艦 これ ss 修羅場。 長編まとめ

モバP「修羅場」

艦 これ ss 修羅場

ゴーーーーーーン… カア!…カア!… ゴーーーーーーン! 夕刻の山間に鐘の音が響く。 山の奥の奥のさらにまた奥、小さな農村の外れにポツンと建つさらに小さなお寺『大参寺(だいさんじ 』で、年老いた住職にかわり、頭に手ぬぐいを巻き、作務衣を纏った一人の年若い寺男が鐘をついていた。 体格は逞しく、焼けて浅黒い肌に見合う人懐っこそうな顔に笑みをたたえ、つく鐘の音も、遥か遠くまで響きわたる。 寺男「ふぅ…」 住職「いつもながら聞いていて気持ち良い響きじゃな」 寺男「あっ、住職様」 住職「今日は頂きものの茸と山菜で鍋でも囲みたいのう?」 寺男「はい、畏まりました!すぐにご用意いたします」 住職「ホッホッホッ!頼むぞ」 ーーー寺男(てらおとこ とは、寺院において各種雑役や、参拝客の案内等をする出家していない人の事である。 現在では修行中の若い僧侶が雑役をこなす為、その数は少ない。 だが大参寺では住職以外は僧侶がおらず、寺の雑役の全ては寺男がこなしていた。 寺男は毎日毎日年老いて身体の自由があまりきかない住職の世話を甲斐甲斐しくこなしていた。 まわりの村人達は最初こそ他所から来た寺男を怪しんでいたが、その働きぶりや、住職や周りに対する細やかな気づかいを見て「本当の親子でもあそこまでできない」と寺男に感心していた。 グツグツ…… 住職「いやぁ~若い者がいてくれてたすかるわい。 あ、ワシの檀家周り用のスクーターを使いなさい」 寺男「ありがとうございます!行って参ります!」 ダダダダダダ…… 住職「……何事もなければよいが…」 ーー病院 寺男「駐在さん!」 駐在「おう寺男さん、すまないな」 寺男「いえ、それで私の知り合いというのは…」 駐在「今、治療中だ。 それより…」 駐在はポケットから何かを取り出して寺男に渡。 寺男「こ、この写真は!」 駐在「身元確認の為に荷物を検査していた時に治療中の女性が持っていたんだが…」 写真には今より少し短めの髪や口髭こそあるが、『戸利合(とりあい 鎮守府』と書かれた看板の隣で立派な軍服を身に纏い、今と変わらぬ柔らかな笑顔を浮かべる寺男の姿があった。 駐在「これは…アンタで間違いないか?」 寺男「……はい、間違いありません。 これは…私が鎮守府着任当初に撮られたものです」 駐在「そうか…あ、心配するな、寺男さんの昔を根掘り葉掘りする気はない。 で、女性に心あたりはないか?長い黒髪に眼鏡をしていたんだが?」 寺男「眼鏡……多分…大淀、女性の名前は…大淀、艦娘です(ウチに鳥海はいなかったですしね 」 駐在「あれが艦娘さんかい?実物は初めて見た…ってこんな海のない山奥に用もないのに来るわけないか」 寺男「一体どうして…?」 駐在「そりゃアンタに用があったんだろう?しかもこんな夜にかっ飛ばさせる位重要かつ早急にしなきゃならん用が」 駐在「事故の現場はゆっくり運転さえすれば何の危険もない場所だったんだ、相当急いでいたんだろう」 寺男「どこかに連絡は?」 駐在「しようとしたんだが、スマホも何も持ってないわ、タクシーで来ていたから情報はないわで、唯一その写真だけが手がかりだったんだ」 駐在「タクシーの運ちゃんは軽い怪我ですんだんだが、その大淀って娘はシートベルトしてなかったらしくてな、けっこう重症だったぞ」 寺男(高速修復剤があれば……しかし、海軍を辞めて一民間人の私が連絡したところで信じてもらえるかどうか… ??「ふぅ…」 駐在「あっ、先生!」 医師「とりあえず一命はとりとめたよ、全くたいした身体の強さだ」 寺男「お疲れ様です、先生。 夜に申し訳ありませんでした」 医師「あれ?寺男君?どうてここに?」 寺男「実は大、いえ、重症の女性は昔の同僚でして」 駐在「俺が頼んで確認にきてもらったんだ」 医師「そうかい。 ま、詳しい話は後にして、とりあえず病室に運ぼう」 ーーーー病室 医師「まだ意識が戻ってないから安静にさせといてくれ、後は頼むよ」 寺男「わかりました、ありがとうございました」 駐在「俺も一度戻るよ、住職様には俺が帰りに伝えておくから寺男さんは看ててやれ、な」 寺男「お手数をおかけします、よろしくお願いします」 駐在「またな」 パタン 寺男(………あれから2年、忘れかけていたのに… 寺男(2年前、提督だった私はある日、もうすぐケッコン可能レベルに達するはずだった金剛や榛名、北上、天龍、扶桑、利根に『人間の女と浮気をしている!』と突然言われ、証拠として私が物置部屋兼趣味の部屋に借りていたマンションに入っていく私と人間の女性らしき二人が手を繋いでいたり、キスをしている写真を見せられた 寺男(私は人間の女にモテないし、浮気などしていない!何かの間違いだ!と説明したが、艦娘達にその部屋の事を言ってなかった事や、写真に日付が入ってなかった事、さらに写真の男が私によく似た服を着ていたが災いして、私は彼女達とその姉妹艦、その他多数に制裁という名の暴行をされた挙げ句、辞表を書かされてすぐに鎮守府を追い出された 寺男(あの時の皆の眼は忘れられない。 悲しみと憎しみに満ち充ちた眼で罵声を浴びせ、殴り、蹴るその姿は、普段見ていた姿とはまるで違った。 それだけ私に対する愛情と信頼を裏切られたと感じたのだろう 寺男(わずかな荷物と共に訳もわからず失意のうちに故郷に帰るも、鎮守府から連絡がいっていたらしく、家につくなり親から『この親不孝者!二度と帰ってくるな!』と罵られ、そこで心が壊れた私は日雇いの仕事をしながら全国をさすらうようになった 寺男(そして壊れた心が限界を越えた時に『死のう』と思って冬の雪深い時期の山奥に向かい、死に場所を探していた時に住職様に出会い、話を聞いてもらっているうちに住職様の温かさにふれて、『この方のお世話をしたい!』と思うようになって、願い出て、名もなき1人の寺男として住職様に仕え、生きてきた 寺男「どうして今さらになって…」 ーーー 寺男「ですから先ほどから…」 『そのような事はできません、失礼します』 プツン!