ショパン 作品 解説。 ショパン「革命のエチュード」

ショパンとは

ショパン 作品 解説

ショパン ノクターン解説 ショパン:ノクターン Frederic Chopin : Nocturne ノクターンはラテン語のノクトゥルヌス=「夜の」という形容詞が語源になっています。 夜想曲という日本語表記は字面の美しさだけでなく、言葉の意味を反映した訳といえるでしょう。 音楽としてのノクターンの歴史は古く、少なくとも中世まで遡ぼることができます。 しかしショパンのノクターンと関係があるのは18世紀後半くらいから、すなわち器楽伴奏つきの単一楽章の声楽曲(つまり歌曲)としてのノクターンになります。 これをもとに1800年代初頭にジョン・フィールドがピアノ独奏曲を書いたところから、器楽小品としてのノクターンが始まります。 19世紀前半にはフィールドのほか、クラーマーやツェルニー、クララ・シューマンといった多くの作曲家がピアノ独奏用ノクターンを書いています。 19世紀後半以降ではフォーレとプーランクがかなりの数のノクターンを作曲しました。 なお、ドビュッシーは管弦楽のノクターンを残しています。 フィールドが創始したピアノ独奏のノクターンは、歌曲のメロディがアルペジョ(分散和音)の伴奏に乗った単純な曲で、まさに初級〜中級ピアノ愛好家のための小品というおもむきでした。 ショパンは歌曲風の表現を得意としていたので、これ幸いとノクターンに飛びついたのは想像に難くありません。 サロンで手軽に演奏できる曲として、またピアノレスナーに売るための楽譜として、ワルツやマズルカとともにショパンの得意とするジャンルになりました。 しかし純音楽志向の強かったショパンはメロディ+分散和音という単純な構造では満足できず、作風はどんどん進化(深化)していきます。 ともに4曲しか作っていないバラードやスケルツォと違い、ショパンは数多くのノクターンを作りましたので、作曲時期による作風の変遷を見て取ることも出来ます。 ショパンの残したノクターンは全部で21曲あります。 現在入手できる楽譜として、ウィーン原典版には21曲すべてが、エキエル編ナショナル・エディションには存命中に出版された18曲が掲載されています(遺作は別冊に収録)。 またパデレフスキ版は「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」と21番を除く19曲となっています(「レント…」は別冊に収録)。 ですので、楽譜の購入時には注意が必要です。 CDも「レント…」が入っていない19曲の全集が多いです(パデレフスキ版の楽譜を使っているピアニストが多いため)。 なお、今回の解説は、主にウィーン原典版の楽譜を参考にしました。 ウィーン原典版はナショナルエディションの校訂を行ったヤン・エキエル氏が校訂していますし、日本語の詳細な解説や演奏ノートも付いていますので、ノクターンを弾くならこれをおすすめします。 ところで、旋律+アルペジョの伴奏という形は、ショパンのピアノ曲において頻繁に登場する基本的な構造といえます。 ピアノ協奏曲の第二楽章は管弦楽伴奏つきのノクターンと考えられますし、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」のアンダンテ・スピアナートも美しいノクターンです。 また、ピアノソナタ3番やチェロソナタの第三楽章もノクターンです。 特にチェロソナタの方は簡素な書法ながら、ピアノとチェロが対話する雰囲気がとても素晴らしいと思います。 年月を重ねるに伴ってショパンの作曲技法は充実しましたが、ノクターンの方法論を用いた到達点としてはOp. 62のほかに「子守歌」と「舟歌」をあげておきます。 「子守歌」は同じ音型のアルペジョが続く上で旋律が次々とピアニスティックな変奏をされる曲で、Op. 9-2路線の究極と言えます。 「舟歌」は拡大されたノクターンと見なすことができるショパンの最高傑作の1つです。 いずれの曲も別の機会に詳しく解説しますが、基本的な書法はノクターンである点に着目していただきたいと思います。 このように、ノクターンとして出版された作品以外にもノクターンの手法を生かした曲は数多く、ショパンとノクターンは切っても切れない関係にあることがお分かりいただけると思います。 <コラム:フィールドとショパン> フィールドの作風を拝借した形で創作が始まったショパンのノクターンですが、出版されるやすぐにフィールドの作品を超えたという評価を得ます。 