人類 ネコ 科。 故みず谷なおき先生の代表作の「人類ネコ科」のOVA化はどうしてお蔵...

猫の進化の歴史をたどろう!~祖先の古代生物から生まれ故郷まで

人類 ネコ 科

スミロドンの生息域 スミロドンが生息していたのは、およそ250万年前から1万年前。 恐竜たちが生きていた中生代の後、新生代の中でも比較的最近の時代です。 北アメリカ大陸を中心に生息していましたが、大陸変動により両アメリカ大陸が陸続きになった後、南アメリカ大陸へも進出したとされています。 その時代には、人類もすでに生まれており、私たちホモ・サピエンスも1万5000年前にはアメリカ大陸に進出していたと考えられています。 人類がアフリカ大陸に生息していた頃は、サーベルタイガーの仲間に獲物として狙われていたため、サーベルタイガーの牙の跡が残る人類の頭蓋骨が遺跡などからいくつも発見されています。 それと同様に、アメリカ大陸でも人類は、スミロドンの獲物として、狩りの対象になっていたと思われます。 スミロドンの生態 スミロドンの体長はおよそ2メートル前後。 南北両方のアメリカ大陸に生息していましたが、北米の個体よりも、南米で見つかった化石のほうがより巨大化していたといいます。 一番の特徴は、サーベルタイガーという名前の由来にもなっている、上あごの巨大な2本の犬歯で、その長さは20センチーメートル以上もあり、獲物を狩る時にはこの牙を最大限に使っていたと思われます。 その際、下あごは120度まで開くことが出来たため、口を大きく開けて、巨大な牙を勢い良く獲物に突き立て、狩りをしていたと考えられています。 この牙は、骨を噛み砕けるような強度さはありませんでしたが、腹部の柔らかい部位や、のど元の急所などを狙って、大量出血や神経を切断させて、効率的に獲物を仕留めていたと言われています。 また前足と肩は非常に発達していたので、獲物を押さえ込んで牙を刺す際には、非常に役立ったと考えられます。 現生しているトラやヒョウなどのネコ科動物と比べて、後ろ足が短く、四肢のバランスなどを考えると、走る速度はかなり遅かったと考えられるため、動きの遅いマンモスのような大型の草食動物を襲ったり、怪我をしたマクラウケニアやその子供を狙って奇襲をかけたり、他には死肉なども食べていたという説があります。 また狩りが出来ないと思われるほどの大怪我をしたスミロドンが、その後も長く生きていた痕跡が見つかっており、そのことから単体ではなくライオンのように群れで生活していたことが推測されるため、怪我をしても仲間から食べ物をもらって生き続けることが可能だったと考えられています。 南アメリカ進出と宿敵ティラコスミルス 北アメリカ大陸から南アメリカ大陸へ渡ったスミロドンは、宿敵とも言える大型肉食哺乳類と対峙したと考えられています。 南米の生態系の頂点にいた、サーベルタイガーの仲間・ティラコスミルスです。 南アメリカ大陸はオーストラリア大陸と同じく孤立した状態が長く続き、主に有袋類が多く繁栄していました。 その頂点にいたのが、肉食有袋類のティラコスミルスです。 全く違う場所で進化した両者ですが、多少の違いはあるものの収斂進化の結果、非常によく似た外見・生態を持っていました。 体長は1.5メートル前後。 上あごにはスミロドンと同じような鋭い犬歯を持ち、またこの牙は無根歯で一生伸び続けるため、万が一牙が折れたとしても再生し、狩りを行えなくなることは無かったということです。 ティラコスミルスとスミロドンの外見の違いは下あごでした。 ティラコスミルスの下あごは、あご先が下方に伸び、牙を保護するためのさやのようなものが存在していました。 ティラコスミルスはスミロドンと同様、素早く走ることは出来なかったため、動きの遅い大型草食動物を狙って、狩りをしていたと言われています。 有胎盤類と有袋類であることを除けばとても似通っていた両者ですが、南北の大陸が陸続きとなり、スミロドンが南アメリカに生息域を広げた後、まもなくするとティラコスミルスは絶滅しました。 その理由のひとつとして、脳の大きさがあげられています。 有袋類は長い期間、胎児をお腹の中にとどめておくことが出来ません。 そのためかなり小さい時に赤ちゃんを産み落とし、その後は有袋類特有の袋の中で子供を育てます。 