プーッ、プーッ…… 寺男「はあ…」 寺男(事故から2日、未だに意識の戻らない大淀を何とかするために、あちこちの鎮守府に連絡して迎えにくるか、高速修復剤を送って欲しいと頼むが、いずれもまともに取り合ってくれない。 どうかご理解をお願いします」 霧島「監視といっても居場所を把握しておく位が限界で、後は放置に近い状態でしたが」 寺男「そうですか、それはわ、わかり…ました」 霧島「?提督、どうかなさいましたか?」 寺男「………なんでもありません(本当は鎮守府で制裁という名の暴行をされた時に恐ろしい顔つきで顔面にヤクザキックかまされて以来貴女は恐怖の対象なのですが…話を進める為に我慢しましょう 」 寺男「で、私に何の用ですか?今日は住職様と病院に行かなければならないので申し訳ありませんが手短にお願いします。 未払いの給料でもありましたか?」 霧島「それは……」 大淀「…提督、貴方の容疑がはれました」 寺男「は?」 霧島「提督が金剛お姉様や他の艦娘以外に人間の女と浮気をしていたという容疑がはれたのです」 霧島「エリート提督を覚えていらっしゃいますか?」 寺男「ええ、同期の中でもかなり優秀な男で何もかもが飛び抜けていました。 取り調べに対して『前の住人がいた頃から使っていた』そうです。 そしてOLさんが住んでいる部屋はかつて貴方が物置部屋兼趣味の部屋にしていたあの部屋です」 寺男「そ、そんな!どうやって!?あの部屋の鍵を!?」 霧島「……その事で…そのせいで…今、鎮守府は最悪の事態に陥っています…」 大淀「その部屋の鍵は…我が鎮守府の……比叡さんからもらったんだそうです」 寺男「………ゴメンなさい、頭が真っ白で理解が追い付かないです」 大淀「警察から大本営に、大本営から鎮守府に連絡がきた時、取り調べを受けた比叡さんは『提督にお姉様を取られたくない一心で、その当時、もうすぐケッコン可能レベルになる艦娘を姉妹に持ち、提督に姉妹を取られたくない山城さん、大井さん、龍田さん、筑摩さんと共謀して提督を追い出そうとして提督の鍵を盗み出して複製を作り、エリート提督に渡し、二人が出入りしている所をわざとわかるかわからない位の画像レベルで撮影して、提督に浮気の罪を擦り付けたんだそうです」 霧島「現在あのゴミ虫(比叡 及び共謀した連中は全員鎮守府の隔離部屋にて謹慎中ですが、裁きは避けられないでしょう」 寺男(姉をゴミ虫呼ばわり… 霧島「ですが…事情聴取の際に『私は比叡を信じていマース!』と言って同席していた金剛お姉様があまりのショックで寝込んでしまい…」 霧島「榛名はその日から破り捨てていた提督の写真をテープで直して壁に張り付けて居もしない提督に話しかけ」 霧島「扶桑さんは酒浸りになり」 霧島「北上さんは大井さんを全殺し寸前まで叩きのめして懲罰房行き」 霧島「天龍さんは、毎日出撃して大破寸前になって…皆が止めても『アイツはもっと辛く苦しかったはずだ、悲しかったはずだ、この程度じゃ足りない!』と繰り返し…」 霧島「利根さんは…普段は普通なのですが、『あやつ(筑摩 がくれたものなど要らん』と部屋にあったものを捨てて何も置かなくなってしまって布団すらありません。 今では夜は床で寝る始末…」 霧島「その他制裁に加わった娘達も様子がおかしくなって…」 寺男「かなりヤバい状態じゃないですか!?今の提督は何をしているんですか!」 大淀「育成の為に若手の提督が配属されたのが災いして、皆が言うことを聞かず収集がつかなくなっていて…」 寺男「まるでパズルゲームみたいな負の連鎖が起きていますね…」 大淀「ここまでの事態になった以上、恥知らずなのは承知の上ですが…」 霧島「…お願いします!鎮守府に戻って皆を助けていただけないでしょうか?」 寺男「………ちょっと外へ出ましょう…」 墓場 寺男「これを見て下さい」 『寺男之墓』 大淀「貴方のお名前が書かれた…」 霧島「しかもまだ新しいお墓」 寺男「………ここには私が提督だった頃のものを埋めてあります。 …私は…提督としての私は…もう死にました。 それに私でなくても大本営がどうにかして下さるでしょう?私の出番など、有りはしません」 霧島「そんな!」 大淀「お願いします!戻っていただけるならこの大淀、一生を貴方に捧げ…」 寺男「お引き取りを…これ以上は頭が破裂しそうです。 どう受け止めたら良いやら…」 寺男「お願い……します…今は…」 寺男「……そろそろ行かねばならないので、これで失礼します。 では」 大淀「ま…待って下さい!」 霧島「大淀さん、今は…」 大淀「う…ウウッ!グスッ!…」 ーーー 寺男「住職様、お待たせしました、さぁ、まいりましょう」 住職「…迷っておるな?」 寺男「……」 住職「許せぬ気持ちと助けてやりたい気持ちがせめぎ合っておる。 違うかのう?」 寺男「住職様、私は…」 住職「寺男や…我らが仕えし御本仏様はいかなる悪人をも救わんとその御手(みて を差しのべて下さる。 その御手を見つけて掴むか離すかはその者次第じゃがな」 住職「寺男よ、迷うならば救ってから迷うべしじゃ。 相手が居なくなっては何も言えぬし、全てが取り返しがつかなくなるぞ」 寺男「……住職様」 住職「今日までおぬしがいてくれた日々は楽しかった。 なれど今おぬしは多くの人に必要とされる身、ワシの事は気にするな!行って来なさい!」 寺男「住職様…はい!」 住職「さあ行け!寺男、いや、『元戸利合鎮守府提督』よ!」 元提督「行ってまいります!」 タッタッタッタッ… 住職(合掌 「御本仏様…どうか彼の者に御守護を…」 ーーー車にて移動中 元提督「やれやれ、軍服を掘り出してシワを伸ばすのに時間がかかってしまいましたね。 そちらの様子は如何ですか?」 長門『最悪以外の言葉がない!北上にボコボコにされて入院中の大井を除いた比叡、龍田、山城、筑摩の4名が部屋から脱走して執務室で提督と吹雪を人質に立て籠っている!』 「「「えーーーー!?」」」 霧島「そんな…やっとここまでという所で…」 大淀「トラブルのおかわりはもう…いっぱいです…」 元提督「何やってるんですかあの人達は…頭が痛くなってきましたよ…(ハア… 」 長門『とりあえずまだ他所には他言無用で頼む!