副 鼻腔 炎 治療 法。 【医師監修】副鼻腔炎の治療方法と再発予防のための注意点とは!?

【副鼻腔炎(蓄膿症)とは】原因・症状・治療法まとめ

副 鼻腔 炎 治療 法

花粉症と関係する病気に、副鼻腔炎があります。 俗に「蓄膿(ちくのう)」と呼ばれています。 花粉症の治療を進めているのになかなか治らない場合、副鼻腔炎が原因の可能性があります。 一方で、副鼻腔炎は気管支喘息の合併症でもありますが、気管支喘息の治療をされていてなかなか治らない場合、副鼻腔炎が原因かもしれません。 アトピーでも、咳・鼻が長引く場合は、副鼻腔炎も考えられます。 今回はこの副鼻腔炎について解説いたします。 副鼻腔炎とは 顔には副鼻腔という空洞が存在します。 そこに膿がたまるのです 副鼻腔炎は、顔の骨の空洞の部分(副鼻腔)に膿や鼻水などの液体が溜まり炎症を起こしている病気です。 骨の空洞は本来、空気が入っています。 この副鼻腔は生まれたときには存在しないのですが、成長とともに空洞ができてきます。 副鼻腔と鼻のつないでいる穴を自然孔と呼んでいます。 花粉症の場合、この自然孔から鼻水が入ったり、鼻づまりから自然孔が閉じてしまって副鼻腔炎になりやすいのです。 副鼻腔炎の原因 主に鼻の粘膜の炎症によって、鼻汁が多くなり、副鼻腔にたまってしまったり、細菌やウイルスそのものが副鼻腔に侵入して、炎症を起こしたりしてします。 特に風邪や咽頭炎、鼻炎などの合併症として副鼻腔炎がありますので、風邪の症状が長引くときは要注意です。 さらに、ダニや花粉などによって副鼻腔炎を起こしたり、アレルギー性鼻炎を起こして副鼻腔炎を引き起こすことがあります。 感染症からアレルギーまで原因は様々です。 さらに鼻をすすることで、副鼻腔に鼻汁が入ることもあります。 副鼻腔炎の症状と診断 では、副鼻腔炎には、どんな症状があるのでしょうか? 以下に挙げた症状が長く続く場合、副鼻腔炎の可能性があります。 鼻閉・鼻づまり• 膿性鼻汁(鼻水が濁っている)• 後鼻漏(鼻水が鼻からのどに落ちる)• 顔が痛い• 匂いが判らない• 長引く咳 このように鼻の症状だけでなく、頭痛や咳の原因に副鼻腔炎があります。 黄色で囲んだ部分です 副鼻腔炎を診断するためには、以下の検査を行います。 副鼻腔と鼻の間の穴から膿のような鼻水が出てくる(耳鼻科で鼻鏡で観察)• 超音波検査• 顔のX線撮影(Waters法)• CTスキャン 「咳」の原因として、副鼻腔炎があります。 私自身、咳のみが続く子供で、副鼻腔炎を診断し治療することで、咳がなくなった例を多く診ております。 では副鼻腔炎がアレルギーにどのように関与しているのでしょうか?次のページでは、について、ご紹介します。

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【副鼻腔炎の治療法】咳との意外な関係 漢方薬で症状は治せるの?

