コロナ テレワーク。 コロナ収束後も6割超「テレワークを続けたい」が効率は下がった…今後の働き方はどう変わる?

新型コロナで急速に広がるテレワーク、ブロックチェーン技術で問題解消へ

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新型コロナウイルスの感染拡大防止もあって、政府が企業に強く推進を呼びかけている「テレワーク」。 全社挙げて在宅勤務などのテレワークを行う会社も出てきましたが、受け入れる家族には、突然のことに不満や戸惑いもあるようです。 掲示板サイト「発言小町」には、「テレワークの娘にストレスの限界です」という投稿が寄せられました。 家庭では、どんなルール作りが必要なのでしょうか。 食卓を奪われた母「こんなに長く続くとは……」 写真はイメージです トピ主の「木目込み人形」さんは、夫と社会人3年目の24歳の娘と3人暮らし。 娘の勤め先が、新型コロナウイルスへの対応で、3週間ほど前から在宅勤務へと切り替えられました。 娘は、朝食後から夕方6時ごろまで、4人掛けのダイニングテーブルにパソコンや資料を広げて仕事をしています。 このため、家族の昼食もソファテーブルのところまで運んで食べ、トピ主さんがふだん熱中していた人形作りのスペースがなくなってしまいました。 「(娘のテレワークが)こんなに長く続くとは。 本当にストレスがたまります。 今日も『どうにかならないのか』と言いましたが、(娘から)『文句があるなら会社に言って』と言い返されました」と不満をつづっています。 始めてみると、問題が多数発生! 写真はイメージです この投稿には、300通以上の反響がありました。 「通りすがり子」さんは「私の会社でもテレワークになりました。 会社は大変な調整を頑張ってくれたことだと思いますが、いざテレワークが始まると、娘さんのように長時間仕事をするスペースがない、家族に邪魔されるなどの問題が多数発生しています」と書き込みました。 「通りすがり子」さんの場合も、執務スペースは同じようにダイニングテーブルで、パソコンを持ち込んで仕事をしていますが、テーブル上には休校中の子供の宿題やドリルなどが散乱。 テレビ会議をするときは、子供がうるさいので部屋を移り、子供が遊んでいるゲームの音があまりにうるさいときは、「自分の部屋に行け! 仕事中だ!」と叱らなくてはなりません。 写真はイメージです 「うちの場合は、私が家計を担っているから、そういうふうに堂々と言えるわけですが……。 慣れない場所での長時間の仕事に、肩こりはひどくなるし、体中かたくなります……」と「通りすがり子」さんは打ち明けています。 「甘えでは?」「家族への配慮も大事」 一方で、トピ主さんの娘の甘えを批判する意見も多数寄せられています。 「住まわせてもらい、食べさせてもらっておきながら、その態度。 なんなんでしょう。 会社がテレワークしろと言っても、親には関係のないことです」と書いたのは、「じこちゅうちゅう」さん。 「ne2kai」さんは、「テレワークをしている規模の会社なら、お客様窓口ありますよね。 長期間テレワークを続けるなら、サテライトオフィススペースを設けるなど、社員の家族の負担軽減についても、考慮してほしいと伝えたらどうでしょう」と提案します。 「猫丸」さんからも「テレワークなんだから仕方ない 家にいる人が我慢すべき っていう考え方は同意できません。 まずは家族の協力が必要だと思うからです。 娘さんは、実家に住まわせてもらっている身なのだから、最初に家にいるトピ主さんに理解を得るべきです。 普段平日昼間に家にいないんだから、テレワークをする側が、家族が不快にならないように配慮すべきです」という意見がありました。 「テレワークあるある」で情報提供 先進的にテレワークに取り組んできた企業の中でも、さまざまな声があります。 2017年からテレワークを始めたICTインフラトータルサービスの「ユニアデックス」(本社・東京)の研究部門「未来サービス研究所」では、今月ホームページ上に「テレワークあるある こんな時みんなどうしてる?」というコーナーを設けました。 社内外のテレワーク経験者の生の声を集め、自宅でテレワークを実施する際に戸惑ったことや家族との調整の仕方など、問題解決のヒントを掲載しています。 同研究所の主任研究員・八巻睦子さんは「話してみると、みなさん同じような悩みを持たれていることが多いですね。 