なるべく我々だけで収束させなければならないからな!」 元提督「言われなくても言えませんよ…」 霧島「長門秘書艦、立て籠るという事は、逃亡のためのお金や車の用意など…何かあちらから要求があったはずですが、それらはありましたか?」 長門『タイムリーな事に元提督、つまり今お前達がこちらに連れてこようとしている人物の引き渡しだ!』 大淀「それはまた…」 霧島「今鎮守府に元提督を連れて行ったら…『鴨がネギ背負ってやってきた』どころの話ではありませんね…とりあえずどこかで一時停止して終わるのを待ちましょう」 元提督「いえ、時間が長引けばいずれ他所に情報が洩れますし、何より人質が危険です。 それに解体と懲役暮らしが確定していて、今さら失うものの無いあの人達は何をしでかすかわかりません、ここは急いで行きましょう!」 大淀「しかし…」 霧島「……わかりました」 大淀「霧島さん!?」 霧島「元提督……」 元提督「何ですか?」 霧島「連中の狙いは間違いなく…」 元提督「私の命でしょう。 殺したところでたかが2~3年の懲役のオマケがつく位なら彼女らにとっては安い代償ですからね」 霧島「……この霧島、万が一の時は、あれらと相討ちして黄泉路のお供をいたします、お忘れなきよう」 大淀「!わ、私も同じくです!」 元提督「ならば死ぬわけにはいきませんね。 それに最後ぐらい主砲をぶっぱなしておきたいでしょう?沖合いならば演習と言えば周りにバレませんし、鎮守府は穏便に済ませられるし、貴女達も余計な懲役くらわなくて済む、依る部を全て失い、最早どこにも居ないもの扱いな私以外には得しかない条件ですよ』 比叡「怪しいですね、何か企んでいるんじゃないですか?」 元『私にはそんな企みなどありませんよ。 何か企むにしても急拵えの付け焼き刃で役にたったものは無いと相場が決まっています。 それに…』 比叡「?」 元提督『いい加減この世にも飽き飽きしました。 天気もバッチリ、正に…」 比叡「絶好の死にびよりですね!」 龍田「お待たせしました…あら~?少し痩せました~?」 筑摩「辞世の句は読みましたか?なければ後付けで書いてあげますよ?」 山城「今日は……よい日ね…」 現提督「あ、あが……」 元提督「……現提督まで連れてきたんですか?」 ヒョイ!ドサッ! 元提督「うわっ!いきなりこちらのボートに投げないで下さい!危ないでしょう!」 比叡「私達が出るまで人質は必要でしたし、かといって吹雪ちゃんを使う訳にもいきませんしね。 貴方を巻き込んでしまって」 現提督「フゥー!フゥー!」 元提督「せめて最後ぐらいは寂しくないように一緒に逝ってあげますよ」 比叡「それではさよならです!…気合い!入れて!撃ちます!」 ドガアーーーン!! 比叡「あ、あが…な、何で」(大破! 龍田「ど、どういう事!?」 筑摩「そんな!さっきまでは何とも…」 山城「クウッ!死になさ…」 龍田「待っ…」 バギャーン! 山城「きゃあ!」(大破! 元提督「やれやれ…狙いが外れてしまいましたね」 龍田「…もしかして…」 元「本来ならば貴女達に一斉射撃してもらって全員暴発KOを狙ったんですがね。 まあ戦艦二隻ならお釣りがきますね」 筑摩「貴方という悪魔は…!」 元提督「おっと、撃たない方がいいですよ、暴発する弾がどれかなんて、私も知らないんですから(ニヤニヤ 」 龍田「あらあら~やられたわね~。 でも、忘れてなーい?私の得物、白兵戦もできるのよ~?」 元「ええ、忘れてないですよ、だから…」 バスッ! 龍田「えっ?」 ボチャン! 龍田「わ、私の武器が…海の底に…」 ザバーン! 元提督「ナイスショットですよ、イムヤ」 イムヤ(スキューバダイビング装備 「この海のスナイパー、イムヤにかかれば水中銃だってお手のものよ!」 龍田「ゴムボートの下に潜ませて…いたなんて…」 元提督「龍田…艦娘や深海悽艦に現代兵装は確かに通じません、しかし…」 元提督「こういう芸当ぐらいは、できるんですよ?(ニヤリ 」 イムヤ「ちなみにもうすぐオリョールからの武装した遠征組がここに合流するけど…まだやる?(ニヤリ 」 筑摩「……」 龍田「……」 元提督「………勝負あり、って事でいいようですね」 比叡「お……覚えて…なさ…」 元提督「何ですか?恨み言なら塀の中で言いなさい。 最も解体される際に記憶も消されるでしょうが」 比叡「ふえっ!?」 元提督「解体の際、記憶を残すか残さないかは個人の判断に委ねられるのですが…これだけの事をしでかしては強制で記憶を消去されるでしょう。 言ったはずですよ、『終わらせよう』と。 もう会う事もないでしょうが、お元気で」 比叡「……クソオ嗚呼ああアア亜亜痾痾痾!!!!!!!!」 ーーーこうして、比叡を含む4名は後から来た遠征組によって武装解除され、その後退院した大井を含めて全員が懲役の後、解体、記憶消去を受け、全ては終わった…… 元提督「………かに思えたんですがね…」 元提督(事件終結後、心を病んだ金剛達のケアをはじめ、暴行された挙げ句、関節を外されて、痛みのショックでこれまた心を病んだ現提督が吹雪を世話役として伴って長期入院になり、だが提督の数が足りないという理由で、大本営から任命され、仕方なく一時復帰という形で私が再び戸利合鎮守府に着任した 提督(始めは大変だった。 古参の皆は私と顔をあわせる度に泣き出すわ、謝罪しまくるわ、お詫びと称して寝床に忍び込むわでロクに眠れませんでした 提督(ですがその甲斐あって心を病んだ金剛をはじめ、榛名、天龍、扶桑、利根、その他おかしくなっていた艦娘達は本来の姿を取り戻しました。 これで後は現提督が戻ってきてくれれば、私はお役御免となり、再び住職様の待つ寺に帰れる…はずなのですが… 執務室 カリカリカリカリ…… 提督「大淀、この書類を大本営に送ってください」 大淀「はい、畏まりました!」 提督「フフフ…毎日元気ですね」 大淀「いつまでも落ち込んでいられませんから!(それに私はこうやって常に提督のお側に居られる!こんな幸せを1秒でも無駄にしたくありません!