ショパン自身はフィールドのことを作曲家/ピアニストとして非常に高く評価しており、「フィールドと並び賞されるなんて、僕は嬉しくて走り回りたい気分です」などという手紙を書いています。 この言葉にはショパンの音楽観についての重要な示唆が含まれています。 すなわち、歌謡性のある旋律をピアノで歌うように弾くことを重視していたショパンだからこそ、フィールドを評価していたのです。 9(第1番〜3番) Op. 9には3曲が含まれますが、20歳前後の作曲と言うこともあり、Op. 9-3以外は表面的な美しさが主体で音楽の持つ重みなどはあまり感じられません。 3曲とも左手の伴奏上にシンプルな旋律が歌われる形が基本になっています。 9-1は、ため息のような儚く繊細な旋律が印象的な曲です。 全体的にフィールドの強い影響が出ていて、伴奏のアルペジョの音列はほとんどフィールドそのままです。 また旋律の修飾法にはフンメルの影響が見えます。 9-2は大変に有名な曲。 しかしロマンティックなメロディが修飾されながら繰り返されるだけで、音楽的にはそれほど深みがありません。 ただ基本になるメロディがあまりにも美しいこと、そして様々な修飾が入るにもかわらず演奏難度が低いのがポイントです。 ツェルニー30番に入ったばかりの人でも十分に弾けます。 ショパンは音楽に芸術性を追い求める傾向が強く、それが演奏難易度に反映してしまうタイプの作曲家ですが、この曲は意識的に難易度を低く設定したのでしょう。 なお、上級者向けにさらに華やかな修飾を加えたバージョンも残されています(エキエル版ナショナルエディションやウィーン原典版の楽譜にはオリジナル版と両方掲載されています)。 上級者の方はぜひ華麗バージョンのフレーズを取り入れて、ワンランク上の演奏を楽しんでください。 9-3はOp. 9では最も大規模で、音楽的な内容も多少異なっています。 ABAの三部形式で、中間部がかなり激情的で調性的にも複雑な様相を呈します。 15(第4番〜6番) Op. 15になると徐々にフィールドの影響が抜けて、音楽的な密度が高くなってきます。 その分だけ演奏難易度が上がってしまいました。 15-1はポリフォニーが音楽的なテーマになっており、アルペジョ伴奏+旋律という単純なスタイルから脱却しています。 三部形式の中間部は重音のトレモロが続く非常に激しい音楽で、ドラマティックな盛り上がりを見せます。 15-2は有名な曲。 #が7つも付いた嬰ヘ長調です。 中間部の書法が前奏曲Op. 28-8とよく似ており、同時期の作と考えられます。 15-3はホモフォニックで単純な書法ですが、リズムと調性に捻りが入っています。 しかもA-B-Cという珍しい形式で、最初の主題が再現することなく終わってしまいます。 この曲は非常に実験的で、一筋縄ではいかないショパンのセンスが凝縮されています。 27(第7番、8番) ここでまたアルペジョ伴奏+旋律のスタイルに戻ります。 15で音楽性を拡大することに自信を持ったのか、「シンプルな歌で主部が始まって、次第に盛り上がる」書法に磨きがかかり、一層の芸術性を帯びてきます。 27-1はまず開始部分の旋律が面白いです。 E-Eis-Fと半音階を使っているのはショパンでは珍しいです。 中間部はかなり盛り上がりますが、そこから再現部への戻り方も凝ってます。 転調したあげく、別の楽想を呼び起こしてさらに転調、そしてレチタティーヴォをはさんでようやく主部が戻ります。 これだけ中間部を充実させてしまうと、せっかく戻った主部はコーダのような役割にしかなりません(笑)。 27-2はOp. 9-2と同じ単一主題の変奏ですが、変奏手法そのものが大幅に進化しており音楽的な深みが段違いに増しています。 曲中ずっと伴奏形が変わらないにもかかわらず、アルペジョの音列選択がたいへん精緻なため飽きさせません。 見事なセンスです。 32(第9番、10番) Op. 32-1は次々に転調してほとんど主調に留まるところがない意欲作です。 この曲はロ長調で始まって、最終的にはロ短調で終わります。 ショパンだと、バラード2番など数えるほどしかこのパターンはありません。 ただこの曲の転調はやりすぎだと思います。 コーダにきてロ短調で終止しそうな雰囲気が濃厚になるのですが、ドミナントのまま延々引っ張るのでバランスが悪くなっています。 