その際、子供は常に袋の中にある母親の乳首をくわえて母乳を吸っているため、頭蓋骨は脳が成長する前に固くなり、脳の巨大化が制限されてしまいます。 有胎盤類は脳が大きくなってから、頭蓋骨が固くなるので、脳の成長を妨げることはありません。 そのため有袋類は、同等の体格を持つ有胎盤類に比べ、成長した際の脳の比率が小さくなるという結果になってしまいます。 また、有胎盤類が反映していた大陸は、北アメリカを始め、アジア・ヨーロッパ・アフリカととても広範囲に及び、その分、敵や競争相手も多く、激しい生存競争を繰り広げてきました。 そしてその度に脳を使い、様々な困難を乗り越えてきたと考えられます。 そのため南下してきた有胎盤類のスミロドンのほうが頭も良く、狩りの成功率が高かったと考えられるので、同じ獲物を食料とするティラコスミルスは生存競争に負け、滅びてしまったと思われます。 気候の寒冷化に伴い、スミロドンの獲物となる大型の草食動物が次々と絶滅していったからです。 また、スミロドンの持つ大きな上あごの2本の犬歯、力強く発達した前足は獲物を捕らえるための強力な武器でしたが、同時にここまで特殊化した体は、少しでも環境が変化すると対応することが出来なくなってしまいます。 寒冷化による獲物の減少に加え、スミロドンと同じ生息域に、高い殺傷能力と機敏な動き・俊足を兼ね備えた新たな肉食哺乳類が次々と誕生すると、スミロドンは獲物を奪われ、生きる糧を失い、絶滅へと向かっていきました。 discoverlosangeles. 4万5000年前からタールが湧き出ているこの場所で、数多くの化石が発見されています。 タールピットは、水とタールが一緒に湧き出ているため、表面は水におおわれて一見普通の池に見えることから、様々な動物たちが水を求めて近づき、池の底にある粘着質のタールに足を取られて溺れしまい、そのままタールに沈んだたくさんの動物たちが化石になりました。 そしてスミロドンも、水辺に集まっていた獲物を狙って足を踏み入れ、そのまま溺れてしまったものが、タールに閉じ込められていたのです。 今までに2000体以上の化石が、他の動物たちのものと共にこのタールピットから発見されています。 アフリカにいると噂されるサーベルタイガーの生き残り 約1万年前に絶滅したと言われているスミロドンですが、よく似た特徴を持つ動物が現生しているのではないかと噂されています。 19世紀以降、アフリカの山岳地帯で大きな2本の牙を持つ動物が何度か目撃されています。 目撃したのは現地の先住民たちなどであるため、写真や映像など物的証拠がなく、ライオンなどの見間違いなどではないかとも言われていますが、もし本当にスミロドンの生き残りだとしたらすごいことですよね。

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学園ラブコメディの隠れた名作 「人類ネコ科」

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ミアキス (Miacids or Miacis) は、約6,500万前~4,800万年前(暁新世から始新世中期)に生息した小型捕食者です。 現代のイヌやネコ、アシカなどを含む食肉目の祖先、あるいは祖先に近縁な生物と考えられています。 体長は約30cmで、胴は長くほっそりしており、長い尾、短い脚などから、イタチあるいは、現在マダガスカルのみに生息するフォッサなどに似た姿であったと推定されています。 後肢は前肢より長く、骨盤はイヌに近かったようです。 四肢の先端には、引っ込める事の出来る鉤爪を備えた、五本の趾がありました。 頭骨については、身体に対する脳頭蓋の比率からいうと、同時期の肉歯類などよりも大きめです。 当時の地上はヒアエノドンなど肉歯類が捕食者の地位を占めていたため、新参の彼らは樹上生活を余儀なくされていました。 その生態は現在で言うとテンの様であったとされ、おそらくは鳥類や爬虫類、同じ樹上生活者であるパラミスやプティロドゥスなどを捕食していたと考えられています。 プロアイルルス 2007年、アメリカの遺伝学者スティーヴン・J・オブライエン氏らが行った遺伝子調査によると、 現在生息しているすべてのネコ科動物の祖先は、今からおよそ2000万年前、ヨーロッパあたりに生息していたプセウダエルルスである公算が高いとのこと。 