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副鼻腔炎(蓄膿症)の原因について 頭部には副鼻腔という空気で満たされたいくつかの空洞があり、これらは自然口と呼ばれる細い管で総鼻道(鼻呼吸の通り道)に繋がり、貯まった膿を排泄することができます。 この副鼻腔に慢性的に細菌が感染した状態を慢性副鼻腔炎(蓄膿症)と言いますが、最大の原因は、この自然口(排泄路)の慢性的な閉塞です。 自然口が閉塞する原因としては、感染の繰り返しによる炎症やポリープ形成、鼻ススリ癖、アレルギー性鼻炎の合併による粘膜腫脹などが挙げられます。 副鼻腔炎(蓄膿症)の症例について 細菌の慢性感染とそれに伴うさまざまな症状が出ます。 副鼻腔に膿がたまることで起こる症状 副鼻腔に膿がたまり鼻腔粘膜が腫脹することで鼻閉、鼻汁、嗅覚障害が出現し、また鼻汁がノドに流れれば痰や咳となり気管支炎などの原因にもなります。 膿や炎症で副鼻腔内圧が上がると頭や頬部、目の痛みを感じ、まれに視力障害に発展することがあります。 子供では、鼻の細菌が中耳に移行して、繰り返すやなどの原因にもなります。 鼻づまり、口呼吸による症状 鼻がつまると集中力が低下します。 鼻呼吸には脳の底を冷却する機能があり、鼻をつまんでしばらく口で呼吸すると頭がボーッとしてくるのはこのためです。 また、鼻は非常に高性能なマスク機能を持ちます。 鼻呼吸することで空中のほこりや花粉の95%を除去して、さらに冷たく乾燥した空気を吸い込むとほぼ湿度100%に加湿加温します。 特に睡眠中は、副交感神経優位で鼻閉が増悪し口呼吸になりやすいので、起床時にノドがカラカラに乾きます。 喉の乾燥は、慢性咽頭炎や扁桃腺炎の原因となり、カゼのたびに咽頭痛(習慣性咽喉頭炎)が持続し、さらに気管支にも影響が及び咳がなかなか止まらない(気管支炎、喘息)など症状がでます。 ノドが弱いと思っておられる方の多くに、実は鼻が悪い方が多数おられるのです。 睡眠が障害されることで起こる症状 夜間の鼻づまりは、イビキや(イビキの途中で呼吸が停止する)などの原因となり、深い睡眠がとれないことで頭重感、注意力散漫、イライラ感などの精神的症状も伴います。 高度なでは、高血圧、冠動脈疾患、脳卒中、糖尿病といった様々な全身疾患にもつながり、平均寿命にも関係することが分かっています。 副鼻腔炎(蓄膿症)の治療法について 慢性副鼻腔炎には治らない病気というイメージがありました。 しかし、新しい医療で多くの慢性副鼻腔炎が克服できるようになりました。 治療には保存的治療(薬や鼻かみなど)と手術的治療があります。 マクロライド系の抗生物質は通常の抗生物質と違い、細菌を殺すこと以外に粘膜の繊毛機能などを改善し自浄作用を高める効果があるからです。 これに加えて、鼻すすりを避け、鼻かみを頻回に行い自然口を開大することも非常に重要です。 当院では 生理的食塩水を使った鼻かみ法を奨めています。 但し、薬が効きにくいことが分かっている難治性の副鼻腔炎(鼻内のポリープの存在、好酸球性副鼻腔炎、高度の鼻中隔湾曲症を伴う場合など)なども手術を優先します。 手術の最大の目的は、閉鎖した自然口(排泄路)を清掃し、自浄作用を回復させることです。 同時にアレルギーの処理も行いますので、くしゃみ、鼻水、鼻づまりもほとんど消失します。 最新の手術支援機器(フルハイビジョン内視鏡、術中内視鏡クリーナー、マイクロデブリッダー、磁場式ナビゲーションシステムなど)の導入に加えて、当院で独自に開発した医療機器(ジェットイリゲーション洗浄装置、パワーパンチ:永島医科器械株式会社製)を用いることなどで、患者様の精神的・肉体的負担が少ない日帰り手術を目指しています。 特に好酸球性副鼻腔炎は手術しても再発することが多いことから難病指定されていますが、最新機器を用いて丁寧な副鼻腔の郭清を行うことで再発をかなり制御できるようになりました。 副鼻腔炎(蓄膿症)の手術の危険性について 当院では今までに重大な事故の発生はありませんが、副鼻腔手術では以下の危険性が考えられます。 術後出血:術後2ヶ月経過しますと術後出血はなくなりますが、この間は治癒過程で突然に出血することがあります。 出血が高度の場合には止血処置が必要となります。 