32-2はABAの三部形式ですが、最初は静謐な旋律がLentoで始まって中間部で盛り上がり、その後再現するときに最初とほとんど同じ内容のままフォルティッシモで"Appassionato"(情熱的に)という指定が入っているのが問題です。 この再現部をどのように弾くか、テンポなどを含め演奏解釈が大きく分かれるところです。 なお中間部は調性的にかなり複雑です。 37(第11番、12番) Op. 37-1はOp. 48-1を先取りする曲です。 装飾の多い物憂げな旋律の主部とコラール的な中間部、短縮された再現部というシンプルな三部構成です。 27、32と音楽的に複雑な曲を作ってきた反動か、非常に簡素な書法になっています。 37-2はノクターンでは珍しくABABA形式になっています。 三部形式から拡大していて、音楽的にも充実している曲です。 艶かしく動く主部と静謐な中間部の対比が素晴らしいです。 A部後半に緊張感のある転調があって、そのあと動きの少ないB部が入ってくるのはインパクトの強い構成といえるでしょう。 48(第13番、14番) Op. 48-1はスケールの大きな名曲です。 最初の呟きのような旋律が祈りのコラールを経て激しく劇的な再現を見せる曲で、ここまでくるともはやバラードと大差ない作品と呼べます。 様式的には三部形式ですが、中間部でリズムが徐々に三連系に変わってそのまま再現部へつながります。 旋律&和声的に三部形式、リズム的には二部形式という入り組んだ構造が面白いですね。 この曲、最初は弾きやすいのですが、中間部のコラールで非常に大きなアルペジョが出てきたり、再現部でいきなり音符が増えたりしますので演奏難度はかなり高いです。 なおピアノソナタ第3番の第三楽章曲も三部形式でありながら前半と後半でリズム形が変わるノクターンです。 48-2はシンプルな書法で凝った調性を使うタイプの曲です。 歌唱的な主部とコラール的な中間部という構成はOp. 48-1と同じで、2曲セットで出版した意義も感じられます。 ただ調性的には本当に複雑で、しばしば主調(嬰へ短調)が何だったのかわからなくなってしまいます。 55(第15番、16番) Op. 55-1もOp. 48-1とそっくりの始まり方をしますが、それほど激しい展開はせず静謐な空気感が支配します。 55-2は対照的に伸びやかなメロディが歌われる曲です。 旋律には非常に長いスラーがかかっており、息の長いフレージングを要求していることを伝えます。 なお伴奏形は最初から最後までほとんど変わりません。 そのかわり転調はかなり複雑です。 主題のポリフォニックな変奏手法なども充実しており、ショパンの円熟ぶりをよくあらわしています。 62(第17番、18番) Op. 62はショパン存命中の最後の出版作となったノクターンです。 62を重視しない人もいるようですが、これは疑いなくノクターンの最高傑作であり、ショパンの全作品中でも高い評価をしたいと思います。 62-1は旋律そのものの出来が非常に良いことに加え、転調の連続で緊張感を高めた中間部から主部がトリルで再現するという素晴らしい発想に耳を奪われます。 また、その後のコーダに至る書法は、バラード4番にも通じる深い幻想性を感じさせてくれます。 素晴らしい名曲といえるでしょう。 全体に流麗な雰囲気が支配しますが、決してだらだら流すのではなく1つ1つのフレーズが精緻に組み立てられており、ショパンのピアノ技法の到達点を余すところなく示していると思います。 ただ、そのため演奏には大変なデリカシーを要求される難曲ともいえます。 62-2はOp. 48-1方式でホモフォニックに始まりつつ、中間部はバラード3番の展開部に似た左手のうねるような動きが切迫感を持ってポリフォニックに展開していきます。 あとは対位法を用いて非常に濃厚に書かれており、これもショパンのピアニズムの一つの到達点を示しています。 第19番 遺作 10代終わりに作曲されたとされる遺作ノクターンです。 アルペジョの旋律に乗ってセンチメンタルな旋律が歌われますが、ちょっと安っぽいというか大仰なところがあり、音楽的にはあまり重視されない曲です。 第20番 遺作「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」 大変有名な曲。 「遅く、とても情感豊かに」という楽想指示がそのまま通称名として使われています。 ノクターンというタイトルは付いていないのですが、アルペジョの伴奏+旋律という曲調はどうみてもノクターンの王道ですね。 