中でも1100万年前頃、アジアに生息していたヒョウのような捕食動物の一種が、ネコ科動物の共通祖先であろうとしています。 この「アダムとイブ」からおよそ1000万年かけて枝分かれしたネコ科動物は、私たちがよく目にする猫(イエネコ)を含めて、現在37種とするのが一般的です。 オブライエン氏らによると、遺伝的に見てこれら37種を8つの系統に分割するのが妥当で、この見解は形態学的、生物学的、生理学的に見ても矛盾しないとのこと。 以下では、同氏らが推定していいるネコ科動物の系統樹、およびネコ科に属する8系統37種をご紹介します。 Evolution of the CATS(Scientific American, 2007) その後、各所で発展を遂げたネコ科動物たちのうち、北アメリカから出戻りして中近東あたりに生息していた小型の肉食動物が、現在のイエネコの祖先になったようです。 2007年、アメリカ国立がん研究所(NCI)のカルロス・ドリスコルらを中心としたキャットゲノム研究チームは、3つの大陸に生息するヤマネコ5種と、アメリカ、イギリス、日本などに暮らすイエネコ合計979匹をサンプルとしたミトコンドリアDNAの解析を行いました。 その結果、現存している5種類のヤマネコ(Felis silvestris)のうち、23万年前にまず「ハイイロネコ」(F. bieti)がスナネコから枝分かれし、その後「ヨーロッパヤマネコ」(F. silvestris)、「ステップヤマネコ」(F. ornata)の順で分岐したことが明らかになりました。 そして17万3000年前、「ミナミアフリカヤマネコ」(F. cafra)と「リビアヤマネコ」(F. lybica)が枝分かれし、それぞれに固有の生息領域をもつようになったとのこと。 さらに、これら5種のヤマネコと現代に生きるイエネコのミトコンドリアDNAとを比較したところ、最も近いのは中近東あたりに生息している「リビアヤマネコ」だったそうです。 猫の故郷に関しては2016年に行われた調査でさらに限局化が図られ、現在のトルコ半島部アジア側に相当する「小アジア」(アナトリア)ではないかという仮説が浮上しています。 調査チームが旧石器時代から19世紀までのおよそ9,000年に渡る古代猫の遺体を調べたところ、小アジアで発掘されたサンプルが最も古く、紀元前8,000年頃のものと推定されました。 こうした事実から考えると、今からおよそ1万年前、小アジアに暮らしていたリビアヤマネコが少し南に下った場所にある肥沃な三日月地帯に移動し、ここで人間に家畜化されてイエネコになったという可能性が浮上してきます。 5種類いるヤマネコの中で、リビアヤマネコだけが人間に家畜化された理由は何なのでしょうか?最も大きな要因は、生息していた小アジアと肥沃な三日月地帯が地理的に近かったという点だと思われます。 しかしそれだけではなく、リビアヤマネコが生来備えていた性格の穏やかさという点も、家畜化には欠かせなかったと考えられます。 ヨーロッパヤマネコとリビアヤマネコは遺伝的にも形態的にもほとんど違いがありません。 しかし1944年、Pittによって報告された文献によると、ヨーロッパヤマネコは非常に警戒心が強く、たとえ子獣のころから手なづけても、人間と共同生活を営むことは難しかったと言います。 また、イエネコと掛け合わせた第一世代においても、相変わらず人懐こさは見られず、野性の親に似ていたとも。

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人類ネコ科 (1) (少年サンデーコミックスワイド版)