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【艦隊これくしょんSS】提督「ああ?やっぱり嫌だった?」

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ゴーーーーーーン… カア!…カア!… ゴーーーーーーン! 夕刻の山間に鐘の音が響く。 山の奥の奥のさらにまた奥、小さな農村の外れにポツンと建つさらに小さなお寺『大参寺(だいさんじ 』で、年老いた住職にかわり、頭に手ぬぐいを巻き、作務衣を纏った一人の年若い寺男が鐘をついていた。 体格は逞しく、焼けて浅黒い肌に見合う人懐っこそうな顔に笑みをたたえ、つく鐘の音も、遥か遠くまで響きわたる。 寺男「ふぅ…」 住職「いつもながら聞いていて気持ち良い響きじゃな」 寺男「あっ、住職様」 住職「今日は頂きものの茸と山菜で鍋でも囲みたいのう?」 寺男「はい、畏まりました!すぐにご用意いたします」 住職「ホッホッホッ!頼むぞ」 ーーー寺男(てらおとこ とは、寺院において各種雑役や、参拝客の案内等をする出家していない人の事である。 現在では修行中の若い僧侶が雑役をこなす為、その数は少ない。 だが大参寺では住職以外は僧侶がおらず、寺の雑役の全ては寺男がこなしていた。 寺男は毎日毎日年老いて身体の自由があまりきかない住職の世話を甲斐甲斐しくこなしていた。 まわりの村人達は最初こそ他所から来た寺男を怪しんでいたが、その働きぶりや、住職や周りに対する細やかな気づかいを見て「本当の親子でもあそこまでできない」と寺男に感心していた。 グツグツ…… 住職「いやぁ~若い者がいてくれてたすかるわい。 あ、ワシの檀家周り用のスクーターを使いなさい」 寺男「ありがとうございます!行って参ります!」 ダダダダダダ…… 住職「……何事もなければよいが…」 ーー病院 寺男「駐在さん!」 駐在「おう寺男さん、すまないな」 寺男「いえ、それで私の知り合いというのは…」 駐在「今、治療中だ。 それより…」 駐在はポケットから何かを取り出して寺男に渡。 寺男「こ、この写真は!」 駐在「身元確認の為に荷物を検査していた時に治療中の女性が持っていたんだが…」 写真には今より少し短めの髪や口髭こそあるが、『戸利合(とりあい 鎮守府』と書かれた看板の隣で立派な軍服を身に纏い、今と変わらぬ柔らかな笑顔を浮かべる寺男の姿があった。 駐在「これは…アンタで間違いないか?」 寺男「……はい、間違いありません。 これは…私が鎮守府着任当初に撮られたものです」 駐在「そうか…あ、心配するな、寺男さんの昔を根掘り葉掘りする気はない。 で、女性に心あたりはないか?長い黒髪に眼鏡をしていたんだが?」 寺男「眼鏡……多分…大淀、女性の名前は…大淀、艦娘です(ウチに鳥海はいなかったですしね 」 駐在「あれが艦娘さんかい?実物は初めて見た…ってこんな海のない山奥に用もないのに来るわけないか」 寺男「一体どうして…?」 駐在「そりゃアンタに用があったんだろう?しかもこんな夜にかっ飛ばさせる位重要かつ早急にしなきゃならん用が」 駐在「事故の現場はゆっくり運転さえすれば何の危険もない場所だったんだ、相当急いでいたんだろう」 寺男「どこかに連絡は?」 駐在「しようとしたんだが、スマホも何も持ってないわ、タクシーで来ていたから情報はないわで、唯一その写真だけが手がかりだったんだ」 駐在「タクシーの運ちゃんは軽い怪我ですんだんだが、その大淀って娘はシートベルトしてなかったらしくてな、けっこう重症だったぞ」 寺男(高速修復剤があれば……しかし、海軍を辞めて一民間人の私が連絡したところで信じてもらえるかどうか… ??「ふぅ…」 駐在「あっ、先生!」 医師「とりあえず一命はとりとめたよ、全くたいした身体の強さだ」 寺男「お疲れ様です、先生。 夜に申し訳ありませんでした」 医師「あれ?寺男君?どうてここに?」 寺男「実は大、いえ、重症の女性は昔の同僚でして」 駐在「俺が頼んで確認にきてもらったんだ」 医師「そうかい。 ま、詳しい話は後にして、とりあえず病室に運ぼう」 ーーーー病室 医師「まだ意識が戻ってないから安静にさせといてくれ、後は頼むよ」 寺男「わかりました、ありがとうございました」 駐在「俺も一度戻るよ、住職様には俺が帰りに伝えておくから寺男さんは看ててやれ、な」 寺男「お手数をおかけします、よろしくお願いします」 駐在「またな」 パタン 寺男(………あれから2年、忘れかけていたのに… 寺男(2年前、提督だった私はある日、もうすぐケッコン可能レベルに達するはずだった金剛や榛名、北上、天龍、扶桑、利根に『人間の女と浮気をしている!』と突然言われ、証拠として私が物置部屋兼趣味の部屋に借りていたマンションに入っていく私と人間の女性らしき二人が手を繋いでいたり、キスをしている写真を見せられた 寺男(私は人間の女にモテないし、浮気などしていない!何かの間違いだ!と説明したが、艦娘達にその部屋の事を言ってなかった事や、写真に日付が入ってなかった事、さらに写真の男が私によく似た服を着ていたが災いして、私は彼女達とその姉妹艦、その他多数に制裁という名の暴行をされた挙げ句、辞表を書かされてすぐに鎮守府を追い出された 寺男(あの時の皆の眼は忘れられない。 悲しみと憎しみに満ち充ちた眼で罵声を浴びせ、殴り、蹴るその姿は、普段見ていた姿とはまるで違った。 それだけ私に対する愛情と信頼を裏切られたと感じたのだろう 寺男(わずかな荷物と共に訳もわからず失意のうちに故郷に帰るも、鎮守府から連絡がいっていたらしく、家につくなり親から『この親不孝者!二度と帰ってくるな!』と罵られ、そこで心が壊れた私は日雇いの仕事をしながら全国をさすらうようになった 寺男(そして壊れた心が限界を越えた時に『死のう』と思って冬の雪深い時期の山奥に向かい、死に場所を探していた時に住職様に出会い、話を聞いてもらっているうちに住職様の温かさにふれて、『この方のお世話をしたい!』と思うようになって、願い出て、名もなき1人の寺男として住職様に仕え、生きてきた 寺男「どうして今さらになって…」 ーーー 寺男「ですから先ほどから…」 『そのような事はできません、失礼します』 プツン!