手術された患者様には緊急連絡先(術者の携帯電話番号)をお知らせしています。 眼の障害:眼に障害が及ぶと、ものが二重に見える、失明するなどがまれにあります。 当院ではこの様な事故は起こっていません。 脳の損傷:鼻の上方は脳ですが、脳を包んでいる膜が破れると髄液がもれる(髄液漏)、さらに髄膜炎を起こすなどがまれにあります。 当院ではこの様な事故は起こっていません。 術後感染:現在、耐性菌(各種の抗生剤が効きにくくなっている細菌)が広く蔓延し、鼻で感染すると発熱や痛みなどの原因となります。 少ない頻度(1〜3%)ですが、もし術後感染が起これば頻回の鼻処置や投薬など必要な処置を行います。 鞍鼻(あんび):鼻中隔湾曲矯正術後に、鼻の外見上の高さが低くなることがあります。 非常に少ない頻度(1%以下)ですが、この場合、形成外科的手術を行います。 その他まれな問題:極論すれば、すべての手術で心臓や呼吸器などに問題が発生し生命の危険を生じることもありえます。 当院ではこの様な事象は起こっていませんが、何か問題が生じれば可及的に速やかに対処します。 副鼻腔炎(蓄膿症)の局所麻酔について 鼻の手術は痛いという定説があり、今でも全身麻酔を希望される方もおられます。 しかし、麻酔技術の進歩により意識のある局所麻酔でもほとんど痛み苦しみがなく、当院では開院時より局所麻酔手術を続けています。 全身麻酔では多くの薬剤を使い意識や呼吸を止めた状態としますが、これには却って色々な危険が潜んでおり、重大な事故の多くが全身麻酔で起こっています。 意識のない全身麻酔では、意識下でどんなに痛くても苦しくても何も訴えることができないことが大きな要因として挙げられます。 痛みの情報は、そこが重要な神経や血管の近傍であることを意味し、術者にとって非常に貴重な情報です。 当院では、局所麻酔の技法を改良することで、ほとんど痛みや苦しみがなく、しかも患者さんと会話できる状態で手術を行っています。 もし手術中に痛みや異変を感じられた場合には、手持ちのボタンを鳴らしてもらうことで術者に知らせることができ、その時点で術者は麻酔を追加し除痛します。 但し、ほとんどの患者様がボタンを鳴らされることはなく、さらに点滴から抗不安剤も用いますので、ややウトウトした状態で手術を終えられています。 術中に患者様とコンタクトがとれ、モニター画面を共有しながら病態を説明でき、しかも痛みや苦しみのない局所麻酔であれば、全身麻酔より遙かに安全で優れていると考えています。 副鼻腔炎(蓄膿症)の術後の生活について 手術当日は出血しやすい状態ですので、帰宅後自宅ベッド上で極力安静にして下さい。 手術翌日に止血用の鼻内タンポンの半分を抜去します。 つぎの再診は1週間後で、この時残りの詰め物を抜去します。 この間は、術後の浸出液や腫れでかなりの鼻づまりとなります。 軽労働は術後2〜3日より可能で、この時点より入浴洗髪などを含めて通常の日常生活が可能となります。 鼻は術後2〜3週間でかなり通るようになりますが、鼻粘膜の創が完全に消失するまで約2ヶ月程度はかかります。 この間は、まれに術後出血(突然鼻血がでて止まらない)の危険性があります。 問題発生時は、術者に連絡できる体制を取っております。 副鼻腔炎(蓄膿症)のよくあるご質問 アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎はどう違いますか? アレルギー性鼻炎は、ダニやほこり、花粉など、抗原に対して過剰に反応するという体質的な疾患です。 一方、副鼻腔炎は、カゼなどを契機に副鼻腔に細菌が感染するのが原因です。 全く異なる病態ですが、アレルギーがあると鼻腔粘膜が腫れ空気が通りにくくなり、細菌が感染しやすい状況をつくります。 従って、アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎は合併していることが非常に多いです。 鼻づまりは市販点鼻薬で治すことはできますか? 鼻づまりに即効性のある市販の点鼻薬があります。 これらの中には血管収縮剤が含まれており、鼻粘膜の無数の毛細血管を強く収縮させます。 これにより粘膜は薄く引き締まった状態となり、鼻の通りは一時的に著明に改善します。 しかしながら点鼻薬を長期に常用されると、血流抑制に対抗して毛細血管の異常増殖が起こり、逆に粘膜は腫脹し血管収縮剤に対する反応も悪くなります。 