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みず谷なおき 「みず谷なおき」は「望月三起也(1938年生)」のアシスタントを経て漫画家デビューを果たしています。 望月三起也の作品は我が家には一冊もありませんが「秘密探偵JA(1964-1969年)」,「ワイルド7(1969-1979年)」はリアルタイムで読んでいました。 「みず谷なおき」がアシスタントをしていたのは1980年代の初めでしょうから,おそらく「ワイルド7」が終了したあたりでしょう。 「Hello! あんくる」の愛蔵版(未完ですが)の巻末にあるみず谷なおきの訃報に寄せる三鷹公一のインタビューでは「優しい鷲JJ(1980年)」の頃でしたと回顧しています。 派手なアクションが売りの望月三起也のアシスタントを経験したにもかかわらず,絵柄は彼の影響をあまり受けなかったようです。 もっとも,望月三起也の絵柄は独特ですから,影響されたアシスタントは少ないようです。 wikipedia にはアシスタントとして村上もとか(六三四の剣),井上コオ(侍ジャイアンツ),土山しげる(喧嘩ラーメン),みず谷なおき,三鷹公一,小林まこと(1・2の三四郎 )などの名前が並んでいます。 みなさん独自の表現方法をもっています。 漫画の世界も独自性が命であり,借り物の絵やストーリーでは長持ちしません。 自分の世界を確立し,それが読者の共感を呼ぶものであれば漫画家冥利につきるというものです。 「みず谷なおき」のデビュー作である「ズーム・イン! 」はまだ彼の持ち味は見えませんが,「ぱわふる宅配便」でずいぶん絵柄がすっきりするとともに独自のギャグ要素が見られるようになります。 少年サンデー増刊に連載された「人類ネコ科」や「ブラッディエンジェルズ」において自分の世界を確立し,それが多くの読者の熱烈な支持を受けました。 その世界は月刊少年キャプテンにおける「Hello! あんくる」,「バーバリアンズ」にも引き継がれました。 「みず谷なおき」は佳作の人というよりは(完全主義者のため)遅筆の人と表現した方が適切のようです。 彼は原稿をほとんど一人で仕上げており,その美しさは驚くべきものであったと関係者は口をそろえています。 そのような妥協を拒む完全原稿の作家が週刊誌に連載を出せるはずもありません。 週刊誌連載の話が出たとき,みず谷は言下に拒否したという逸話が残されています。 すでに完結した「ジェミニストリート」においては作者として納得ができない面があったのか,単行本化を承諾しませんでした。 そのため,「ジェミニストリート」はみず谷ファンの間では手に入らない幻の作品となっています。 また,「バーバリアン2」では漫画作品としてはとても珍しい描き下ろしとなっています。 連載作品ですとどうしても雑誌編集部の意向が反映されることになり,みず谷はそれが苦痛だったのでしょう。 自分の感性で描き上げた作品を世に出すという稀有の姿勢が寡作の人と結び付いています。 「Hello! あんくる」の最終話をまとめ,描き下ろしの「バーバリアンズ3」の構想を進めていたときに不帰の人となりました。 享年38歳はあまりにも早すぎるというしかありません。 みず谷なおきさんのご冥福を心からお祈りいたします。 漫画家は亡くなっても作品は世に残ります。 私が彼の三部作としている「人類ネコ科」や「ブラッディエンジェルズ」,「Hello! あんくる」はこれからも新しい世代や私のようにあの頃を懐かしむ人たちに読み継がれることでしょう。 不思議なタイトル 「人類ネコ科」とはずいぶん不思議なタイトルです。 作品中には人間が猫に変身するような場面は皆無です。 しいて作品中で猫を探すとすれば次の2つのシーンということになります。 第1話(バレンタインデー・パニック),主人公の七瀬北斗(高校1年生)は両親が海外赴任のため南山荘という下宿(アパート)で一人暮らし始めて半年が経過した時点から始まります。 南山荘の住人は北斗を除き女子大生ばかりなので人はここを「にゃんにゃん荘」と呼んでいますという一文があります。 また,この下宿に居着いている猫もたくさんいます。 南山荘では北斗は男として認められておらず,共同の洗面所の会話などで北斗はこの半年の間に女というものの実態をまざまざと知ることになります。 中でも北斗を驚かせたものは南山荘における(男を男とも思わない)醜態を曝している女子大生が外出するときは毛ほどもそのような部分を見せない彼女たちの完璧な化粧(ねこかぶり)の技術でした。 一人っ子の北斗はちょっと年上の女子大生たちの生態を知ってしまったことによりすっかり「女ぎらい」になってしまいます。 第12話(孤独の肖像)では12月30日に北斗の部屋に主要登場人物が集まって忘年会を開きます。 