20歳前後の時期にショパンの姉ルドヴィカのために作られたようで、ピアノ協奏曲第2番の旋律を引用する仕掛けもあって、ノクターンの方法論を用いて気軽に小品を書いてみたというところでしょう。 演奏難度は低めですが、音域の広いパッセージが出てくるので初心者には難しいと思います(ツェルニー30番終了程度)。 第21番 遺作 これは20世紀になってから発見された曲です。 作曲年代は諸説ありますが、ヤン・エキエル氏の調査によると結核がかなり悪化した晩年(1847-48年)とされています。 一応は完結しているのですが曲と言うよりスケッチに近い内容で、正直なところこのまま演奏できるとは言いがたい面もあり、音楽的な質はかなり落ちます。

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ショパン「夜想曲(ノクターン)第2番」解説と無料楽譜

ショパン 作品 解説

ショパンは作品10と作品25にそれぞれ12曲ずつ、没後に発表された3曲と合わせて全部で27曲のエチュードを残しました。 エチュードとは「練習曲」という意味で、ピアノの演奏テクニック習得を目的としています。 日本のピアノ学習者にとって練習曲といえばハノンや、ツェルニー、ソナチネなどを連想する方が多いと思いますが、まあお世辞にも練習曲=楽しいとは思えない、結構つまらない曲が多かったですよね。。 しかし、ショパンの練習曲は違うんです。 単なるテクニックの習得だけにとどまらず、和声進行、美しいメロディーなど、その音楽のひとつ一つに深い精神性を携え、練習曲とは思えない芸術性の高さを評価されています。 難易度はどの曲も高いのでなかなか弾けないのが現実なのですけどね。 出版当時はあまりの難しさ故、「まともな人間はこんなものを弾いてはならない」と酷評されることもあったそうです。 それでもなお多くの人が憧れ、目標にされることも多いこのショパンのエチュード。 それだけ人の心を動かせる魅力があるということです。 どうも、ピアノ愛好歴30年のこまるほまるです。 前置きが長かったですね。。 ショパンのエチュードとなるとつい興奮してしまいました。 今回はそんなショパン エチュード 作品10にスポットをあてたいと思います。 作品10には「 別れの曲」「 黒鍵」「 革命」などの有名曲がありますよ。 「 エオリアンハープ」「 蝶々」「 木枯らし」「 大洋」などが含まれる、エチュード作品25については以下の記事にまとめています。 お時間ありましたら合わせてご覧ください。 結局どんなところが難しいの? ショパン エチュード作品10 各曲を難易度とともに解説! エチュード作品10-1 難易度Lv. これでもかってほど右手を広げて弾きます。 5-3間の指の拡張とか、腱が外れそうな勢いです。。 が、この曲の持つ 雄大さを表現するためには、 そんな困難をすべて包み込む柔軟性が必要です。 また、手の移動が少しでもスムーズになるように、手首の回転を取り入れながら、進行方向に腕を先行させるような意識を持ちます。 フレーズ単位での和声進行で曲の展開を感じながら弾きましょう。 「滝」とか 「階段」という通称があるみたいですが、 そんな呼ばれ方はこの曲のスケールの大きさに見合いませんね。 エチュード作品10-2 難易度Lv. 不自然な指の交差が最後まで続くため、 極めて難しい曲ですが、聴くとそこまでの難度は感じないという、 演奏効果と難易度の乖離が非常に大きい曲です。 エチュード集の最初の方にあるからといって簡単に手を出すと、必ず壁にぶちあたりますのでそのことを良く理解した上で根気よく取り組みましょう。 右手345の細かい動きだけならまだしも、右手12で和音を鳴らしつつ弾くというのがなんとも厄介です。 その和音は左で弾けば良いとの意見もあるみたいですが、じゃあ何のための練習曲なの?という問いが生まれます。 ショパンの指示はあくまで右指の訓練の為のものです。 この曲は 「半音階」と呼ばれることもあります。 まあ、そのままですよね。。 エチュード作品10-3 難易度Lv. エチュードの中で最も美しいメロディーだと、ショパン自身も自分で言っちゃうほど。 情緒を表現する力が身につく曲です。 中間部の盛り上がりは、和音の連続でミスをしやすい部分でもあるので、確実に和音が押さえられるよう、2音、3音、4音ずつ細切れでの反復練習、およびリズム練習で体に覚えこませます。 