でも、同僚が身近にいるオフィス環境と違って、テレワークでは、例えばランチ中などにちょっとしたおしゃべりをしながら悩みを共有するということが難しいんです。 だから、『悩んでいるのは、あなただけではない』と伝える必要があると思いました」と話します。 「テレワークあるある」では、オフィスのように長時間のデスクワークを想定した机やいすがそろう家庭は少なく、腰痛を訴える人がいることを紹介。 「クッションの当て方を工夫したり、休憩を兼ねて軽くストレッチを」とアドバイスしています。 また、テレワークに当たっては、ふだん自宅にいる妻との調整が一番難航したという男性の声を紹介。 「一番は、昼ごはん! (妻と)一緒に食べるかどうか? もし一緒のときは何時にするか? 二番目は、通勤が無くなるので、朝ごはんの時間変更。 それにいつ外出するのか??? 結局、一週間のスケジュールを妻に提出し、承認をもらうことになりました」とこの男性はつづり、「テレワークを始める前に、何時から何時までが仕事なのか、特に静かにしていてほしい時間帯はいつか、お昼はいつ誰ととるか、など一日のタイムテーブルを家族で共有しておくことがベストです」と語っています。 「テレワークあるある」は、「2~4」とシリーズ化していて、「2」では、共働き家庭の夫婦が同じ時期にテレワークになってしまい、「(家庭内の)ベストポジションをめぐって、争奪戦が起きた」というエピソードも紹介しています。 家族でタイムテーブルを共有、話し合いで解決を 「日本の住宅環境ですと部屋数は限られていますから、通信環境や冷暖房などの条件から、リビングやダイニングテーブルが執務スペースに適していると考える人は少なくありません。 同居家族は生活スペースを奪われることになるので、不満を持ちやすいです。 テレワークを始める前に、一日のタイムテーブルを家族で共有し合って、不満を最小限にすること。 家族それぞれのその日の予定を、紙に書きだすのもよいと思います。 とくに仕事内容については、テレビ会議があることや、静かなところで集中したい資料作成などの作業、リビングで雑音に囲まれながらでもできそうなルーティン作業……と細かく仕分けして、この時間帯はだれがどこを使うなど調整するといいですね」と八巻さんは強調します。 多くの人と情報を交換しあうなかで、それぞれの家庭で工夫できるポイントが見つかるといいですね」と八巻さん。 テレワークには、通勤時間からの解放や家族との時間が増えるなどの良い面もたくさん指摘されています。 ただ、今回は、コロナウイルス感染拡大防止という必要に迫られての事態。 自宅というプライベート空間に仕事を持ち込む以上、身近な家族の戸惑いや不満を解消できるようにしっかりとコミュニケーションをとりたいですね。

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コロナ対応のテレワークに「格差」が生じている

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開発経緯• NTT東日本と独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)は、新型コロナウイルスに関する政府の緊急事態宣言や在宅勤務への社会的要請を受け、国内の多くの方々の感染拡大防止と事業継続を支援するため、契約不要・ユーザー登録不要の、直ちに利用可能な、無償のシンクライアント型VPNを活用しテレワークを支援する「シン・テレワークシステム」を迅駛に開発し、提供を開始しました。 本システムは、2020年10月31日まで、実証実験として開放します。 本システムは、NTT東日本コロナ対策プロジェクト 特殊局 仮設 およびIPA 産業サイバーセキュリティセンター サイバー技術研究室が共同で構築し、筑波大学OPENプロジェクト、KADOKAWA Connected、ソフトイーサ 等の複数組織の連携協力により、実現をするものです。 システムの特長 本システムでは、普段お使いの組織内パソコンの画面を、インターネットを経由して自宅パソコンに転送し、キーボード・マウスの操作ができます。 ユーザー認証(パスワードまたはデジタル証明書)とTLS 1. 3で暗号化されたSSL-VPN通信チャネルを用い、セキュリティを実現しています。 組織のRADIUSサーバーを用いたユーザー認証も可能です。 自宅に組織内のファイルを一切持ち出しすることなく、事業継続に寄与します。 