そのため,北斗の部屋の家具は(勝手に)物置に運び出されてしまいました。 さすがに高校生はアルコールというわけにはいきませんが,それなりに盛り上がってお開きとなります。 酔っぱらった住民を部屋に戻してから気が付くと物置の鍵がありません。 毛布にくるまって寝た北斗は風邪をひきます。 女子大生たちは二日酔いをものともせずスキーに出かけ,大家さんも旅行中です。 一人下宿に残された北斗は生活費を引き出すのを忘れてしまい,気が付いたときには所持金650円で正月を迎えなければならない状態に陥っていました。 このあたりのネタはラブコメではよくある設定です。 大晦日の夜に風邪が治っていない北斗は猫と一緒に寝ることになります。 カップラーメンを食べ寝正月の北斗が気が付くと真琴がおり雑炊を作ってくれます。 自炊の話から真琴の身の上話が始まります。 大学入学から半年くらい普通のアパートに住んでいたんよ へえ・・・ あのころは一人暮らしにあこがれててねー だれにも干渉されない自由な空間が欲しくてさ それがなんでまた南山荘に? あは 孤独(ひとり)でいることと自由でいることってちがうんだよね 初めのうちは楽しくてたまらなかった一人暮らしも 気が付くと・・・ いつもくるはずのないだれかを待っててさ・・・ 勝手気ままが好きなくせに だれにもかまってもらえないとさびしくて・・・ ネコよね,まるで だから南山荘にきたの 多少もめごとがあったって・・・ そんなかで自分らしく生きたほうが ずっとステキじゃない へえ・・・ ここの会話の中に作品タイトルの意味が包含されているようです。 人間の本質は社会的な動物なのです。 人間はきままな自由を求めることがありますが,社会と隔絶した状態では生きていけません。 ときには(異性には限定されるものではなく)人恋しいと思うこともあります。 それは,ときには人間から離れて孤独を楽しみ,ときには人間にすり寄ってくる猫の習性と似ているということから,作品のタイトルになったのではと推測します。 自然界ではネコ科の動物とイヌ科の動物はかなり生き方が異なります。 イヌ科の動物は家族や集団で暮らすことが多く,そのため飼い犬は自分が家族の一員であることを認識し,その中で自分の地位をしっかり認識します。 この習性により犬は主人の言うことに忠実です。 それに対して飼い猫は家族の一員という認識はありません。 それは,ライオンを除き自然界のネコ科動物のほとんどが単独で狩りをし,子育ての時期を以外には集団で暮らすことがないことに起因しているのでしょう。 この習性のため飼い猫は家族の一員などとはまったく考えておらず,飼い主と遊ぶ時と一人で過ごす時をしっかり切り分けます。 中には飼い主を見下すような性格のものもいます。 もっともそういうところがいいという飼い主もいますが・・・。 作品データ• 作 者 : みず谷なおき(1960年-1999年)• 著作時期 : 1985年-1986年• 単行本数 : 全3巻• 発表雑誌 : 少年サンデー増刊号 作者の他の作品• みず谷なおき傑作集 ぱわふる宅配便(1984年)• ブラッディエンジェルズ(1986年-1987年)• ジェミニストリート(1988年-1989年)• Hello! あんくる(1992年-1994年,未完)• バーバリアンズ(1994年-1995年,未完) 主要登場人物 七瀬 北斗 物語開始時は西湘高校1年生,父親が海外勤務となり両親はオーストラリアに滞在している。 北斗は外国嫌いのため日本に残り,「南山荘」で下宿している。 この下宿はの住人はすべて女子大生という恵まれた環境である。 とりたたて取り柄のない北斗に学園のアイドル・谷山舞奈が想いを寄せていることがしられてしまい,学園中の男子を敵に回すことになる。 守山 修一郎 北斗の同級生であり幼馴染の悪友,なぜか名古屋弁を話し,ケンカにはめっぽう強い。 北斗が舞奈と親しくなったことにより,舞奈の親友の中島亜津美に想いを寄せるようになった。 谷山 舞奈 北斗の同級生,西湘高校のアイドル。 受験日に車にはねられた犬を公園に置きにいった北斗を見てから北斗に片思いをしている。 亜津美にいわせると,素直で純情であるが,融通がきかなく,思い込みが激しい一面をもっている。 