このような患者様では、手術時の出血が非常に多くなり、術後の腫れの消退にも時間がかかります。 市販点鼻薬の常用は、長期的には鼻づまりを悪化させます。 副鼻腔炎は市販の内服薬で治すことはできますか? 市販薬の副鼻腔炎に対する医学的な分析や報告は明確なものがありませんので、否定も肯定もできません。 子供の副鼻腔炎 早く気がつくにはどうしたらいいですか? 鼻づまりや鼻汁に加えて、いつでも口が半開き、鼻をかまないで鼻ススリをしている、イビキがひどい、集中力がない、中耳炎になりやすい、ご両親や血縁者にアレルギーや副鼻腔炎があるなどの場合は注意が必要です。 副鼻腔炎 日常生活で注意することは? 副鼻腔炎では自然口(排泄路)が閉塞することが大きな原因と考えられます。 鼻ススリや口呼吸の習慣は、自然口を閉塞させる方向に働きます。 当院で慢性副鼻腔炎の手術をされた9割以上の患者様が以前からの鼻ススリ癖がありました。 鼻ススリをやめて鼻カミを励行されれば、軽症の方、若年者であれば完治する可能性も十分あります。 全身麻酔の手術はできますか? 当院では全身麻酔を行っていません。 お子様など、全身麻酔が必要な場合は、近隣の岩野耳鼻咽喉科サージセンター(豊中服部)にて1〜2泊入院で手術を行います。 局所麻酔は痛いですか? 局所麻酔とは手術を行う部位だけを注射で麻酔する方法で、意識はあります。 はじめに鼻の中を麻酔液のしみ込んだ綿花で表面麻酔します。 その上で麻酔液の注射をしますので、注射に伴う痛みもほとんどありません。 手術時間は何時間くらいですか? 通常、約2〜3時間くらいです。 手術痕は残りますか? 鼻の穴から内視鏡を用いての手術ですので、外見上の創は残りません。 好酸球性副鼻腔炎の難病指定は可能ですか? 好酸球性副鼻腔炎は、原因不明で確立した治療法がないことから平成27年に厚生労働省より難病指定されました。 指定を受けた医師に限り、医療費助成の申請に必要な診断書を作成することができます。 当院には指定医がいますのでご相談下さい。 手術は何曜日にしていますか? 月・火・水・金 に行っています。 全身麻酔が必要な場合、木曜日に岩野耳鼻科サージセンターにて行っています。 曜日により、執刀医が変わります。 すぐに手術は受けられますか? 手術の予約状況により、お待ち頂く期間が異なります。 これに加えて、手術前には心電図、胸レントゲン、採血など(術前検査:手術の約2〜3週間前)を行い全身的問題がないかチェックします。 さらにこの結果をふまえて、医師及び看護師より手術の目的と危険性などの説明(術前説明:手術の約1週間前)を行います。 これらを含めると、最短でも手術を決定してから約1ヶ月は先になります。 子供の手術はできますか? お子様など、全身麻酔が必要な場合は、近隣の岩野耳鼻咽喉科サージセンター(豊中服部)にて1〜2泊入院で手術を行います。 入院できますか? 当院には入院設備はありません。 手術には付き添いが必要ですか? 基本的に手術後は必ず付き添いの方と同伴で帰宅される必要があります。 また、手術当日のご自分での運転は、薬物運転になりますので絶対に避けて下さい。 手術を受けたいのですが、遠方なので日帰りは難しいのですが? 当院では、遠方の方も多数お越しいただいております。 手術当日など近隣のホテルをご案内しております。 手術後、どれくらいで仕事できますか? 軽労働は術後2〜3日で可能で、この時点より入浴洗髪などを含めて通常の日常生活は可能です。 1〜2週間は浸出液や腫れでかなりの鼻づまりとなります。 術後2週間でほぼ元の生活に戻れます。 お風呂はいつから入れますか? 翌日シャワーのみ可能、2日目以降入浴可能です。 しばらくは出血の危険性があり、長風呂は避けて下さい。 運動(プール)はいつから可能でしょうか? 治癒過程には個人差がありますが、通常、術後2週間以降可能です。 術後、どれくらいの通院が必要ですか 治癒過程には個人差があり通院頻度は若干異なりますが、通常、手術の日から数えて、翌日、1週後、2週後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後に診察させて頂き、以後6ヶ月おきに定期点検し、術後6ヶ月から1年でCT検査にて再発のチェックをします。 