導入作業も、社員それぞれが、一般ユーザー権限で個別に行え、システム管理者による一括のデプロイは不要です。 UNIX等のシステムで一般的な、セキュリティにおける標準的考えである「最小特権の原則」にも合致し、セキュアに動作します。 通信現実の仕組み 「シン・テレワークシステム」のサーバーアプリケーションは、職場のパソコンにインストールして常駐させます。 職場のパソコンは、インターネット上の「分散型クラウドゲートウェイ中継システム」に対して、HTTPS(TLS 1. 3)トンネルを常時確立します。 職場のパソコンは、一般的なNATやファイアウォール、HTTPプロキシサーバー、SOCKSプロキシサーバーを経由することもできます。 これにより、通常プライベートIPv4アドレスのみが割当られている職場パソコンに、自宅からアクセスできるようになります。 インターネット上の「分散型クラウドゲートウェイ中継システム」は、本施策の連携組織によって構築された、超高速・低遅延・高スケーラビリティの性能を有するSSL-VPN中継装置(1台あたりのコストが低く、大量に調達可能なARMベースの組み込みボード等を活用)です。 これらの中継装置は、本施策の連携組織によって、できるだけスケーラビリティを実現することを目的に、いくつかの拠点に分散配置されています。 中継装置はセキュアなロケーションに設置されています。 中継装置と、サーバーおよびクライアントとの間は、TLS 1. 3で暗号化されます。 証明書の検証が行なわれることで、中継装置との間の通信のセキュリティを維持しています。 中継装置では、TLS 1. 3を終端します。 中継装置には、通信内容を記録または複製する機能はありません。 セキュリティを高める仕組み• 「サーバー」に「クライアント」が接続しようとするときには、ユーザー認証を行なうことが可能です。 ユーザー認証は簡易的な「パスワード認証」のほか、複数のユーザーとパスワードを登録する方式、RADIUSサーバーに認証をさせる方式、X. 509デジタル証明書により認証を行なう方式があります。 企業の既存のRADIUS認証基盤やPKI基盤を用いた認証が可能です。 「サーバー」と「クライアント」との間で、クリップボードの共有が可能です。 「サーバー」には、「共有機能有効版」と「共有機能無効版」とがあります。 セキュリティ上の理由により、ファイル持ち出しができないようにするためには、「共有機能無効版」をインストールします。 「共有機能有効版」を使用すると、「クライアント」との間で、ファイルの転送が可能です。 「サーバー」は、システム権限レベルで動作させることも、一般ユーザー権限レベルで動作させることも可能です。 システム権限レベルで動作させる場合は、Windowsログオン前の状態から接続を受け付けることが可能です。 ただし、インストールにはAdministrators権限を有するユーザーによる作業が必要です。 一般ユーザー権限レベルで動作させる場合は、Windowsログオン後の状態でなければ接続を受け付けることができません。 インストールは一般ユーザーで可能です。 一般ユーザー権限レベルでの動作のサポートは、UNIX等のシステムで一般的な、セキュリティにおける標準的考え方である「最小特権の原則」に即したものです。 Windows Vista以降のUAC(User Account Control)環境下で本モードで動作させることができるため、本ソフトウェアに、将来、万一脆弱性が発見された場合でも、システム全体への被害が生じず、影響が最小限に留まります。

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コロナ収束後もテレワークが定着したら、人気が上がる住宅地を前向きに考えてみた(櫻井幸雄)