中島 亜津美 舞奈の友人,北斗スカート事件で北斗を張り飛ばす。 舞奈の片思いの相手と知り,その後は協力に転じる。 その過程で北斗の友人の修一郎としだいに親密になっていく。 兵頭 真琴 「南山荘」の住人,死んだ弟に重ね合わせて北斗をケンカ(イジメ)相手にしている。 普段は非常識人のように振る舞っているが,ときどきシリアス正論を吐く不思議な人物である。 錦 瑞穂 修一郎の従姉妹で北斗とも幼ななじみ,北斗に想いを寄せている。 登場した時はスケ番であったが,北斗をめぐる舞奈と女の闘いをするため引退する。 掲載作品一覧 第01話 第02話 第03話 第04話 第05話 第06話 第07話 第08話 第09話 第10話 第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 第16話 第17話 第18話 第19話 第20話 第21話 バレンタインデー・パニック 恋人宣言 過激に新学期 雨の思い出 血まみれラブコール 素朴な疑問 ふに? 先輩っ デュース ローティーン・コネクション VS. 孤独の肖像 セミスィート・チョコレート 里美さーん ふぁみりい 誤解は招くよ 結婚しなさい なんだなんだ おーい これからこれから がんばらなくちゃ みず谷なおきのデビュー作「ズーム・イン!」の扉絵です,単行本「ぱわふる宅配便」に収録されています。 このときから線のきれいな漫画家だったんですね。 「ぱわふる宅配便」に収録されているいくつかの短篇を時系列でたどっていくと,彼が自分の世界を確立していった足跡を見ることができま。 第1話|バレンタインデー・パニック 女嫌いの北斗は西湘高校の1年生です。 物語はバレンタイン・デーの日から始まります。 駅で真琴からチョコレートをもらった北斗はなんの感激もありません。 学校では同じクラスの修一郎にあっさりあげてしまいます。 そして・・・,机の中に手を入れてみると・・・,チョコレートがあります。 北斗には動揺と困惑が広がります。 昼休みの鐘が鳴っても授業は延長状態です。 北斗はこっそり教室を脱け出してパンを買いに行こうとします。 教室の廊下側の壁に床から50cmほどの高さの引き戸があり,北斗はそこから這って外に出ようとします。 1980年代の教室はそんな造りになっていたのでしょうか。 さて,引き戸を這い抜けて北斗が頭をあげるとそこは女子生徒のスカートの中でした。 女子生徒はあわててスカートを直しますが悲鳴を上げたり,北斗を非難する言葉はありません。 代わりに気の短い亜津美が北斗を張り飛ばします。 事件の被害に遭った女子生徒はなぜか「ごめんなさい・・・七瀬くん」と謝ります。 1980年代半ばの女子高生のスカートはずいぶん長かったんですね。 調べてみると1960年代まではほぼ膝丈であり,70年代になると社会的なミニスカートの流行により制服もミニになります。 とはいってもちょっと膝上程度であり,現在のものとは比べものにはなりません。 1980年代に入るとミニの反動でロングが流行するようになり,制服のスカート丈は膝下になります。 瑞穂のグループは地面を引きずるようなロングとなっています。 1990年代になると進学高校の選択の幅が広がったこともあり,(それだけではないでしょうが)女子生徒は制服で高校を選択するようになります。 そのためスカート丈も彼女たちの好みに合わせるようになり劇的に短くなります。 かっては週番の先生が女子生徒のスカート丈(長くても短くてもダメ)を測定していた時代もありましたので隔世の感があります。 さて,北斗がスカート事件を起こした女子生徒は西湘高校のアイドルと目される1年生の谷山舞奈でした。 北斗がまさかと思いながら机の中のチョコレートを見ると手紙が付いており,差出人は谷山舞奈となっていました。 さてさて,学園のアイドルに痴漢行為を働いただけではなく,彼女からチョコレートを受け取ることになった北斗の運命やいかに・・・,紙芝居的にいうならば続きは次号でということになります。 注)みず谷なおきの前に水木しげるを書いていましたので,語り口調が紙芝居的になってしまいました。 昭和25年以前に生まれた方はこの雰囲気が理解できると思いますが,それ以降の方はwikipedia で調べてみて下さい。 