術後2年間経過して異常なければ終診とさせて頂いています。 手術が必要な場合、どの程度の費用が必要ですか? 副鼻腔炎の程度により内視鏡下副鼻腔手術の施行範囲に段階があり、それに伴って保険点数も異なります。 また、年齢、所得、限度額認定証の有無などでも大きく異なります(3割負担で日帰り局所麻酔 両側手術の場合、約10万〜20万円)。 詳しくは、具体的手術方法が決定した時点で説明させて頂きます。 高額医療限度額認定証の取得については、ご加入の保険者にお問い合わせ下さい。 お支払いにクレジットカードは使えますか? 申し訳ございません。 お使い頂けません。 現金でのお支払いをお願いしております。 任意加入の生命保険の診断書は書いてもらえますか? 当院は外来での手術算定をしております。 入院を前提とした診断書は扱えませんが、外来扱いの診断書は作成させて頂きます。 副鼻腔炎(蓄膿症)の手術費用について 詳しくはをご確認下さい。 副鼻腔炎(蓄膿症)の手術実績について 2019年度において、479件の日帰り内視鏡下副鼻腔手術 ESS を行いました。 詳しくはをご確認下さい。

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副鼻腔炎(蓄膿症)の治療法と症状

副 鼻腔 炎 治療 法

近年、増加している「好酸球性副鼻腔炎(こうさんきゅうせいふくびくうえん)」は、難治性の副鼻腔炎です。 現代医学であらゆる治療を行っても治りにくい疾患で、難病指定されています。 粘性の高い鼻水や嗅覚障害・喘息(ぜんそく)などの症状は、好酸球性副鼻腔炎の可能性があるのです。 ただし、専門の医療施設で検査しなければ分かりません。 また、治療が困難な病気でもあるため、長期間にわたっての治療が必要となります。 悪化させないためには、早めに治療を始めることが大切でしょう。 本記事では、そんな好酸球性副鼻腔炎の診断基準・治療法など説明します。 この記事を読むことで、好酸球性副鼻腔炎の治療に必要な知識を身につけることができます。 気になっている方は、ぜひチェックしてください。 1.好酸球性副鼻腔炎とは? 好酸球性副鼻腔炎とはどのような病気なのでしょうか。 主な症状・原因・なりやすい人・放置の危険性について説明します。 1-1.どんな病気か 好酸球性副鼻腔炎とは難治性の副鼻腔炎で、鼻茸(はなたけ)や副鼻腔粘膜へ好酸球が浸潤する特徴があります。 好酸球とは、アレルギー性疾患・寄生虫症などの際に増加する白血球の1種です。 一般的に、好酸球性副鼻腔炎はあまり知られていない病気ですが、平成27年7月1日に指定難病になりました。 治療が極めて難しく、長期間にわたる通院治療が必要とされています。 1-2.主な症状 代表的な症状が、頑固な鼻づまりです。 鼻茸=ポリープが数多くでき、常に鼻で呼吸できない状態となります。 また、副鼻腔炎と同じ膿性・粘性鼻汁(ねんせいびじゅう)などの症状もありますが、強めの嗅覚障害が特徴です。 最悪な状態になると、まったくにおいが分からなくなり、味覚を失う可能性があります。 ほかにも、目の奥の痛み・頭痛などの症状が起こるでしょう。 1-3.主な原因 今のところ、ハッキリとした原因は分かっていません。 何らかの原因で好酸球が増加し、免疫機能の働きが過剰になって起きているといわれています。 「 」によると、気管支喘息の治療変化・頻回な鎮痛剤の使用などが複雑に絡み合って発症に関与しているとされているのです。 1-4.なりやすい人・患者数 好酸球性副鼻腔炎は、気管支喘息の人に多く起こるといわれています。 そのため、好酸球性副鼻腔炎も喘息と大きく関係しているといえるでしょう。 気管支喘息を起こしてから好酸球性副鼻腔炎になるのか、好酸球性副鼻腔炎になってから気管支喘息になるのかは判明していません。 今までの調査によると、ほとんど同じ割合で起きているといわれています。 また、好酸球性副鼻腔炎の患者数は、鼻茸が存在する慢性副鼻腔炎患者20万人のうち10分の1にあたる約2万人です。 現在は増加傾向にあり、さらに患者が増えるといわれています。 1-5.放置するとどうなるか 放置するほど、鼻の中にできた鼻茸(ポリープ)が外に出るほど大きくなる可能性があります。 