プーッ、プーッ…… 寺男「はあ…」 寺男(事故から2日、未だに意識の戻らない大淀を何とかするために、あちこちの鎮守府に連絡して迎えにくるか、高速修復剤を送って欲しいと頼むが、いずれもまともに取り合ってくれない。 どうかご理解をお願いします」 霧島「監視といっても居場所を把握しておく位が限界で、後は放置に近い状態でしたが」 寺男「そうですか、それはわ、わかり…ました」 霧島「?提督、どうかなさいましたか?」 寺男「………なんでもありません(本当は鎮守府で制裁という名の暴行をされた時に恐ろしい顔つきで顔面にヤクザキックかまされて以来貴女は恐怖の対象なのですが…話を進める為に我慢しましょう 」 寺男「で、私に何の用ですか?今日は住職様と病院に行かなければならないので申し訳ありませんが手短にお願いします。 未払いの給料でもありましたか?」 霧島「それは……」 大淀「…提督、貴方の容疑がはれました」 寺男「は?」 霧島「提督が金剛お姉様や他の艦娘以外に人間の女と浮気をしていたという容疑がはれたのです」 霧島「エリート提督を覚えていらっしゃいますか?」 寺男「ええ、同期の中でもかなり優秀な男で何もかもが飛び抜けていました。 取り調べに対して『前の住人がいた頃から使っていた』そうです。 そしてOLさんが住んでいる部屋はかつて貴方が物置部屋兼趣味の部屋にしていたあの部屋です」 寺男「そ、そんな!どうやって!?あの部屋の鍵を!?」 霧島「……その事で…そのせいで…今、鎮守府は最悪の事態に陥っています…」 大淀「その部屋の鍵は…我が鎮守府の……比叡さんからもらったんだそうです」 寺男「………ゴメンなさい、頭が真っ白で理解が追い付かないです」 大淀「警察から大本営に、大本営から鎮守府に連絡がきた時、取り調べを受けた比叡さんは『提督にお姉様を取られたくない一心で、その当時、もうすぐケッコン可能レベルになる艦娘を姉妹に持ち、提督に姉妹を取られたくない山城さん、大井さん、龍田さん、筑摩さんと共謀して提督を追い出そうとして提督の鍵を盗み出して複製を作り、エリート提督に渡し、二人が出入りしている所をわざとわかるかわからない位の画像レベルで撮影して、提督に浮気の罪を擦り付けたんだそうです」 霧島「現在あのゴミ虫(比叡 及び共謀した連中は全員鎮守府の隔離部屋にて謹慎中ですが、裁きは避けられないでしょう」 寺男(姉をゴミ虫呼ばわり… 霧島「ですが…事情聴取の際に『私は比叡を信じていマース!』と言って同席していた金剛お姉様があまりのショックで寝込んでしまい…」 霧島「榛名はその日から破り捨てていた提督の写真をテープで直して壁に張り付けて居もしない提督に話しかけ」 霧島「扶桑さんは酒浸りになり」 霧島「北上さんは大井さんを全殺し寸前まで叩きのめして懲罰房行き」 霧島「天龍さんは、毎日出撃して大破寸前になって…皆が止めても『アイツはもっと辛く苦しかったはずだ、悲しかったはずだ、この程度じゃ足りない!』と繰り返し…」 霧島「利根さんは…普段は普通なのですが、『あやつ(筑摩 がくれたものなど要らん』と部屋にあったものを捨てて何も置かなくなってしまって布団すらありません。 今では夜は床で寝る始末…」 霧島「その他制裁に加わった娘達も様子がおかしくなって…」 寺男「かなりヤバい状態じゃないですか!?今の提督は何をしているんですか!」 大淀「育成の為に若手の提督が配属されたのが災いして、皆が言うことを聞かず収集がつかなくなっていて…」 寺男「まるでパズルゲームみたいな負の連鎖が起きていますね…」 大淀「ここまでの事態になった以上、恥知らずなのは承知の上ですが…」 霧島「…お願いします!鎮守府に戻って皆を助けていただけないでしょうか?」 寺男「………ちょっと外へ出ましょう…」 墓場 寺男「これを見て下さい」 『寺男之墓』 大淀「貴方のお名前が書かれた…」 霧島「しかもまだ新しいお墓」 寺男「………ここには私が提督だった頃のものを埋めてあります。 …私は…提督としての私は…もう死にました。 それに私でなくても大本営がどうにかして下さるでしょう?私の出番など、有りはしません」 霧島「そんな!」 大淀「お願いします!戻っていただけるならこの大淀、一生を貴方に捧げ…」 寺男「お引き取りを…これ以上は頭が破裂しそうです。 どう受け止めたら良いやら…」 寺男「お願い……します…今は…」 寺男「……そろそろ行かねばならないので、これで失礼します。 では」 大淀「ま…待って下さい!」 霧島「大淀さん、今は…」 大淀「う…ウウッ!グスッ!…」 ーーー 寺男「住職様、お待たせしました、さぁ、まいりましょう」 住職「…迷っておるな?」 寺男「……」 住職「許せぬ気持ちと助けてやりたい気持ちがせめぎ合っておる。 違うかのう?」 寺男「住職様、私は…」 住職「寺男や…我らが仕えし御本仏様はいかなる悪人をも救わんとその御手(みて を差しのべて下さる。 その御手を見つけて掴むか離すかはその者次第じゃがな」 住職「寺男よ、迷うならば救ってから迷うべしじゃ。 相手が居なくなっては何も言えぬし、全てが取り返しがつかなくなるぞ」 寺男「……住職様」 住職「今日までおぬしがいてくれた日々は楽しかった。 なれど今おぬしは多くの人に必要とされる身、ワシの事は気にするな!行って来なさい!」 寺男「住職様…はい!」 住職「さあ行け!寺男、いや、『元戸利合鎮守府提督』よ!」 元提督「行ってまいります!」 タッタッタッタッ… 住職(合掌 「御本仏様…どうか彼の者に御守護を…」 ーーー車にて移動中 元提督「やれやれ、軍服を掘り出してシワを伸ばすのに時間がかかってしまいましたね。 そちらの様子は如何ですか?」 長門『最悪以外の言葉がない!北上にボコボコにされて入院中の大井を除いた比叡、龍田、山城、筑摩の4名が部屋から脱走して執務室で提督と吹雪を人質に立て籠っている!』 「「「えーーーー!?」」」 