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新型コロナウィルス感染防止のため、テレワークが広まっている。 その結果、通勤電車は乗客が減り、都心のビジネス街には人影がまばら。 この状況が新型コロナウィルス収束後も続けば、日本の住宅地事情に大きなを変化をもたらしそう……そんな予測が出ている。 今と同じくらいの人数がテレワークを継続することは考えにくいが、一部の人にテレワークが浸透する可能性はある。 どのくらいの人がテレワークに移行するかはわからないが、その割合によっては住宅地事情だけでなく、日本の社会全体に変化が生まれるだろう。 出勤しない勤め人が増えるので、スーツや革靴の売れ行きが落ちる。 一方でカジュアルな服が売れる。 自宅まわりの外出が増えるので、車の売れ行きが再び上昇するかもしれない。 そして、駐車場不足が問題になる可能性もある。 テレワークは、これまで、なかなか日本に広まらなかった。 それだけに、テレワークの広がりがもたらす影響は未知数の部分が多い。 実際、テレワークが広まった4月8日以降、首都圏郊外エリアでは、高速道路が空いて一般道が混むという状況がそこかしこで生じた。 テレワークの人たちが車で買い物などに出かける機会が増えたからだろう。 となると、郊外でも道路事情のわるいところは、テレワーク増加時代に不向きかもしれない。 これから先、テレワークの広まりでどんな場所が住宅地として人気を高めそうか、前向きに考えてみた。 テレワーク生活に都合がよい住宅地の3条件 都心に通勤するのが当たり前のとき、住宅地選びで重視されたのは、勤務先(多くは都心)までの近さだ。 次に、不動産価格の水準、そして買い物施設の充実度や子どもの教育環境といった環境のよさだろう。 最後に、住宅の広さや建物の質を気にする人が多かった。 つまり、「近さ」「価格」「環境」で、「広さ、質」はその次という順番だ。 「近さ」を第一に考えると、多少高い「価格」もがまんしなければならず、「環境」には目をつぶる、「広さ、質」はもっとがまんする、ということになりがちだったわけだ。 しかし、テレワークが定着すれば、まず「近さ」の呪縛が外れる。 すると、「価格」と「環境」、「広さ、質」をがまんしなくても済むようになる。 無理して都心に近い高額マンション、それも専有面積が狭く、日当たりもわるい住戸を買ったり、借りる必要がなくなる。 以前より広い住宅を選ぶことができ、海に近いとか、里山に所在する、といった環境のよさも求めやすくなる。 以前より、広く、快適な住宅に住みたいという気持ちも強くなるはずだ。 つまり、「環境」と「広さと質」の重要度が増して、「価格」はそんなに気にしなくて済むようになる。 とはいっても、「近さ」をまったく無視することはできない。 基本はテレワークであっても、ときどきは会社に出て行かなければならないだろう。 家族だって、たまには都心に出かけたい。 この「たまには都心に出かけやすい」という条件も必要になる。 つまり、交通利便性が恐ろしく劣り、へんぴな場所は困るわけだ。 「たまには都心に出かけやすい」、「駅徒歩圏の好環境」で「より広い住戸」が割安に購入できる住宅地がテレワークに好ましいことになる。 「より広い住宅」を具体的にいうと、子育てファミリーで、80平米以上のマンション3LDKといったところか。 無理なく購入できる住宅価格は、4000万円台まで、だろう。 この、「たまには都心にでかけやすい、駅徒歩圏の好環境」で「80平米台のマンション3LDK」が「4000万円台まで」で購入しやすい場所が、テレワークで求められる住宅地の3条件となりそうだ。 加えて、新築分譲住宅が豊富で、新居を購入しやすいことも必要になる。 理想は、海にも山にも近く、新幹線が通る「小田原」 そんな都合のよい場所があるのか、といわれそうだが、ひとつ思いつく場所があった。 それは、神奈川県の「小田原」。 以前、という記事で紹介したとおり、小田原駅からは東海道新幹線を利用でき、東京駅まで所要時間35分程度だ。 これなら、急に呼び出されても問題ないだろう。 小田原駅から東京駅までの新幹線自由席料金は片道3220円で、往復6440円となるので、この交通費を会社が認めてくれるかどうかがポイントになりそうだ。 ちなみに、小田原駅からは新幹線以外でJR東海道本線と小田急小田原線も利用でき、東京駅や新宿駅までの所要時間は1時間10分~1時間30分程度。 そのため、片道だけ新幹線にする選択肢もありそうだ。 その小田原駅周辺は不動産価格が抑えられており、海にも山にも近いため、リゾートライフを満喫できる点も利点だ。 このほか、新幹線が利用しやすい場所としては「大宮」も候補となるが、大宮駅周辺は新築マンション価格が上がっており、80平米以上の3LDKが4000万円台では購入できそうもない。 大宮よりも先の「小山」駅であれば、候補になるだろう。 新幹線利用以外で、考えられる住宅地は 新幹線は利用できないが、3つの条件を満たす住宅地として思いつくのは、JR中央線と京王線を利用できる「八王子」駅周辺。 