風邪・ウイルスなどの感染症を起こすと、その刺激によって鼻茸が成長するのです。 その結果、重度の鼻づまりが起き、自然と口呼吸になり、喘息を発症する可能性が高くなります。 日常生活にも大きな支障をきたすでしょう。 3.好酸球性副鼻腔炎の診断基準について 好酸球性副鼻腔炎の診断方法・診断基準についてチェックしましょう。 3-1.診断方法 主に、血液検査・鼻茸の有無・CT撮影などを行い、その結果を見ながら診断することになります。 詳しくは、次項の【3-2.診断基準】で説明しますが、診察の際には具体的に症状を伝えてください。 いつから症状が起きているのか、どんな症状が出ているのかなど伝えることが大切です。 3-2.診断基準 好酸球性副鼻腔炎の診断基準は以下のとおりです。 病側・両側:3点• 鼻茸あり:2点• CTにて篩骨洞(しこつどう)の陰影あり:2点• この中でも大きなポイントは鼻茸です。 鼻茸がなくてもスコアで評価されますが、鼻茸がなければほかの病気が疑われる可能性があります。 関連記事 4.好酸球性副鼻腔炎の治療法 では、好酸球性副鼻腔炎の治療にはどのような方法があるのでしょうか。 4-1.どんな治療法があるのか 通常の慢性副鼻腔炎と異なり、抗生物質の内服などでは治りにくいことが分かっています。 そのため、好酸球性副鼻腔炎の治療は、ステロイド薬と手術を組み合わせて行うことが多いのです。 まず、ステロイド薬を内服して、鼻づまり・においが改善できるかどうか確認します。 改善できない場合は、手術を考慮して治療が行われるという流れです。 4-2.薬について 好酸球性副鼻腔炎に使われる薬は、ステロイド薬のほかに、ロイコトリエン拮抗薬・点鼻薬・抗アレルギー薬を使用します。 鼻茸の状態や症状などによって使用する薬が異なるため、きちんと検査することが大切です。 ただし、好酸球性副鼻腔炎の場合は喘息・味覚障害と合併した重症例が多いので、鼻茸を取りのぞく手術を第一に考えます。 4-3.子どもの場合 「 」によると、好酸球性副鼻腔炎は、ほとんど20歳以上の成人になってから発症し、15歳以下の子どもでは発症しないと記載されています。 ただし、稀(まれ)に発症することもあるといわれているため、症状が現れた際は念のため受診したほうがよいでしょう。 4-4.注意点 適切な治療を受けるためには、きちんと医療施設で検査を行う必要があります。 自然と治る病気ではありませんので、早めに受診して治療を始めてください。 また、治療を行う前は、どんな効果があるのか、どんな薬を使うのかも確認が必要です。 5.好酸球性副鼻腔炎の手術について それでは、好酸球性副鼻腔炎の手術について詳しく説明します。 5-1.手術が必要な場合 鼻茸ができている場合は、除去手術を行います。 手術で鼻茸を取りのぞいた後に、ステロイド薬などの局所・薬物療法を行うという流れです。 また、先にステロイド薬を使用しても症状が緩和できなかった場合に、手術が行われることもあります。 5-2.メリット・デメリット 好酸球性副鼻腔炎は再発することが多く、現時点で根本治療が見つかっていません。 しかし、一度手術を行えば、術後は洗浄液での鼻洗浄が効果を発揮します。 鼻洗浄を行うことで再発防止ができ、継続的に症状を軽減することが可能です。 ただし、手術をすれば終わりというわけではありませんので注意してください。 再発防止のためには、手術後も経過観察が必要です。 5-3.手術の種類と方法 好酸球性副鼻腔炎の手術といえば、「内視鏡下鼻副鼻腔手術」が代表的です。 局所麻酔を十分に行った後、内視鏡を挿入して鼻内をモニターに映しながら手術を行います。 この手術の大きなメリットは、従来法よりも体に対するダメージが少ないことです。 術後の出血・顔の腫れが少なく、しびれ感もありません。 また、ほかにも「鼻中隔矯正術」という、鼻中隔の曲がっている部分の骨・軟骨を粘膜下に摘出する手術があります。 手術は鼻内から行うため、顔を切開する必要はありません。 鼻の外形にも影響しないので、女性でも安心して受けることができます。 5-4.手術時間・入院日数 多くの病院では入院が必要ですが一部の診療所では日帰りで行う場合もあります。 ただし、重度の症状や全身麻酔が必要になると入院が必要になることもあります。 