霧島「そんな…やっとここまでという所で…」 大淀「トラブルのおかわりはもう…いっぱいです…」 元提督「何やってるんですかあの人達は…頭が痛くなってきましたよ…(ハア… 」 長門『とりあえずまだ他所には他言無用で頼む!なるべく我々だけで収束させなければならないからな!」 元提督「言われなくても言えませんよ…」 霧島「長門秘書艦、立て籠るという事は、逃亡のためのお金や車の用意など…何かあちらから要求があったはずですが、それらはありましたか?」 長門『タイムリーな事に元提督、つまり今お前達がこちらに連れてこようとしている人物の引き渡しだ!』 大淀「それはまた…」 霧島「今鎮守府に元提督を連れて行ったら…『鴨がネギ背負ってやってきた』どころの話ではありませんね…とりあえずどこかで一時停止して終わるのを待ちましょう」 元提督「いえ、時間が長引けばいずれ他所に情報が洩れますし、何より人質が危険です。 それに解体と懲役暮らしが確定していて、今さら失うものの無いあの人達は何をしでかすかわかりません、ここは急いで行きましょう!」 大淀「しかし…」 霧島「……わかりました」 大淀「霧島さん!?」 霧島「元提督……」 元提督「何ですか?」 霧島「連中の狙いは間違いなく…」 元提督「私の命でしょう。 殺したところでたかが2~3年の懲役のオマケがつく位なら彼女らにとっては安い代償ですからね」 霧島「……この霧島、万が一の時は、あれらと相討ちして黄泉路のお供をいたします、お忘れなきよう」 大淀「!わ、私も同じくです!」 元提督「ならば死ぬわけにはいきませんね。 それに最後ぐらい主砲をぶっぱなしておきたいでしょう?沖合いならば演習と言えば周りにバレませんし、鎮守府は穏便に済ませられるし、貴女達も余計な懲役くらわなくて済む、依る部を全て失い、最早どこにも居ないもの扱いな私以外には得しかない条件ですよ』 比叡「怪しいですね、何か企んでいるんじゃないですか?」 元『私にはそんな企みなどありませんよ。 何か企むにしても急拵えの付け焼き刃で役にたったものは無いと相場が決まっています。 それに…』 比叡「?」 元提督『いい加減この世にも飽き飽きしました。 天気もバッチリ、正に…」 比叡「絶好の死にびよりですね!」 龍田「お待たせしました…あら~?少し痩せました~?」 筑摩「辞世の句は読みましたか?なければ後付けで書いてあげますよ?」 山城「今日は……よい日ね…」 現提督「あ、あが……」 元提督「……現提督まで連れてきたんですか?」 ヒョイ!ドサッ! 元提督「うわっ!いきなりこちらのボートに投げないで下さい!危ないでしょう!」 比叡「私達が出るまで人質は必要でしたし、かといって吹雪ちゃんを使う訳にもいきませんしね。 貴方を巻き込んでしまって」 現提督「フゥー!フゥー!」 元提督「せめて最後ぐらいは寂しくないように一緒に逝ってあげますよ」 比叡「それではさよならです!…気合い!入れて!撃ちます!」 ドガアーーーン!! 比叡「あ、あが…な、何で」(大破! 龍田「ど、どういう事!?」 筑摩「そんな!さっきまでは何とも…」 山城「クウッ!死になさ…」 龍田「待っ…」 バギャーン! 山城「きゃあ!」(大破! 元提督「やれやれ…狙いが外れてしまいましたね」 龍田「…もしかして…」 元「本来ならば貴女達に一斉射撃してもらって全員暴発KOを狙ったんですがね。 まあ戦艦二隻ならお釣りがきますね」 筑摩「貴方という悪魔は…!」 元提督「おっと、撃たない方がいいですよ、暴発する弾がどれかなんて、私も知らないんですから(ニヤニヤ 」 龍田「あらあら~やられたわね~。 でも、忘れてなーい?私の得物、白兵戦もできるのよ~?」 元「ええ、忘れてないですよ、だから…」 バスッ! 龍田「えっ?」 ボチャン! 龍田「わ、私の武器が…海の底に…」 ザバーン! 元提督「ナイスショットですよ、イムヤ」 イムヤ(スキューバダイビング装備 「この海のスナイパー、イムヤにかかれば水中銃だってお手のものよ!」 龍田「ゴムボートの下に潜ませて…いたなんて…」 元提督「龍田…艦娘や深海悽艦に現代兵装は確かに通じません、しかし…」 元提督「こういう芸当ぐらいは、できるんですよ?(ニヤリ 」 イムヤ「ちなみにもうすぐオリョールからの武装した遠征組がここに合流するけど…まだやる?(ニヤリ 」 筑摩「……」 龍田「……」 元提督「………勝負あり、って事でいいようですね」 比叡「お……覚えて…なさ…」 元提督「何ですか?恨み言なら塀の中で言いなさい。 最も解体される際に記憶も消されるでしょうが」 比叡「ふえっ!?」 元提督「解体の際、記憶を残すか残さないかは個人の判断に委ねられるのですが…これだけの事をしでかしては強制で記憶を消去されるでしょう。 言ったはずですよ、『終わらせよう』と。 もう会う事もないでしょうが、お元気で」 比叡「……クソオ嗚呼ああアア亜亜痾痾痾!!!!!!!!」 ーーーこうして、比叡を含む4名は後から来た遠征組によって武装解除され、その後退院した大井を含めて全員が懲役の後、解体、記憶消去を受け、全ては終わった…… 元提督「………かに思えたんですがね…」 元提督(事件終結後、心を病んだ金剛達のケアをはじめ、暴行された挙げ句、関節を外されて、痛みのショックでこれまた心を病んだ現提督が吹雪を世話役として伴って長期入院になり、だが提督の数が足りないという理由で、大本営から任命され、仕方なく一時復帰という形で私が再び戸利合鎮守府に着任した 提督(始めは大変だった。 古参の皆は私と顔をあわせる度に泣き出すわ、謝罪しまくるわ、お詫びと称して寝床に忍び込むわでロクに眠れませんでした 提督(ですがその甲斐あって心を病んだ金剛をはじめ、榛名、天龍、扶桑、利根、その他おかしくなっていた艦娘達は本来の姿を取り戻しました。 これで後は現提督が戻ってきてくれれば、私はお役御免となり、再び住職様の待つ寺に帰れる…はずなのですが… 執務室 カリカリカリカリ…… 提督「大淀、この書類を大本営に送ってください」 大淀「はい、畏まりました!」 提督「フフフ…毎日元気ですね」 大淀「いつまでも落ち込んでいられませんから!(それに私はこうやって常に提督のお側に居られる!こんな幸せを1秒でも無駄にしたくありません!