エチュード作品10-4 難易度Lv. その中で小さなトリルのような動きやトレモロが出現するなど、両手で様々な技術を要求されます。 メカニックな動きを要求されるとはいえ、機械音的になってはいけません。 しっかりと拍の頭を意識しながら、連続する16分音符に少し起伏がつくイメージで途切れないように弾きます。 入れ替わり立ち替わり、様々な弾き方が現れますので、 それらをどう音楽的に繋げて曲としてまとめるかという、構成力の訓練にもなる曲です。 ウィキペディアによると、通称 「奔流」だそうです。 この呼び名はぴったりだと思います。 エチュード作品10-5 難易度Lv. ショパン自身は、 「右手がほぼ黒鍵というだけで、たいして音楽性のないつまらない曲だ」 と言ったそうですが、いやいや。 とっても楽しい曲ですよ。 まあるい音のツブが縦横無尽に弾ける感じです。 ショパンは黒鍵だけ弾くというコンセプトが、他と比べてなんか弱い、と感じていたのでしょうかね。 エチュード作品10-6 難易度Lv. ゆっくりとした曲調で、難易度は高くありませんが、3番「別れの曲」よりもさらなる情緒表現が求められます。 大人の曲というか、 酸いも甘いも嚙み分けた境地の方が弾くと味が出るような旋律ですね。 大きなフレーズを感じて、流れを止めずに弾きましょう。 エチュード作品10-7 難易度Lv. ゆっくり練習しているとメロディーを感じにくく、退屈になってきますので、 メロディーラインがどこなのかをまず確認し、その部分のみ弾いて曲の流れを掴みましょう。 エチュード作品10-8 難易度Lv. それに乗って右手は軽快に駆け巡る、テンポの良い曲です。 節目で一度落ちついてテンポの仕切り直しをしないと、どんどん暴走してしまいます。 ラストのユニゾンを落ち着いて弾くためにも、適切なテンポ設定で弾きましょう。 エチュード作品10-9 難易度Lv. 私はこの曲を弾くことで、 指を広げただけでは届かない距離の移動も、手首の回転を加えると容易になることを知りました。 エチュード作品10-10 難易度Lv. 冒頭は拍の取り方に戸惑うかもしれませんが、 スラーの位置をよく見てゆっくりと練習することで慣らして行きましょう。 中間部、転調する部分は難所なのですが、 ショパンの高い音楽性を感じ取れる部分であり、弾いていて面白い部分です。 ここは左手の低音をしっかり聴いて全体を支えましょう。 エチュード作品10-11 難易度Lv. 音域の広いアルペジオは色々な曲で登場しますから、この曲で十分に準備しておけば、ハードルも下がると思います。 ここでも手首の柔軟性が求められます。 指だけで弾いていると痛めてしまう可能性もあるので、 手首の回転で指の動きをアシストして弾きましょう。 エチュード作品10-12 難易度Lv. おなじみのこの「革命」ですが、 うねるような高速の左手を弾きこなせるかが課題です。 右手の主題が有名すぎるのですが、左手の音楽性も非常に完成度が高く聴きどころ満載です。 もちろん弾きどころも。 難易度はエチュードにおいては普通レベルというか、 ゆっくりとさらえば一通り弾けてしまう方も多いことから、意外にも取り組みやすい曲だったりします。 お手本動画 ウラディーミル・アシュケナージ氏の演奏です。 精密ながらも決してマシン的に聴こえない、人間味や温かさを感じられる演奏で、泣けます。

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バラード第1番 (ショパン)

ショパン 作品 解説

ごめんなさい。 。-人-。 ということで、今回は具体的にを1曲づつご紹介していきたいと思います。 先にお断りしておきますが、ボクは音大生でもなければ、ピアノを生業としているワケでもないので、その道の人が見たらおかしいところも多々あると思いますので、どうぞ軽く参考程度に読んでいただけたら幸いです。 上記の過去記事でもお話しましたが、のは 作品10で12曲、 作品25で12曲、 その他3曲で 合計27曲です。 しかし、最後の3曲に関しては曲集としての立ち位置が ちょっと違いますので、ここでは 全24曲ということにさせて下さい。 ちなみに、作品10は以下 op. 10(読みは、 10)と表記します。 なんかこう書いただけで、ちょっと通な感じがしませんか?(笑) さて、では先ずop. 