入院期間は1週間が目安ですが、一部の医療機関では1~2泊の短期滞在で行う場合もあります。 また、手術時間は約1~2時間でしょう。 具体的な時間は症状・状態で異なるため、事前に確認してください。 5-5.費用について 好酸球性副鼻腔炎の手術費用は、保険適用で約5~15万円でしょう。 しかし、重度の場合は入院費用が加算されるため、約20万~30万円を考えておいたほうがよいです。 ただし高額療養費制度の適応になることが多いので平均的な年収であれば自己負担は10万円弱になることが多いでしょう。 個室を希望すれば、さらに金額が増えます。 好酸球性副鼻腔炎は手術後の経過も必要なので、費用がかさむ可能性があるでしょう。 5-6.再発について 好酸球性副鼻腔炎は、再発のリスクが高い副鼻腔炎です。 特に喘息や非ステロイド系解熱鎮痛剤アレルギー等の合併症があったり、重症の場合ほど再発率は高くなります。 ただ、きちんと手術を行い、ステロイド薬などの内服薬を投与していけばリスクが軽減できます。 再発を防ぐためには、外来での経過観察が必要です。 すぐに完治できる病気ではありませんが、根気強く治療を続けていけば症状が軽減できる可能性があります。 5-7.注意点 治療費が高額になる場合は、健康保険の高額療養費制度が利用できます。 高額療養費制度は、保険の自己負担額が高額となった場合に、一定の自己負担限度額を超えた部分が払い戻される制度です。 しかし、入院時の食費・食事代は含まれていませんので注意してくださいね。 関連記事 6.耳鼻咽喉科の選び方 適切な治療を受けるためには、耳鼻咽喉科を慎重に選ばなければなりません。 ここでは、選び方のポイントと料金・注意点を説明します。 6-1.選び方のポイント どの耳鼻咽喉科で治療を受けるべきか悩むときは、以下のポイントに注目してください。 好酸球性副鼻腔炎などの手術・治療実績がある• 丁寧な対応と説明をしてくれる• 口コミ・評判がよい• 日帰り手術・1泊2日の手術に対応している• 治療前にきちんと検査を行う 丁寧な説明をしてくれる耳鼻咽喉科なら、安心して治療を受けることができるでしょう。 6-2.注意点 耳鼻咽喉科の中には、きちんと説明を行わずに治療を始めるところがあります。 何が原因で症状が起きているのか分からずに治療を始めても、不安で仕方ありませんよね。 治療前にきちんと説明してくれるのか、見極めることが大切です。 また、治療にいくらかかるのか確認するようにしましょう。 7.好酸球性副鼻腔炎に関してよくある質問 好酸球性副鼻腔炎に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。 Q .遺伝する病気なのか? A.遺伝がきっかけで好酸球性鼻腔炎が発症したという報告はありません。 ただし、両親が気管支喘息の場合、子どもが気管支喘息を発症する可能性が高まります。 気管支喘息と好酸球性副鼻腔炎は深いつながりがあるため、その影響から発症する可能性がゼロとは断言できません。 Q .どのような経過をたどるのか? A.軽度の場合は、ステロイドを内服させた保存的医療を行います。 一旦、ほとんどの方が緩和しますが、ステロイド投与をやめると再び症状が起こる可能性があるのです。 経過が反復するほど鼻茸も大きくなり、重症になりますので副鼻腔手術を行います。 手術後、症状は改善しますが、再発すれば再び保存的治療・再手術を行うことになるでしょう。 Q .ステロイド薬に副作用はあるのか? A.血圧・血糖値が高くなる・カビや細菌に感染しやすくなる・眼圧の上昇・胃潰瘍(いかいよう)になりやすくなるなどの副作用があります。 副作用が心配な方は、使用前に医師へ確認しましょう。 Q .日常生活での注意点とは? A.風邪を引くと症状が悪化するため、手洗い・うがいを徹底してください。 規則正しい生活習慣・栄養バランスの整った食生活を心がけましょう。 Q .鼻づまりがひどいときはどうすべきか? A.できるだけ、早めに受診することをおすすめします。 どうしても病院へ行けないときは、温かい蒸しタオルを鼻に当てて血流を促しましょう。 鼻づまりは血流が悪化している状態なので、鼻の血流をよくすることが第一です。

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