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#1 艦これSS 榛名嫁艦提督の修羅場 その①

艦 これ ss 修羅場

vip2ch. 69 ID:pDBCeg2xo 明石「はい」 提督「なんだそれ」 明石「作ったんですよ」 提督「いや、そりゃわかってるって」 明石「提督に是非使っていただこうかと」 提督「どんな質問にも、ねぇ? ギアスかよ」 明石「ギアスと違って記憶は消えませんけどね」 提督「……え」 明石「はい?」 提督「あれ? ……え、通じた?」 明石「どうしたんですか? 急に挙動不審になって」 提督「だって、え!? ギアス知ってるの?」 明石「えぇはい。 一応」 提督「……アフロダイA」 明石「マジンガーですか」 提督「まじかよ! お前、なんで前回居なかったんだよ!」 明石「前回?」 提督「俺がスカートめくり鎮守府探訪してた時!」 明石「……なにしてるんですか?」 提督「冷静な突っ込みはいらない。 なんで居なかったか、だ」 明石「いや、私だって仕事がありますし。 呼ばれてないですし」 提督「くっそまじかー、お前わかるのか……。 97 ID:pDBCeg2xo 提督「はぁ……」 明石「で、話戻してもいいですか?」 提督「あぁはいはい。 薬だったな」 明石「はい。 これを飲ませてから質問をするとどんな事でも素直に嘘偽りなく答えてしまうんです」 提督「自白剤を過去にする大発明だな」 明石「えっへん」 提督「そしてこれを俺に使えと」 明石「はい。 ……勿論先程も言った通り記憶は残ってますので、 余りにもプライベートに突っ込んだ内容だったり品のない質問だと嫌われかねませんから気を付けてください」 提督「あーそうか、普通に知り合いに使うには難しな」 明石「はい。 誰にも言えない秘密を暴いて、 その後なにも知らずに生活してる相手を見ながらニヤニヤしたりはできません」 提督「お前、そんな使い方を想定して作ったのかよ……罰だな」 明石「ち、違いますよ! それに使うのは提督ですし!」 提督「つまりお前は俺がそういう使い方をすると思ってたんだな、罰だ」 明石「ん~! どっちにしても~! 提督「そんでその薬ってのはどこだ?」 明石「これです。 あっさい秘密で構わないんだよな。 あんま重い話とか聞きたくないしな」 多摩「いつかは言おうと思ってたけどまだ言えてない隠し事、とか」 大淀「あー、それいいですね。 95 ID:pDBCeg2xo ずるずる…… 龍田「ぁぁあー! ちょ、離し……やぁぁぁ!」 提督「よーしよしおいでおいでー」 川内「ちょっと、すっごい暴れる!」 提督「大丈夫大丈夫。 94 ID:pDBCeg2xo 川内「でも飲ませるって言っても……んぐぐ、かなりしっかり口閉じてて開かないよ?」 龍田「んうー! んー!」 提督「口を直接開けようとしても無理だから鼻つまめばいい」 川内「わかった」 龍田「……! ……ぷひゅー」 川内「……なんか口の端で呼吸し始めたけど」 提督「そこの隙間に指突っ込んでこじ開けろ」 川内「あいよー……。 なんか、慣れてるね?」 提督「粉薬を雪風に飲ませる時大体そんな感じだからな。 39 ID:DPHmKhZpo 龍田「んぐっ、んぐ」 提督「あ、飲んだ?」 川内「んー、微妙。 含んだって感じ……あ、いいこと思いついた。 提督顔近づけて」 提督「え? なにに? お前?」 川内「いや、龍田に。 なんで私に……めっちゃ龍田睨んでるよ!?」 提督「冗談冗談……で?」 川内「龍田ー、3秒後に脇腹思い切り突くからね。 さっさと飲まないと提督にぶっかける事になるよー」 龍田「!? ……ごくん」 川内「あ、飲んだ飲んだ……ていっ」 龍田「げほっ!?」 提督「飲んでも突くのかよ」 川内「一応」 龍田「ごほっ……」 提督「大丈夫か?」 龍田「うぅ、飲んじゃったわ~」 提督「じゃあ龍田ー」 龍田「はい?」 提督「こっち向いて……そそそ。 91 ID:DPHmKhZpo 川内「なにそれ」 提督「あとで説明する。 じゃあ質問、龍田がいま一番俺に知られたくない秘密を教えて」 川内「それいいの? 軽い質問じゃなかったの?」 提督「大丈夫だ。 多分龍田はウチの鎮守府で一番ピュアだぞ」 龍田「あわわ……て」 提督「て?」 龍田「て、手帳に隠し撮りした提督の写真を入れて……あぁぁぁ!!」 (駆け足音) 提督「……な? 可愛いだろ?」 川内「部屋に連れて帰りたくなるね。 名前を呼んで返事をさせる。 質問するという事を伝えて許可をさせる。 以上の三点はこの薬の効果をきちんと作用させる上で必要らしい」 川内「なんで?」 提督「精神的ボーダーを下げる意味合いがあるらしいぞ。 そもそも自白剤って精神を混濁させたりして使いすぎると廃人になったりするだろ?」 川内「そうだね。 最悪命にかかわるって聞くけど」 提督「そういうのがない分前提としてある程度の準備が居るらしい」 川内「ふぅん、じゃあ捕虜とかにはまだ使えないね。 ちゅうかクリフォとか聞いてないっちゅうねん」 漣「大丈夫大丈夫。 ガチガチの構成じゃないから、スキドレも入ってないですよ」 龍驤「ホンマに? スキドレないだけでも助かるわ」 漣「手札からゲノム通常召喚。 カードを二枚セットして終了」 龍驤「……魂の転身があるとみた」 漣「さて?」 龍驤「うちのターンドロー……なぁこれカットしたやんな?」 漣「しましたよー。 偏ってるパティーンですか?」 龍驤「偏ってるっちゅうレベルちゃうでこれ……じゃあ手札から黒羽の旋風を三枚起動」 漣「うはwwwなんぞwww」 龍驤「シュラ召喚時なにかある? ちなみに召喚反応なり強脱なりあったらサレするわ」 漣「こういう時に限ってないんですよねぇ」 龍驤「ほなゼピュロス、カルート、ゲイル……は今はえぇか、どうせ効かんしブリーズサーチで」 漣「SSどうぞー」 龍驤「あ、やっぱストップで。 89 ID:OsEzoSVzo 提督「……なんか楽しそうな場面に出くわした」 川内「なにやってんのあれ?」 提督「カードゲームだよ。 なんか後半わけわけめになってるけど」 川内「ふぅん? で、二人にやるの?」 提督「そうだな、とりあえず視界に入ってしまったしな」 川内「私は? どうする?」 提督「んー、手伝ってもらう時はまた呼ぶから帰っていいよ」 川内「うぃ。 ざーっす」 提督「お前は相変わらず適当だなぁ……龍驤もお疲れ」 龍驤「お疲れちゃん」 提督「どうだ調子は」 漣「ぼちぼちですねー。 トランポリンクス効果でツール回収してアセンブラ二枚でエクシーズ」 龍驤「システムダウンはよ」 漣「なんで一戦目のメインにシステムダウン入ってるんですかねぇ……?」 提督「君ら割と俺の存在無視して続けるよね……いいけどさ、ほい差し入れ」 漣「おっ。 マジすか! あざーっす!」 龍驤「おー! ありがと……なんやこれ、見たことないデザインやね」 提督「最近人気らしくて仕入れさせた」 漣「んぐっ……うわ、変な味。 