺した動機のはず。 本当にこれは殺人事件だったのか、木原坂雄大の周囲を調べていく中で、「僕」は異様な違和感を覚えていくのでした。 木原坂雄大の姉が抱える秘密とは? 取材の中で「僕」は木原坂雄大の姉・朱里とも接触することになります。 しかし、彼女は「私達の領域にまで、来ることはできない」と「僕」を突き放します。 姉は心を病んでおり、これまで交際した男性2人を自殺に追い込んでいると、木原雄大から教えられた「僕」は、それでも姉の魅力に負けてしまい、彼女の自宅を訪れてしまいます。 そして彼女の手によって絶頂を迎えた「僕」に、彼女は小さな声で「…私を助けて」と言い残すのでした。 果たして木原坂雄大の姉はどんな秘密を抱えていて、何から助け出してほしいのか。 彼女の秘密を探るためにも、「僕」は取材を続けていくことになります。 K2という謎の団体 木原坂雄大は事件を起こす前、K2という謎の団体に所属していました。 K2とはある天才人形師の愛好家たちを集めた団体で、木原坂雄大を調べるために「僕」はK2のメンバー、そして人形師とも接触します。 死人さえ蘇えらせることができる天才人形師から話を聞くうちに、木原坂雄大が追い求める芸術と、彼の異常性が明らかになります。 オリジナルがいなくなることで、人形は本物以上に輝きだすことがある。 あるメンバーからそんな話を聞いた木原坂雄大は、写真でも同じことを再現するために、女性を二人焼き殺したのではないか。 取材を進めていくうちに、僕は彼の動機について確信めいたものを抱くのでした。 ということで、ここまでが「去年の冬、きみと別れ」の前半パートとなります。 後半からは読者を驚かせる展開が続くので、未読の方はぜひ自分の目で結末を確かめてみてください。 ここからは個人的な感想・レビューを紹介し、後半からは核心部分のネタバレに迫っていきます。 思わぬ本格的なミステリーに驚き 私が初めて読んだ中村文則さんの作品は「教団X」だったのですが、今作品は全く違った作風で驚かされました。 冒頭から読者を驚かせる仕掛けも用意されており、ミステリー好きの人が読んでも楽しめる小説になっていると思います。 作品ごとに色々な挑戦をしている作家さんなので、今後発表される作品にも期待ですね! 一度読んだだけではトリックが分からないかも…? 「去年の冬、きみと別れ」は、読者を騙すためのトリックが何重にも仕掛けられているので、一回読んだだけでは真相は分からないかもしれません。 それくらい複雑な小説になっているので、流し読みが癖になっている人は注意が必要です。 またミステリー小説に馴染んでいる人であれば、登場人物たちの動機や、事件の偶然性に少し物足りなさを覚えるかもしれません。 結構癖のある作品なので、人によっては「ふざけんな!」と思ってしまうかもしれませんね。 2018年3月の映画化はどうなる!? この作品は映画化が決まっており、2018年の3月10日に公開されることが先日発表されました。 主演にはEXILE・三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの岩田剛典、加えて斎藤工や山本美月といった豪華キャストが脇を固めます。 しかしこの作品、読んだ方には分かると思いますが、実写化が非常に難しいんですよね…。 肝心な仕掛けが一種の叙述トリックになっているので、映像化してしまうと一気にネタバレとなってしまう危険性が高いです… 笑 果たして監督や脚本家は、いかにしてこの映像化不可能と言われる作品を料理していくのか。 原作を読んだ方には、そのあたりも楽しみの一つですね! では、ここからは物語の核心に迫るネタバレを解説するパートとなるので、ネタバレはやめて!という方はご注意ください。 「去年の冬、きみと別れ」のネタバレ 実は木原坂雄大は誰も殺していません 序盤では木原坂雄大が二人の女性を殺した前提で話が進んでいきますが、実は彼は誰も人は殺していません。 1人目の女性が死んでしまったのは全くの偶然で、二人目の女性が死んでしまったのは、彼を憎む人たちによる策略だったのです。 小説の最中では彼の異常性を際立たせる情報が、本編とは別の挿入されていますが、これも読者を騙すための罠だったのですね。 普段ミステリー小説を読まない方は、この真実が明らかになったとき驚くこと間違いなしです 笑 「僕」に取材をさせていた男の正体とは? 作中で「僕」は編集長に言われて、木原坂雄大のことを取材し始めたと記されていますが、実はこの編集長こそ、木原坂雄大を殺人者に仕立て上げた張本人だったのです。 彼は昔、1人の盲目の女性を愛していました。 何事にも前向きにチャレンジする彼女と、彼女を危険に晒したくないと過保護に走ってしまう男。 二人はいつの間にか気持ちにすれ違いが生まれてしまい、彼女は男に別れを告げます。 そしてそんな彼女を写真のモデルに選び、事故によって死なせてしまったのが木原坂雄大だったのです。 男は木原坂雄大を許すことはできず、彼の狂気によって心身に傷を負った女性とともに、彼を陥れる計画を企てるのでした。 それは木原雄大が再び焼身事故を起こしたように見せかけ、一件目の事故も故意の殺人と警察に思わせ、彼を死刑に追い込もうという恐ろしい計画だったのです。 その後、編集長となったその男は、「僕」に木原坂雄大の本を書くように仕向け、事件の真相を書いた小説を拘置所で読ませることで、復讐を完成させようとしていたのでした。 実は読者が読んでいたこの作品は、編集長である男が完成させた小説だったのです。 焼き死んでしまった二人目の女性とは 編集長である男は木原坂雄大へ復讐するとともに、彼の心を弄んだ姉・朱里へも同時に復讐を果たします。 実は焼き死んでしまった二人目の女性は、薬で眠らされた姉の朱里にすり替えられてしまていたのです。 男たちは二件目の焼身事故を起こすことで弟の雄大に復讐を果たすとともに、姉の朱里さえも抹消することに成功していたのでした。 冒頭の献辞の意味とは? 「去年の冬、きみと別れ」の冒頭では、海外小説のように作者の知り合いと思わしき人物へ向けた献辞が記されています。 基本的にこの部分は作者の自己満なので読者には関係ないのですが、この作品は編集長の書いた小説なので、献辞にも意味が込められているのです。 実はここで記されているイニシャルは、木原坂雄大と共犯者である女性の本名なんです。 作品には直接関係ないことですが、こういった仕掛けがあることで、より一層作品のリアリティが増しますね。 ということで、今回は「教団X」で大きく注目を集めた中村文則さんの「去年の冬、きみと別れ」のあらすじやレビューを紹介しました。 ミステリー色の強い作品となっているので、普段文芸作品を読まない方にもおすすめです。

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