第2話|恋人宣言 冬のさ中の日本にいる北斗のところにビデオが届きます。 両親はオーストラリアに赴任していますで夏真っ盛りです。 その中で父親はごく軽い調子で「滞在が1年延びた」と言ってきました。 「こらーっ,おやじ!! おれはそんな話 聞いていないぞ!! 」とビデオに文句を言いますが,「ビデオにいってもむだだよ,じゃあね」ということになります。 このビデオネタはかってのカセット・テープでよく使われたネタです。 現在なら携帯・電子メールという手段がありますが,1980年代ではインターネットもまだ普及しておらず,しかもダイヤルアップの時代でした。 windows95 が世に出たのは1995年のことですから,通信環境についても隔世の感があります。 真琴にベットを占拠された北斗は寝不足と風邪気味の中で体育の授業を受け,つらそうに校庭を走っています。 それを舞奈が心配そうに教室から眺めています。 北斗は早退し,同じクラスの修一郎のところに舞奈と亜津美がやってきます。 ここで修一郎は初めて学園のアイドルである舞奈が北斗に想いを寄せていることを知らされます。 亜津美と修一郎は二人のためにデート大作戦を立案します。 修一郎は北斗を映画に誘い,北斗が中に入るとはにかんだ舞奈がいます。 北斗は修一郎に嵌められたことを理解しますが,修一郎にあることないことを運動部の連中にいいまくると脅され,彼の作ったスケジュールでデートすることになります。 公園のベンチでまだ女嫌いが治っていない北斗はどうしたらうまく彼女から愛想をつかしてもらえるかと思案します。 一計を案じて舞奈に言い寄る不良学生に「おれの彼女に手をだすなーっ!! 」とやったところ,相手はすぐに引き下がり,結果的に北斗は堂々と恋人宣言をすることになりました。 第3話|過激に新学期 2年生の新学期が始まり,4人は同じクラスになります。 これで北斗と舞奈の距離はさらに縮まるはずです。 しかし,女嫌いの北斗の悩みは深まるばかりで修一郎に相談します。 フラれる方法? おみゃあ正気か? 無論 舞奈ちゃんのどこが気にいらんのや? 顔きゃ? 顔はかわいい 声? 澄んでてきれいだ プロポーション? 悪くない 性格!? 素直でやさしい これを聞いた修一郎は逆上し北斗を手すりから投げ落とそうとします。 北斗にとっても舞奈は非のうちどころのない女の子であり,こんな娘がGFなら喜びこそすれ,嫌う理由などどこにもありません。 北斗の悩みは深まるばかりで,真琴に相談しようとしますが,「真琴さん・・・」のところで後が続きません。 真琴はローソクと鞭を手に持って北斗に迫り,北斗は「女の子って男のどういうトコに・・・・・・ホレるのかな」と切りだします。 ここの会話も秀逸です。 」というけたたましい会話が聞こえてきます。 このような落差がこの作品の一つの持ち味となっています。 第4話|雨の思い出 北斗,修一郎,舞奈,亜津美の4人は遊園地で集団デートとなります。 もちろん,途中ではぐれてしまい二人ずつのカップルに分かれることになります。 北斗と舞奈は観覧車に乗ります。 そこで舞奈が受験の日の話を始めます。 受験の日も雨が降っており,校門の前に車にはねられた犬が横たわっていました。 受験生は「やだ〜〜,気持ちが悪い」といって通りすぎます。 舞奈は気の毒に思いながらも『ごめんね・・・・・・あたし,なんにもしてあげられない・・・ごめんね』と心の中で謝ります。 そこにやって来た北斗は犬を抱き上げて近くの公園に置いてこようとします。 修一郎が「ほっぽっといてもだれかがやりゃあすやろに」と言うと,北斗は「そのだれかがオレにまわってきたんだろう」と答えます。 その日から舞奈は北斗を見ていたのでした。 これは,感動もののエピソードですね。 それを見た舞奈が北斗にホレるのは当然です。 しかし,北斗にとっては「たったそれだけのことで・・・?」とちょっとしたショックでした。 さらに,観覧車を降りるとき舞奈はちょっとよろけます。 彼女を支えた北斗は舞奈が熱があるにもかかわらず,北斗とのデートを心待ちにしてくれたことが分かり,思わず舞奈を抱きしめます。 これで相思相愛のカップルが誕生します。 第3巻に入ると 第3巻に入ると物語は急展開し,北斗の父親がオーストラリアの支店長に昇進し,日本に戻る予定は立たなくなりました。 