流石にシカトはどうかと思う」 漣「んもー、なんですかご主人様」 龍驤「なんや用があるん? お仕事かいな?」 提督「いや、違うけど。 質問してもいいか?」 漣「質問? いいですよー」 龍驤「あんま変なんやなければえぇで」 提督「じゃあ漣。 いまこの場で言えない隠し事とかある? こっそりやってる日課とか」 漣「え……いや、ありますよ。 くたばれや、ホンマに」 提督「凹んでる?」 龍驤「そーそー、凹んでる凹んでる。 特にこの辺が……ってやかましいわ! 小さくても若干はあるわ!」 提督「間違えた。 ……龍驤、聞くけど凹んでる?」 龍驤「正直今更凹むほどやないっちゅうねん……あり?」 漣「ご主人様なにか盛りましたね!?」 提督「え? そんな訳ないじゃん」 龍驤「ふぅ、うん?」 提督「漣、龍驤。 自販機に並んでても違和感ないですよこれ」 龍驤「いい加減手ぇ離してぇや」 提督「すまんすまん」 漣「これいつ抜けるんです?」 提督「……そういえば聞いてないな。 まぁそのうち消えるだろ」 龍驤「最悪や……なんやねんこれ、めちゃ恥ずいわ」 提督「じゃあそろそろ俺次行くわ」 漣「ちゃんと聞いて、場合によっては解毒剤的なのお願いしますよ!」 提督「大丈夫だろ。 ほれ」 比叡「……なんですかこれ?」 提督「飲みもんだよ。 爪切ったばっかりで」 提督「飲んだら感想教えてくれ」 比叡「あぁはい。 ……んぐっ……あ、好きな味ですね」 提督「そかそか。 33 ID:TRp4UE5Vo 比叡「実は……私、料理得意なんです」 提督「……お?」 比叡「キャラ付けで失敗を繰り返してましたけど、しんどくなってきて……って信じてくれませんよね?」 提督「いや、信じるよ。 比叡は今絶対に嘘を言ってない」 比叡「し、司令! ……ありがとうございます!」 提督「でもなんでそんな嘘を?」 比叡「だって、お姉様は帰国子女で英語ができて紅茶好き。 榛名はもう大和撫子の体現ともいえる娘ですし 霧島は頭脳労働担当且つ唯一のメガネですよ? 私も強いキャラクター性が欲しかったんです!」 提督「強いキャラクターねぇ」 比叡「私、これでも炊事洗濯掃除なんでもできまるんですけど。 お姉様も榛名も料理は上手ですし、 霧島だってレシピ通りにキチッと作りますから失敗しません。 私だけのこれって言うのが見つからなくて」 提督「それが嫌だったのか?」 比叡「はい……こんな普通の私が埋もれない為には必要だったんですけど……、 夜こっそり夜食を作りに飯場に行った時に【比叡立ち入り禁止】とか書いてあるの見るとなんか……はぁ」 提督「なるほどねぇ……」 比叡「どうすればいいんでしょうか」 提督「まぁ、一つ言わせてもらうとな。 炊事洗濯掃除が得意で、可愛くて強くて明るくて楽しい。 そんな奴は決して普通ではないぞ」 比叡「か、可愛いですか?」 提督「あぁ。 お前みたいな奴が一番老若男女分け隔てなく愛されるんだぞ?」 比叡「そうでしょうか?」 提督「んー、間宮と鳳翔には話を通しておくよ」 比叡「はい?」 提督「今日の晩飯はお前に任せる。 38 ID:TRp4UE5Vo (走り去る音) 提督「……しかし、まじか」 提督「薬の事がなければ信じられなかったが……」 比叡「……あの」 提督「うぉっ!? な、なんだ行ったんじゃなかったのか?」 比叡「改めてありがとうございました。 56 ID:TRp4UE5Vo 川内「……」 提督「……・いつからいた?」 川内「とりあえず提督が薬の効果で素直に答えた比叡に『信じてる』とか抜かした上に 薬の所為で口にしただけの彼女に『すっと口にできて……』とか言わせたのは見た」 提督「結果的にそうなっただけだから……わざとじゃないから」 川内「いやぁ、流石提督。 そうやって利用できる物を利用して女の子を堕としていくんだね」 提督「悪意に満ちてる言い方だな」 川内「……ま、提督が痛い目みるのは良いけど。 大淀窓開けるにゃ、曇る」 提督「あ、あのさー……。 もう少し……労わる……とか、心配する……とかさ」 多摩「にゃーん」 大淀「あら、可愛らしい猫さん」 提督「聞けよ!」 大淀「はいはい。 68 ID:TRp4UE5Vo 提督「頼んだ」 多摩「しかし多摩は逆に誰かに追いかけられたのかと思ったにゃ」 提督「なんでだ」 多摩「どうせまた変な事しくさって誰かしら怒らせてると思ってたにゃ」 提督「いやいや、むしろ今回びっくりするほど穏やかに進んでるぞ」 大淀「まぁ身体的接触があるわけでもないですしね」 提督「悪戯とも少し違うし……っていうかそもそも発案は明石だしな」 多摩「そういえばそうだったにゃ。 ほい冷たいものにゃ」 提督「おうありが……いや、やめた」 多摩「飲めにゃ」 提督「いやだっつの。 12 ID:6AdtoB8Ho 多摩「まさかこんな闇を抱えているとは思ってなかったにゃ」 提督「一応二人に聞くけどさ……俺の質問の仕方悪くなかったよな?」 大淀「そうですね。 こんなどでかい爆弾を残して行かれる筋合いはないレベルです」 提督「つかどうするんだよこれ……返すの? 俺が?」 多摩「いまから空母部屋行って『蒼龍の忘れ物』って言って置いてくるにゃ」 提督「俺殺されね?」 大淀「夕食時に食堂で返すのは?」 提督「お前自分がそれされた時のこと考えてみろよ! おら!」 大淀「ちょ! 近づけないでくださいよ! 近い近い! 顔に当たります!」 (戸が勢いよく開く音) 青葉「失礼しまー……」 (アナルプラグを片手に大淀に迫る提督) 青葉「……」ぱしゃ 青葉「失礼しまーす」 提督「……おい! 待てこら!」 大淀「青葉さん! それ、私にもダメージが!」 提督「俺だけなら見逃すみたいな言い方ヤメロ!」 多摩「アホくさいにゃ。 75 ID:6AdtoB8Ho 【おまけぼの】 曙「なにこれ?」 提督「ジュースジュース」 曙「……」 提督「……にこっ」 曙「どうせまた変な事しようとしてるんでしょ? なによこれ、媚薬? 睡眠薬?」 提督「いの一番に媚薬がでてくるぼのやんマジ淫乱」 曙「さんのーがー」 提督「カウントダウンやめて」 曙「で、なんなのよこれ!」 提督「飲めばわかるから」 曙「……はぁ。 まったくもう……んぐんぐ」 提督「両手でリスみたいにもって飲むぼのやん可愛い」 曙「ぶはっ! げほ……ちょ、変な事言わないでよ!」 提督「あっはっはー。 ……で、曙」 曙「なによ?」 提督「曙に質問があるんだけど、いいかな?」 曙「……いいわよ」 提督「えっと、多摩はなんて言ってたっけな? ……あー、いつか俺に言おうと思ってたけど言えないで居る秘密ってある?」 曙「はぁ? そんなのあるわよ! ……あれ?」 提督「それ、教えて」 曙「ちょ、嫌々! な……あ、あんたの事が好き! ……あぁぁぁぁっ! なんで! なんでよ!?」 提督「知ってた」 曙「あぁぁぁぁ……はぁ?」 提督「知ってた。

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