ときどきの通勤でJR中央線の特急と京王ライナーを利用でき、山や川でのリゾートライフを満喫しやすい。 駅から徒歩10分程度の場所なら、マンション価格も賃貸家賃も抑えられている。 埼玉県の「本川越」や「飯能」も西武鉄道の特急が利用でき、不動産価格が抑えられている点でお勧めだ。 いずれも500円程度の特急料金が別途必要になるが、ときどきの利用なら奮発してもいいだろう。 このほか、埼玉県の「浦和美園」駅周辺とつくばエクスプレスの「つくば」駅周辺(茨城県)は特急利用はないものの、始発電車を利用できるので、たまの通勤で座ることが可能。 そして、新築マンション価格が抑えられているのも2駅に共通する特徴だ。 「つくば」の場合、教育環境の評価が高いのも利点となる。 始発電車が利用できる駅としては、JR中央線の「高尾」駅やJR東海道本線の「平塚」駅もある。 こちらもリゾートライフを満喫でき、分譲価格と家賃が安い。 たまの出勤はマイカーで、という場合は、高速道路を利用しやすく、大型商業施設も身近な場所として、千葉県の「木更津」や「海浜幕張」駅周辺、そして東京都町田市の「南町田グランベリーパーク」駅周辺なども選択肢に入るだろう。 いずれも、テレワークが定着し、出社するのは週に一度程度という人が増えた場合の話。 実際に、そこまで劇的に都心通勤者が減るかどうか、はわからない。 が、新型コロナウィルスによって日本のテレワーク化が進めば、多くの人が通勤ラッシュに苦しまないで済むきっかけになりそう。 災い転じて福となす日が訪れるのを期待したい。 今回から、不動産関係者や投資家といったプロ向けの住宅レポートを有料記事として展開。 デベロッパーや販売会社への直接取材で聞き出した開発秘話や販売の工夫などを紹介することにした。 マンションや一戸建て住宅を取材してまわっていると、工夫のほどに感心して、賞賛したくなることがある。 ただし、その工夫はプロにとって「偉大な一歩」であっても、興味の薄い人にとっては、どうでもいいことだったりする。 なかなか、記事にしにくいのだ。 そこで、プロ向けの有料記事であれば、書きたいことを思い切り書くことができると考えた。 大学を出て編集の仕事に就いてから40年以上、不特定多数の人を念頭に記事を書き続けてきた私にとって、有料記事は新しい世界に踏み出す気持ちにさせてくれる。 記事をつくる私も、新たな分野を楽しみにしている。 なお、第1回の記事は下の「サンプル記事」のリンクから全文を読むことができる。 そして、一般的な住宅関連記事は今までどおり無料記事として書いてゆく。 湾岸居住者が認める、建物の質の高さ 地上48階建て、総戸数1152戸の「ブランズタワー豊洲」(東急不動産、NIPPO、大成有楽不動産、JR西日本プロパティーズ)は、東京メトロ有楽町線の豊洲駅から徒歩4分に建設される超高層マンションだ。 豊洲エリアでも、駅に近いマンションとなるのだが、その特徴は「駅近」だけではない。 今、湾岸エリアで新規分譲マンションが出ると、真っ先に関心を示すのは、じつは、すでに湾岸に住んでいる人たち。 「新しいマンションは、どんなだろう」「良質で、価格が折り合えば、購入してもよい」とモデルルームを見に来る。 所有している湾岸のマンションを中古で売れば、購入時よりも高く売れる。 賃貸に出したときの家賃設定も高い。 だったら、買い替えても、もしくは買い足してもよいかな、と考える人が多いためだろう。 そして、湾岸在住の知り合いと、見学してきた感想で盛り上がる。 その湾外在住者の間で、すこぶる評価が高いマンションが「ブランズタワー豊洲」だ。 理由は、建物と専有部のつくりがよいと評価されているから。 まず、免震の効果が大きいとされる「中間免震構造」を採用し、非常用電源は72時間分を備える。 そして、約43平米の1LDKから約219平米の3LDKまでバリエーション豊富な住戸は、開放感が大きいことも高評価の理由だ。 実際、「ブランズタワー豊洲」のモデルルームでは大きな開放感を感じる。 それを感じさせるために、いくつかの工夫が凝らされている。 たとえば、角住戸には床面から立ち上がるコーナーサッシを配置。 このコーナーサッシは背が高いにもかかわらず、横桟を入れず、縦桟だけで構成される。 高い風圧が想定される超高層でハイサッシの横桟を無くすのは、たいへんだったろう。 一般的なハイサッシよりも高く、縦桟のみで構成されるコーナーサッシ。 