10-1 いきなり、全24曲の中でも 最高難易度の部類に入るop. 10-1です。 (たぶん、24曲中2番目に難しいです。 ) とにかく始終開きっぱなしの手、10度を超える分散和音を猛スピードで上ったり下ったりの胸突き八丁。 そして、手首・腕の相当な柔軟さと、最後まで弾ききる強靭さ、指の持久力を全て併せ持った人でないと演奏はまず不可能です。 曲としては、優雅かつ豪華絢爛。 壮大なスケールを感じます。 のクリスタルのテーマっぽいといえば、そう聴こえなくもないです。 10-2 これもかい!って感じで 最高難易度の部類に入るop. 10-2。 (たぶん、3番目に難しいです。 ) 曲としては、 非常に地味で、華やかさがほとんど感じられないのですが、実際に目の前で曲を弾いている手と楽譜をみれば、恐ろしいほど難易度が高いということが理解できます。 )、終始半音階を淡々と弾き続けなければならないのです。 そして、曲が終わるまで休む暇はひとときもないです。 「すぐ側に医者が必要だ。 」と揶揄された話は有名で、あの超絶技巧派のピアニストさんでさえ 「できればこの曲は世の中に存在しないで欲しかった。 自身 「かつてこれほどまでに美しい旋律を書いたことがない。 」としたほど美しい曲。 10-4 でもフューチャーされた、カッコイイ曲。 とにかく演奏効果が高いので、コンクールやコンサート向けかもしれませんね。 素人さんの前で弾いたら「おおおおお!」となる曲です。 確かに少し難しい部類ではありますが、ただ譜をなぞって弾くだけであれば、手がある程度回る人なら結構弾けると思います。 なんでそう言えるのかというと、ピアノ歴3年半のボクが、速度をほんの少し落としたら通しで弾けちゃったからです。 あと、人間の指のカタチに合ったですし、指への負担はそんなにありません。 10-1、10-2は中級者上でも無理です。 半端なく指や腕が痛いです。 なので初心者なボクは無理して練習しないようにしています。 (一音だけ白鍵を弾きますが。 ) は、「それを知らない人が聴いても退屈で面白くない曲だ。 」と言ったそうですが、そんなことはありません。 たくさんのビー玉を床にブチまけた感じの楽しい曲です。 10-6 憂いを含んだ、のような曲です。 技巧的には非常に簡単ですが、これは旋律をレガート(なめらか)に弾くための練習曲です。 最後がGの音で終わる(で終わる)ところなんて超絶オシャレですよねぇ。 10-7 2-3指と1-5指が和音を交互に連続演奏しないといけないので、特に 3と5指が 6度にまたがると結構な負担がかかります。 それを軽やかにレガートに弾ききるためのテクニックを要します。 その分、左手はラクなので、極論右手の練習曲ですね。 10-8 コンクールでも人気のあるです。 非常に速いアクロバティックな運指を要しますが、難しさを感じさせない軽快さがあります。 最後の和音のまとめかたにも弾き手のセンスが要求されます。 10-9 比較的簡単なで、中級者でも手を付けやすい曲だと思います。 左手の手の開閉の素早さと柔らかい手首の持ち主であれば、右手の主旋律の表情もグッと引き立ちます。 この曲で自信をつけて、他のへとレベルアップしていくのもよいかと思います。 10-10 聴いた感じより難しい曲で、最初から終わりまで 分散6度の練習曲です。。 そして、op. 10-7と同様に軽やかさとレガートさが必要です。 途中、ード第1番のコーダみたいな部分も出てきますし、この曲ボクは結構好きです。 10-11 両手ともにアルペッジョの練習曲。 幅広い分散和音は、ハープのような演奏効果があります。 それにしても、目的のみを追ってな練習曲を作る作曲家は数多く存在しますが、芸術作品としての鑑賞にも十分耐えうるのは、果たしての以外に存在するのでしょうか? op. この曲のエピソードは以下の通り。 が祖国を離れたあと、ロシア制圧下にあったの同志たちが革命を起こしますが失敗に終わります。 その知らせを受けたが、ありったけの絶望感と、革命に参加できなかった悔しさをピアノにぶつけた曲とされています。 冒頭の不協和音から、断末魔とも感じ取れるショッキングなコーダ部分まで、終始圧倒されてしまいます。 以上、の作品10の全12曲でした。 次回は、作品25の全12曲について書かせてもらいますので、また是非お付き合いください。

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