そのため,北斗はオーストラリアに行くように両親から説得されています。 デートも上の空の北斗はばったりと母親に出合います。 寿司屋で母親が「どう,決心はついた」といい,舞奈は北斗の口からオーストラリア行きの話を聞き落ち込みます。 北斗は両親が2ヶ月ほど日本に滞在するので,その間は両親と一緒に暮らすことになり準備をしています。 落ち込みが続く舞奈は修一郎に相談すると,彼は冗談で「北斗がオーストラリアに行くのなら,ウェディングドレスで空港に駆け付け,押しかけ女房〜っ」とやってしまいました。 舞奈は「結婚しちゃえば離ればなれにならなくていいんだわ」とすっかりその気になっています。 亜津美にいわせると『舞奈はよく言えば素直で純情なのですが,悪く言えば頑固で融通がきかなくて,思い込みが激しい世間知らずのあっぱらぱーな子』なのだそうです。 一方,南山荘では(北斗がでていくことで)真琴が落ち込んでいます。 真琴には8年前に交通事故で死んだ弟がおり,北斗はちょうどよいけんか相手だったようです。 落ち込む真琴のため京子と麻美は北斗の父親に禁断の写真(一つ布団の中で北斗と舞奈が寝ている)を見せてしまいます。 父親はすっかり舞奈が気に入り,結婚に乗り気です。 舞奈は七瀬家を訪ね,母親の家事を手伝います。 母親もすっかり舞奈が気に入り,「舞奈ちゃんがうちの娘になってくれる?」と抱きしめたものですから大変です。 冗談の通用しない舞奈はすっかりその気になり,「オーストラリアに連れて行って下さい」というものですから北斗母も面喰らいます。 そこへ,北斗父が戻ってきて「おまえ,この娘と結婚しなさい」と告げます。 婚約指輪は北斗母のシンプルなものが贈られます。 学校では舞奈が北斗との婚約宣言を出して男子生徒たちは殺気立ちます。 あげくには北斗にも婚約指輪をはめてしまいます。 それに対して谷山家では父親が若すぎるということで結婚には大反対です。 怒り心頭の舞奈はスーツケースを下げて南山荘に家出します。 とりあえず里美が元いた部屋に泊まることになりますが,連れ戻されることを恐れて学校は休んでしまいます。 舞奈の家出を知った北斗母は(舞奈が本気であることを理解し)北斗を日本に残すことを決めます。 七瀬家では母親が絶対なのです。 一方,舞奈母は南山荘にやってきて窓越しに舞奈を説得します。 すると真琴が「あんたが家出しようが籠城しようが勝手だけどね,押しかけられたホクちゃんはいい迷惑よ。 そのくらいの分別がつかない子供(ガキ)だから結婚に反対されてんでしょーが!! 」と一括します。 舞奈が母親に謝り家に戻ろうとします。 そこに北斗母がやってきて,母親同士はお互いに謝りあいます。 二人を前にして北斗母は北斗を日本に残すと宣言します。 こうして舞奈の結婚騒動は終わります。 普通ですとここで大団円なのですが,作者はもう一話用意していました。 卒業を控えた秋の文化祭で北斗は瑞穂のクラスの「仮装喫茶」に連れ込まれ,しばらく拘禁されてから白い結婚式用スーツに着替えさせられます。 瑞穂にとなりの部屋に連れていかれた北斗の見たものは・・・・・・,この最終場面はご想像下さい。 ハロー・アンクル 娘二人(恵美,みのり)をもつ大地家の父親が結婚することになります。 相手は姉と弟(天野太助)の二人家族のため,弟を含めて大地家にお世話になることになります。 ところが,入籍しても天野姉はロスアンゼルス勤務のためすぐには大地家には合流できません。 大地家においては太助は恵美やみのりの義理のおじさんということになります。 こうして奇妙な4人暮らしが始まりましたが,天野姉のロス勤務が1年延びたことにより,大地父はあっさりロスに飛んで新婚生活をエンジョイします。 こうしておじさんと姪2人のさらに奇妙な共同生活が始まります。 男嫌いで家事全般にまったく能力のない恵美に代わってけんかにはめっぽう強い太助が家事と食事のいっさいを受け持つことになります。 左の単行本はいつまで経っても第2巻が出ませんでした。 1999年に愛蔵版が発刊され,その中には既発表の16話とみず谷さんへの追悼文が掲載されています。

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