モデルルームにて筆者撮影 また、万が一、ガラスにキズが入ったなどの理由でガラス交換をするとき、交換用ガラスをエレベーターで運びやすくするためには、横桟と縦桟でガラス1枚のサイズを小さくしたほうがよい。 そういった設計上の困難さ、管理上の都合を押し切って、縦桟のみのコーナーサッシをつくった努力に脱帽したい。 一方、バルコニーに設置されるガラスの手すりには、一般的な縦桟に加えて横桟が2本入れられている。 これは、手すりの高さを150センチにしているため、風圧に耐えるための補強である。 バルコニーの手すりは縦桟と横桟入り。 それでも、デザインがよいので、桟が邪魔にならない。 モデルルームにて筆者撮影 バルコニーに出たときの恐怖心を軽減させるために、手すりを高くしたのだが、高くするための補強も行ったわけだ。 ガラスの桟に関して、場所に応じた最善の方策がとられている。 「ブランズタワー豊洲」で最も注目すべき特徴は、しかしながら、ガラスの桟ではない。 私が注目するのは、以下の2点。 「隣接する小学校の校舎増築」と「1戸に1つずつ配置される大型の防災倉庫」だ。 居住者が隣接する小学校に通うことができるように ブランズタワー豊洲の敷地配置図。 住宅棟の南側に小学校の増築予定地がある。 筆者撮影 上の写真は、2019年2月、「ブランズタワー豊洲」の販売開始に先立って行われた記者発表で公開された敷地配置図。 「ブランズタワー豊洲」の住宅棟予定地の南側に「小学校増築予定地」とある。 これは、隣接する豊洲西小学校の校舎を増やす工事が行われることを示している。 校舎が増えるおかげで、「ブランズタワー豊洲」に住む児童は、豊洲西小学校に通うことができる。 校舎が増えなければ、定員一杯を理由に、入学はできなかった。 都合よく小学校が増築してくれてよかったねえ、と思う人は、まずいないだろう。 ご明察のとおり、「ブランズタワー豊洲」は、敷地の一部を使って校舎を建設し、小学校に無償譲渡するのである。 既存の豊洲西小学校。 その手前に、新しい校舎がつくられる予定だ。 筆者撮影 新たな校舎とその用地を無償譲渡することは、「ブランズタワー豊洲」の分譲価格に影響を及ぼす。 1戸あたりの価格は多少とも上昇することになる。 価格が上がるが、「隣接する小学校に子どもを通わせることができる」という長所が生まれる。 これが、もし「隣接する小学校には通えません」となったら、どうなるか。 子育てをしているファミリー世帯はガッカリして、それを理由に購入を見合わせる可能性が出てくる。 その場合、「小学校は遠くなりますが、その分、分譲価格は安くなっています」といっても、納得してくれるかどうか。 そして、「価格の安さ」でいえば、ほぼ同時期に販売を開始した「晴海フラッグ」の分譲住宅にかなわない。 「晴海フラッグ」と「ブランズタワー豊洲」では、駅からの距離、既存の商業施設への近さなど立地条件が大きく異なり、地下鉄駅と「ららぽーと豊洲」に近い「ブランズタワー豊洲」のほうが、高い価格設定となる。 だったら、価格に見合う「長所」を多くしようとする姿勢は正しい。 「長所」のひとつが、隣接する小学校に通うことができることとなる。 隣接する小学校に子どもを通わせることができれば、親の安心感は大きい。 そして、中古で売るとき、賃貸で貸し出すときの大きなアピールポイントにもなる。 大きな防災備蓄倉庫が付くという長所も 「ブランズタワー豊洲」には、1戸にひとつずつ防災備蓄倉庫が付く、という長所もある。 その防災倉庫は、サイズが大きく、玄関錠と同じキーで施錠・解錠ができるので、各住戸ごとに管理される。 各住戸に設置される防災備蓄倉庫の例。 住戸によって大きさに差があるが、かなりの大型になる。 写真は、東急不動産提供 まるでトランクルームのようだが、防災備蓄の目的でしか使えないことになっている。 これは、防災備蓄倉庫であることを理由に容積算入外となっているため、仕方のないことだろう。 それでも、これだけ大きな「各戸の防災倉庫」を容積に入れずに済んでいるとは、おそれ入る。 小学校の校舎にしろ、各戸の防災倉庫にしろ、実現させるには、行政との交渉が必要だ。 大規模マンションの場合、この「交渉力」が物件の魅力を左右する。 「ブランズタワー豊洲」は、高い交渉力で勝ち取った長所が多い。 それは、同マンションの大きな魅力になっている。

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